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2021年07月14日

協賛金の出し手(企業)同様に、金の受け手であるマイナー競技選手も、目の前の金に溺れずに出し手を調査しなくては成らない

DICE.png

昨日12日夜のニュース、仮想通貨絡みの詐欺事件で逮捕された4人の中に、
橋谷田拓也容疑者(46)が入っていた事から、今、格闘技界が揺れている。
SNSでは「RIZIN放送が中止されてしまうの?」等の投稿も少なく無い。

橋谷田容疑者の「TDT(The Dice Team)」は既に格闘技界にそのロゴが浸透している。
https://ja.thediceteam.com/team
このように格闘家148名、アーティスト18名に協賛しており、
特に、フジTVが放送するRIZIN興行において、
堀口恭司・サトシソウザ・浜崎朱加らRIZINチャンピオンに協賛して、
お茶の間のTDTロゴを繰り返し露出していた責任は小さく無い。

そもそも、この詐欺事件にTDTは関係するのか?
The Dice Teamは、Dice Walletの宣伝部門とも言えますよね?
https://www.dicewallet.com/
シンガポールのDice Wallet社?って、橋谷田容疑者がCEOの、
Triple Dice Exchangeを運営するMYTHOLOGY HOLDINGS PTE LTD.グループでしょ?
https://www.triple-dice-exchange.com/about
Dice Wallet関連でネット検索すれば、すぐに「やばそうかな」と判る。
Dice Walletは、OZプロジェクトの中枢とも見えるので、
TDTの選手協賛金の出所は、OZプロジェクトで得た金と予測できる人が多いのでは?
https://enjin-classaction.com/project/detail/?projectId=1049567860&p=1

勿論、詐欺事件を起こした当事者達も悪党であるのは間違いないが、
それ以上に言いたいのは、
協賛金を受け取るアスリート側も、出し手の企業をよく調べて、ということ。

このケースでは格闘家が宣伝の道具に使われているが、
他競技も同じであり、マイナー競技程に競技資金難だから、
目の前に金を詰まれたら、そりゃ飛び付きたい気持ちは判る。
しかし、その金の色を見なくてはならない、という事。
金の出し手である企業は、協賛するか否かの際に、
候補アスリートを調べるように(時に興信所を使う事もある)、
金の受け手であるアスリートも、企業のコンプライアンスを調べなくてはならない。
これは、このブログでも、何度も繰り返し伝えている事だが、
数年に一度程度の確率ではあるが、繰り返し、こういう問題が起こるよね。
若いアスリートでは確かに判りにくい世界かもしれない。
そういう時は、必ず親・親戚・コーチ・監督に問うべきだ。
周辺に付いている関係者、つまり大人の責任でもある。

ーーーーーー
この事件の話に戻ると、
「詐欺会社の看板をたまたま背負っちゃったね、選手は被害者だから仕方ない」程度の
受け取り方をしている人が多いが(特にtwitterでは)、
いや、そういう話ではないんだよね。

フジTVのゴールデンタイムでRIZIN興行が放送された、
その中でチャンピオン始め、多くの選手がTDTロゴを背負っていた事実。
情報弱者は「チャンピオン、RIZIN、フジTV」というキーワードから
OZプロジェクトに金を出したかもしれない。

これは、マクロ視点で見れば、
RIZIN興行とフジTVが、詐欺を助長したと言われても反論できない事。
(TDTが、RIZIN大会スポンサーで無くとも、フジのTVスポンサーで無くとも)
フジTVは株主総会で叩かれる可能性があるし、
総務省からお達しが出るのでは。
同時に、RIZIN興行はフジTVサイドから相当叩かれるのでは。
「大会協賛では無く、選手への個人協賛だから仕方ないじゃん」って言い訳は効かない。
だって、その所在はどうでもよく、
公共の電波上で、詐欺の助長的な行為がなされたか否かという問題なので。

まあ、それらは状況を見るとして、
自分が恐れている事は、その一歩先である。

マイナー競技選手の資金難は、スポーツ界の大きな課題であり、
クラウドファンディングやオーディションといった手法は勿論、
個別セミナーで企業協賛を取り方も公開してきたつもりだ。
何と言っても、どんなにマイナーで有っても、
競技継続の大きな要は企業協賛であるのは間違いない。
クラウドの連続ではもたないからね。

で、マイナー競技というと、大企業より中小企業や零細企業からの協賛。
これを、ウェアへのロゴ貼りでリターンするケースが多いのだけど、
今回の事件に当てはめると、
フジTVは「選手への個人スポンサーも頭べてチェックするように」と
条件付けをするかもしれない。
RIZINサイドは、そんなチェックは面倒だから、
いっそUFCのReebokやVENUMみたいにパンツ統一スポンサー制度にするかもしれない。
こうなったら、
以前から個人選手を応援して協賛していた中小企業はたまったもんじゃない。
強くなる以前から、長く小さく協賛してくれている地元企業もあるでしょう。
それがこの事件を境に、
個人協賛の中小零細企業ロゴはNGです、って成る事を恐れています。


このような観点から、
今回の事件は、格闘技界に限らず、マイナー競技を中心に全競技に影響するもの。
個人スポンサーの有り方を問う事件と位置付けられる。
TV=メディアサイドのリサーチ&コンプライアンス、
金の受け手の選手側のリサーチ&コンプライアンスが問われる。
個人協賛全て露出NGと成ったら、困るのは選手だからね。
全てNGといった対応ではなく、
監査OKなら露出もOKだよ、といった着地に落ち着く事を願う。
そうでないと、マイナー競技の競技資金難が加速して、
強いアスリートが育たなく成ってしまう。
posted by sports777 at 00:20| Comment(0) | スポーツNEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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