日本航空(JL)は6月9日、新しいプロダクトやサービスの導入、何かに挑戦する人のサポートを毎月おこなうプロジェクト「チャレンジJAL」を発表。顧客に「常に新鮮な感動を得られるような最高のサービス」を提供するため、失敗を恐れず新しいことに「チャレンジ」する姿勢を打ち出す。
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JALさんが、このようなものをスタートしました。
世界に挑むアスリートの資金難の多くは、高額な「海外遠征費」が主因なので、
これまでも、JAL・ANAには呼び掛けたつもりだが、
このような形でスタートするようである(当方は関知していない)。
(マイル端数を絡めたマッチングギフトという考え方は、航空会社だけでは無いので、
楽天さんやVISAさんにも呼び掛けます。)
マイナー競技のアスリートに、年間競技資金の内訳を書いてもらうと、
その多くの%が渡航費。
海外へ飛ぶエアチケットと現地での宿泊費ですよね。
世界TOPを取る為に、少ない時給で苦労したバイト代が、飛行機代に消える。
これこそ、航空会社の社会貢献ポイントでしょ。
国際線ゆえにグローバル企業なら、まさしく、SRIや海外レピュテーションを上げる、
所謂、CSR格付けを上げるアピールポイントとなる。
だから、競合のANAさんにも、競合とか何とかという視点ではなく、
真のCSRという視点では、JALと被ってでも、
日の丸の背負うアスリート支援を御願いしたい。
これまで、エアチケットと言えば、メジャー競技の有名選手しか対象にならなかった。
それは、チケット=協賛金として、広告宣伝の一環だから、
有名選手にしか出せない事情もあったでしょうね。
だからこそ、今回のような、社会貢献費というか、CSR系予算枠というか、
寄付金に近い所での施策になった事でしょうが、
マイル端数寄付では、人権問題対応NGOや絶滅危惧種NGOやWorldPeace対応NGOと、
スポーツ支援が同じラインで並ぶ事は注意しなければならない。
社会課題対応には、目の前のスピード感や感情が絡むので、
スポーツ支援にどの位の%が割り当てられるのか、
まあ、JALさんの事だから、マイル会員の心理予測まで計算されているでしょうが、
(年内2000目標を謳っているので、その辺は緻密なデータで予測しているのでしょうね)
広義の社会課題対応にも、人々の気持ちのプライオリティがある事は
注意しなくちゃいけないですよね。
ただ、今回のアクション自体は、スポーツ界全体に強く望まれるものなので、
専用サイトまで作られたようなので、重視して頂きたいですね。
但し、JALさんには一点気を付けて頂きたい事があります。
「金銭的な事情で海外遠征を断念する競技者」は、非五輪競技者の方が多いですよ。
お国の御金が落ちてこないですからね。
五輪は100%NF持ち、世界選手権・W杯は○%がNF持ちで、残りを選手個人負担、
というケースが五輪競技の優遇点。
JAL程の大きな企業になると、個人にバラバラ振り込めないから、
結果的にNFにまとめて支払う事となる。
となると、NFが法人格を持って、財務や運営状況を信用調査される。
そうなると、法人格を持っていない競技団体は対象外となる・・・
今回の策のターゲットは、日本どころか、世界のステークホルダーとなる訳だから、
そりゃあ、キチンとした(何を持ってキチンとしているのか日本のNFは判らんが)
団体に限ってくるのは判るが、
真のCSRを極めるには、もう1歩踏み込んだ、コーズ追究をして頂き、
真に渡航費に困っている、挑戦者・日本代表者・資金難者をサポートしてあげてほしい。
一方で、非五輪競技NFの内、法人格も持っていないNFは、
社会的地位を確保する為にもサッサと法人化し、
団体がバラバラの競技界は、統一ルールのある集合統括NFを設置し、
社会に受け入れられる体制を自ら作る事が急務だ。
五輪競技で法人格を持っているNFでも、
自競技だけではなく、スポーツ全体の底上げだとか、拡大だとか、
そういう視点を持つ者がNF内に何人いるのかが問われる。
このような施策を企業に立ちあげて頂く事は凄い事ですよ。
しかしながら、社会の動きに甘えて、自ら努力しないNFに金を落とす必要は無い。
(今回の4競技を特定して言っている訳ではないですよ。今後増やす予定らしいので、
キチンとした視点でフルイに掛けなければ、不要な所に寄付を入れてしまうのは
避けるべきで、真に困っている所にお金が落ちなくてはならない。
それが、協賛金ではなく、寄付金の性格である事を、徹底してほしい、
という意味です。)
今後のJALさんのCSR報告書に注目したいと思います。
どこまで詳細に発表されるか楽しみ。
それは競合他社にも影響するし、競合外の企業支援にも関係してくるから。
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