http://news.livedoor.com/article/detail/8519295/
■概略
高橋大輔の両親、身を削って息子の夢支える
ソチ五輪フィギュアスケート高橋大輔選手(27)が9日、現地入り。
「ソチでは楽しんで下さい 父」「最後の夢に向って楽しんで おかん」――。
地元・岡山県倉敷市の知人らが五輪のためにつくった寄せ書きには、
身を削って息子の夢を支えてきた両親の言葉も添えられていた。
高橋選手は、とび職の粂男(くめお)さん(68)、理容師の清登さん(64)夫婦の
四男として、倉敷市で生まれた。自宅は家賃3万7000円の平屋建ての借家。
決して裕福ではなかったが、温かい家庭で育った。
気弱で優しい4人兄弟の末っ子は、小学校ではいじめっ子の格好の標的。
友達のかばんを持たされ、よく泣きべそをかきながら帰ってきた。
自分で解決させようとした両親は「また泣かされたの?」と言っただけで、
あえて突き放した。
小学2年から始めたスケートは、嫌なことを忘れられる「逃げ場所」だった。
その頃、広島市で世界選手権のエキシビションが開かれた。チケット代は1万円。
清登さんは何とか家計をやりくりして、コーチに連れて行ってもらった。
リンク代やスケート靴などフィギュアは費用がかかる。
「正直、やめてもらいたい」と思ったこともあったが、「最高だった」と目を輝かせて
帰ってきた息子を見て、続けさせる決心をした。
清登さんは理容仕事が終わると、毎日深夜12時まで弁当店でのパート。
大会衣装は全て手作り。小学3年で初めて出た大会は、余った紫色布でキラキラの衣装を作った。
「派手すぎて恥ずかしかったんじゃないかな」。心配もしたが、
高橋選手は文句一つ言わずに中学生まで手作りの衣装を着ていた。
スケート靴は1足を大事にはき続けた。エッジと呼ばれる刃の研磨代を浮かせるため、
粂男さんが油につけ込んだ砥石(といし)で研いだ。スケート経験はないものの、
夜遅くまで練習を続ける息子に、身ぶりでジャンプの仕方をアドバイスした。
「夕飯だけはみんなそろって」。それが家族の決まりだ。
兄3人は、弟が帰宅する夜10時頃まで夕食をとらずに待った。
スケート代を捻出するため、一家の食費は1日1500円程度。ぎりぎりの生活だった。
高橋選手は高校からプロのコーチ指導を受けることになったが、両親がコーチに伝えたのは
「義理を欠いたら、いつでもやめさせてください」のひと言。
大会を見に行くこともなく、そっと見守り続けた。
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前記事(2014年02月07日)後に、いいタイミングでアスリート家族の記事が
あったので、ピックアップしてみます。
前記事では、親の子に対するサポートの距離感、
子が親に支援される距離感、、、、これらの距離感が大事と記載しました。
全ての家族が様々な面で異なるので、
どのような距離感が正解です、というのは無いですが、
高橋大輔選手の家族の距離感は理想でしょうね。
親は観戦にも行かないから、世間からは、一見、親が支援していないようにも
見えるかもしれないが、いやいやいや、見えないところでは、
一家破綻前まで家族で応援(支援)している。
・・・・・・
スポンサー企業が付かないと、もう破綻です・・・との相談は少なくない。
金の掛かる競技は、キッズ&ジュニアでも年1000万を超える例がザラ。
これまではどのようにしてきたのですか?と聞くと、
企業スポンサーは付いて頂けないと思い込み、
大黒柱の父の収入の殆どを投資し、それでも不足なので、
親戚に頭を下げて集金していましたと。
衣食住の全てをコストカットして、貯金も使い果たしてしまい、
もう親戚にも借りる事ができず、他兄弟の学費も払えず、
もう競技を辞めてほしいと、先日話したところ、
最後の兆しとして、面談に来ましたと・・・・
資金調達の方法はいくらでもある。
企業スポンサーが付かなくても、数百万なら数ヵ月で集められる。
そんな話を父母に対して話し、競技続行を試みる形にするのですが、
その前に、
父母の年収は?
この子を最終的にどのようにしたいのですか?
本人はどう思ってるの?
競技引退は何歳ですか?
いつ世界一を獲るの?
世界一を獲るまで、いくら掛かります?
それまでの資金調達をどう考えています?
セカンドキャリアはどう考えています?
結婚、出産、家購入などは?
それはそれは細かくリサーチして、アスリートとしての人生設計を聞き、
親の手が離れるタイミングや、親のサポート無しに競技を極められるか、
こんな事を予測する。
結果的に、家族生活の負担を減らさなくちゃいけないし、
子も自立して、競技に臨まなくちゃいけないし、
競技生活だけでなく、人生生活を何んとなくでも描いて、
アスリートの前に、社会人にしなくちゃいけない。
親は子の為に、全てを捧げて大成する事を願う。
それを形にした、距離感が近過ぎるなあ、と思えるケースと、
もうちょっと近づいてもいいのだけどなあ、と思えるケースと、
どちらが正しいとは言えないまでも、
最終的には、
「子の為」を優先して、サポートの具合や距離を決めるべき。
本当に、その近過ぎる距離は、将来の「子の為」になるのか?
本当に、その遠すぎる距離は、将来の「子の為」になるのか?
これが、各家庭におけるモノサシになるのではないですかね。
アスリートを子に持つ家族で、世間が想像しやすいのが、
石川遼家族、浜口京子家族、杉山愛家族・・・・
この方々は、結構、報道されているから、参考になるかも。
(個人的には、近過ぎると思うが)
全財産を使ってでも、子のアスリートとしての大成を願う親がいます。
それは親の人生だから、その色が濃くても、他人がとやかく言う必要なし。
思いっきり、ステージパパ、ステージママでも良いと思います。
しかし、親が亡くなった後の、子の人生を考えると、
近過ぎてもダメ、
逆に、全く無関心で支援ゼロでは、親子関係が希薄で、
中には崩れかかっている例もある。
だから、遠すぎてもダメ。
この距離感は、各家庭で異なるので、一概に言えないが、
一度、アスリートの子を持つ父母は、再考してみてはいかがでしょうか。
又、アスリート自身も、サポートという観点で、
親との関係を再考してみてはいかがでしょうか。
・・・・・・・・・・・
ちなみに、サポートゼロ家庭に対しては、
親の前で人生設計図を書かせて、
この子の人生全体を予測した上で、今を考えて頂けないでしょうか?
と、サポートに参戦してもらえるように依頼する事が多いです。
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