http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120505/mcb1205050501009-n1.htm
■概略
ロンドン五輪 連想広告禁止 地元商店、厳しい規制に悲鳴
ロンドン五輪の大会組織委員会と国際オリンピック委員会(IOC)は、
公式スポンサー企業53社の利益保護を理由に、これまでにない厳しい広告規制を
行っており、地元企業や商店街などから悲鳴が上がっている。
主催者側は、スポンサー契約を結んでいない企業による五輪を絡めた宣伝活動を禁止。
「試合」「2012年」などと「ロンドン」「夏」「スポンサー」「メダル」「金」「銀」「銅」などの
言葉を組み合わせることも「違反」という。
さらに五輪の輪やマスコットなど、五輪を連想させる画像や標語、ロゴ使用も禁止。
会場付近では、持ち歩きプラカード、ペットの犬や入れ墨に至るまで、企業名表示を禁止。
期間中は公式スポンサーではない企業・団体が広告を出していないかをチェックするため、
250人もの警官がパトロールを実施。
ロンドン五輪は、米コカ・コーラ、米マクドナルドなどスポンサー企業から計約14億ポンド
(約1820億円)の資金を調達。1億ポンドの資金を提供して一流ランクのスポンサーに
ならない限りは、五輪と関連付ける宣伝を行うことはできなくなっている。
開催地周辺での宣伝広告について小売店に助言している、英法律事務所は
「これはあまりにも厳しすぎる」と憤る。
英小売り大手、マークス&スペンサーも厳しい規制に頭を抱えている。
同社CEOは「五輪ロゴなどの使用なら厳しく規制されて当然だが、わが社はそうでない」と主張。
地元企業や商店からは「五輪開催権を勝ち取ったのは、地元地域や地元企業を活性化
するためだと言われていたが、今われわれが締め出しをくらっているような状態だ」と、嘆きの声。
IOCによると、1980年代、スポンサー減少で五輪が財政難に見舞われ、開催国政府が
開催費をほぼ全額負担せざるを得ない状況となった結果、公認されていない宣伝活動の
規制は厳しさを増していったのだという。
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スポンサー企業サイドの視点で見れば当然。
地元店舗や地域人の視点ではやり過ぎ、、、、、と言ったところか。
経緯も事情も判るし、法的にも前者となるのは判る。
中途半端な論評はできないのだが、
逆のリスクも心配になる。
五輪の商業化が追求され、いつの日かアマチュアという言葉が消え、
アンチ思考が広まる事を懸念する。
だからと言って、当ブログでも、アマ選手でもプロ思想を、と謳い続けているので、
ビズネス的には、前者を支持せざるを得ない。
商標・著作権・肖像権・・・ビジネス視点では色々面倒だが、
アマチュア選手・マイナー競技の世界では、
それ以前のPRや広告が必要な為、
むしろライツ・フリーでどんどん自由にお使い下さい、という立場になる。
(そうは言っても、例え無名でもアスリート個人を守る最低限ルールは必須だが)
五輪は五輪の道を行けばいい。
歴史があるし、様々な情勢もあるし、未来Visionもあるから。
だから、マイナー競技の普及や、スポーツ全般の底辺を広げるには、
ライツ・フリーの五輪に代わる大会が必要なのかな?
そりゃ壮大過ぎて、簡単には作れないけど、
もしかしたら、スポーツの未来を考えると、必要かもしれない・・・
非・五輪競技の様々な超マイナー競技と日常的に関わっていると、
そう思わざるを得ない。
(1の資金を2にするのは比較的簡単だ。しかし、0から1にするステージは相当大変。
五輪競技は前者の感覚。非・五輪競技は後者の感覚。
資金をどう増やすかではなく、まず0から1へ持って行かなければならない。
ビジネス域に及んでいない世界をまずは脱する必要があるので、
五輪とは違う戦略・Visionを持たなければならない・・・)
まあ、細かい事は置いておいて、
(置いとけないか?)
非・五輪競技、頑張りましょう。
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