■ソース
http://www.asiax.biz/news/2012/03/26-150035.php
■概略
スポーツイベントの存続に暗雲 スポンサー撤退の恐れ
シンガポールで行われる4つのスポーツイベントが存続するかどうか、怪しくなっている。
冠スポンサー企業による相次ぐ徹底の可能性がその理由だ。
・バドミントンのシンガポール・オープン冠スポンサーである中国スポーツ用品ブランド、
リーニン(Li-Ning)は2013年の契約満了を待たず、2012年6月の大会を最後に
撤退することを、シンガポール・バドミントン協会に伝えている。
・LPGA公認のゴルフトーナメントであるHSBC女子選手権のスポンサー、HSBCは
2012年が5年契約の最後の年となった。
継続するかどうか「スポンサーとして投資し、地域規模、世界規模でふさわしい
見返りがあるかどうかを見極めることが不可欠」とし、検討中だ。
・トライアスロンのアイアンマン70.3のスポンサー、英国の保険会社アビバ(AVIVA)も
今回の2012年の大会が6年契約の最後となったが、やはり契約更新については
態度を保留している。
・51回の歴史を誇るバークレイズ・シンガポール・オープンも冠スポンサーの英国の銀行、
バークレイズとの契約は2012年が最後。しかし、新規スポンサー契約は決まっていない。
同トーナメントは、2002から2004年にスポンサー不足で開催されなかったこともある。
人口400万〜500万人のシンガポール市場のスポンサーとなっても、
見返りはその規模程度に限られてしまうというのが、企業が二の足を踏む原因となっている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
マレーシア、シンガポール、経済面では注目されている場。
しかし、スポーツ投資というと、上記のように、それと比例しているとは言えない?
現場状況を掴んでいないので何とも言えないが、
そもそも、大会スポンサーって何の為にやるの?という根本が問われている。
それは日本国内は当然、グローバルな問題。
確かにいつの時代も金持ちは存在し、パトロン・タニマチな存在は現れるかもしれない。
ただ、それらは長続きしない・・・それは過去の傾向でもよく判る。
パーソナルスポンサーも大会スポンサーも結局、究極を求めれば、スポンサーメリットだ。
それが明確でなければ、それがROI回収できなければ、単発的になるのは当然の事。
しかし、資金調達サイド(アスリート・協会・主催者)は、その奇跡を常に追う。
スポンサー獲得率とタニマチ獲得率の違いをデータ化したリサーチ会社・シンクタンクはあるかな?
ないだろうな。
自分も数値化はした事がないが、直感や経験で、明らかにスポンサー獲得率の方が高い。
であれば、人脈・コネ・懇願での寄付金狙いよりも、
明確なスポンサーメリットで組み立てたロジカルなスポンサーシップの方が、
難しいけど確率が高い事をスポーツ界は知るべきだ。
それを、難しいから、面倒だからと回避してきた歴史に、ダメ出ししたい。
何度も言ってきたが、それをアスリートの責任にするつもりはない。
それを教える仕組みを作らなかったスポーツ界の責任だ。
自分が主催者から大会スポンサーを依頼される企業社長の立場だったら、
現代のJでもプロ野球でもNoと言う。
だって、ROIが見えない企画書だらけだから。
まともな企業なら、投資しないでしょ。
(大企業で税金対策やCSR超重視ならまだしも、普通の経営者ならリターン命の方が多いので
それであればスポーツ以外に投資する。)
しかし、現実に投資している企業も存在する。
それはやはり、コネ・人脈・付き合い・懇願・根性・気合い・・・・心情面、つまり、
エモーショナルな面で決定する事が多い。
しかし、一時的なエモーショナルは長続きしない。
企業も、見返りのある投資と思ったら、現実は寄付金だった・・・と気付けば、
投資をうまく言葉を濁して断るのは当然である。
そうは言いながら、社会j貢献という側面から継続している企業もある。
特に地元密着という面では、その要素は高い。
しかし!
良く考えれば、サラリーマンでも、新入社員でも判る事。
自分の金を投資し続けるなら、
リターンが継続的に生まれないと、どんなに金持ちでもいつかは底をつく。
だから、いつまでも継続的に投資してもらうには、どうしたらいいかを考えなくてはならない。
それはスポンサーメリットによる。
100万依頼するなら、100万以上のリターンをスポンサーメリットにしなくては続かない。
それを曖昧にしたスポンサーシップは、どんどん潰れればいい。
それは、よりスポーツを、まともなビジネス界に近づけることを意味する。
(御反論があれば、オンライン上ではなく、顔を合わせて話しましょう。
メール下さい、最優先で時間を作りますので)
- ダンススポーツ・吉川あみ&TudorAndrei、バルカーカップ2024で2連覇..
- 昨年優勝で賞金¥1000万獲得したバルカーカップに、ダンススポーツ世界ランカーの..
- ダンススポーツ日本代表:吉川あみ&Tudor Andrei、2024年11月4日..
- 怪我を抱えたまま試合に臨む選手は最大90%、格闘技王者10名による怪我痛み極小化..
- フリ―ダイビング日本代表・岡本美鈴、継続的な海洋保全活動支援を行うスイス機械式時..
- 日本代表選手4名が、筋肉リカバリー用の炭酸ボディケアクリーム「diremotio..
- ダンススポーツ日本代表で、世界ランカーの吉川あみ&TudorAndreiペアとマ..
- スポーツはどこへ行く?スポーツビジネス市場規模2025年¥15兆目標は実現するの..
- NFの補助金・助成金不正は、今のままでは半永久的に無くならない。それを壊すには?..
- 銀行不要のBankless概念の元、web3活用の仮想通貨による新しい資金調達「..