http://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/f-sp-tp0-20111204-872294.html
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/athletic/headlines/20111204-00000011-spnavi-spo.html
http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20111204-OYT1T00357.htm?from=navr
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111204-00000011-spnavi-spo
■概略
2012年ロンドン五輪の男子マラソン代表選考会を兼ねた、第65回福岡国際マラソン選手権大会が4日、福岡朝日国際マラソンコースで行われ、ジョセファト・ダビリ(小森コーポレーション)が2時間7分36秒で優勝。日本人トップの3位は、市民ランナーの星、川内優輝(埼玉県庁・24歳)。
レースは、スタート直後から川内、今井正人(トヨタ自動車九州)ら国内招待選手を中心に20人前後で先頭集団を形成。20キロを過ぎたあたりから、徐々に川内らが遅れ始め、25キロでペースメーカーが外れると一気にダビリがペースアップ。そのまま、先頭を守りきり初優勝。
一方、日本人トップの3位争いは、今井と前田和浩(九電工)に絞られたかと思われたが、ペースの上がらない2人に対して、一時は9位まで順位をさげた川内が猛追。37キロ手前で今井、前田に追いつくと、三つどもえの戦いに。40キロ手前からは、川内と今井が激しいスパートの掛け合いを繰り広げたが、最後は川内が戦いを制し、2時間9分57秒の日本人トップでフィニッシュした。
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今日の福岡国際マラソン=ロンドン五輪への切符をかけた五輪代表選考レース。
「市民ランナーの星」というキャッチコピーを持つ川内優輝(埼玉県庁)選手が3位。
途中、今回はダメかなと見えてしまった場面もあったが、
後半の追い上げは凄い。
素人にも判り易い展開で、逆転劇を演じた。
これは面白い。
マラソン玄人でなくても、一過性の技術ではない事が判る。
(当ブログ記事は、まだ玄人の方々にリサーチする前に書いています。
普通は、この手はリサーチしてから書くのですが、それを待っていられないから、
社会一般視点で書いちゃう(笑))
「今回も(ゴール後は)倒れると思います」と全身全霊をかけて挑むことを宣言・・・
こういう宣言が支持・共感を生む。
真のプロなら、戦略的に照準レースを絞るのに対して、
こういう全戦・全身全霊の姿は、素人には無謀な根性論に映るから、尚更、共感を呼ぶ。
(無論、川内選手もアマチュアに見えていながら、プロ・セミプロクラスだから、
年間スケジュールや体調管理や照準の当て方をキチンと戦略立てているだろうが、
社会一般には、「市民代表」的な報道が先行しているので、アマがプロに挑む・・・的に映る。
陸上の場合、プロ・アマの定義も曖昧で、実業団選手はどちらかと言うと、
スポーツ全体から考えると、セミプロの域に入るはず。
一方、川内選手は、実力はセミプロ以上、競技環境面では公務員=アマチュアと
定義することが妥当では?)
陸上選手、特にマラソン選手は、他のあらゆる競技の選手に比較して、相当恵まれている。
(あらゆる競技とは、プロ野球・サッカー選手は除く、マイナー競技を指す)
実業団所属であれば、競技環境は整っているし、年収も驚く程に高いケースが多い。
(まあ、川内選手の公務員も、不景気時代の中では年収が高いと言えるけど(笑))
ケースバイケースだが、他競技選手に比べて、セカンドキャリアも待っている。
他競技に比べて、考えられない年収や環境が伴うのは、
やはり、金が回る実業団競技が主体であるし、
長時間中継されるマラソンの特性(放映権料)もあるし、、、、
道具を使わずに走る、というシンプルな競技特性もあるだろう、、、、
陸上界では、選手育成・選手報酬の観点から、当たり前の環境かもしれないが、
スポーツ全体をモノサシにすると、確実に恵まれていると言える。
素人には判らない、裏側の色々な攻防や事情もあるだろう、
しかしながら、こんなに判りやすいレースは無い。
本来、「プロ・セミプロ」の実業団選手が取るべき日本人TOPを、世間が言う「アマ」が獲った。
一度のまぐれではなく、何度も・・・
誤解を恐れず、あえて言います。
アマがプロ(セミプロ)をカモる・・・非常に面白い。
強い者が勝つのがスポーツ。
(競技によっては、強くても金が無けりゃあ上に行けない競技もある)
究極の勝負にプロもアマも関係無い。
そういう中で、アマに負けるプロ(セミプロ)は、ちょっと気合いを入れ直すのは当然として、
競技環境そのものを再考しなくてはいけないのではないでしょうか?
社会は、川内選手のような雑草魂・雑草物語の方が共感する。
弱き(環境)が強き(アドバンテージ)を喰うスポーツは、非常に判り易く、
応援したくなるのが日本人の性だ。
細かい事情は抜きにして、
セミプロ選手、及び、周辺関係者は、根本的に競技環境を考え直した方がいいと考えます。
実業団所属や年収を返上して、川内対策に挑む選手が出てきてもおかしくないはず。
(無論、様々な観点からそれが無理なのは判っているが、そういう精神者が出てきてもいいはず。
厳しい言い方をすれば、実業団企業は選手年収を減額すべき。
何の為のプロ・セミプロなのかが問われる。
陸上界から叩かれてもいい、スポーツ全体をモノサシとする意見を言わせて頂きます。
全ての実業団が、勝利主義ではなく、福利厚生面から生まれたチームもある事でしょう。
しかし、それにしても、スポーツ参戦するからには、
企業名のプライド上、アマに負けているのはまずいのでは?
いい意味であおりたい。)
2月の東京マラソンで2時間8分37秒で3位の際は、
「実業団には負けたくない。お金をもらわず、自分は払って陸上をしている」という状況で、
賞金200万と副賞610万のBMWを得て、以降は日本陸連から強化選手費・年150万を支給される・・・
確認をしていないが、一部報道によると、賞金も副賞も東北被災地に提供したとか(?)
事実なら、凄い事だ。
挨拶もできない30代で囲われた選手よりも、
こういう選手に資金が集まるスポーツ競技環境こそ、本来のスポーツ環境のはず。
人材的にも、魂的にも、社会的にも、
川内選手を応援し、企業協賛金マッチングをしたいものだ。
川内選手のようなアマ選手は、他の競技でも沢山いる。
特にマイナー競技の世界では、
報道が無い分、こちらで探さなくてはならないが、
探せば探す程に出てくる(笑)
もう少し競技環境がUPさせれば、アマがプロをカモる状況を生み出せる、
といった状況に類似させるケースは沢山ある。
日本では、プロ・セミプロ・アマの定義が競技によって異なるし、
中々、共通化表現できないのだが、
仮に、競技だけで飯が喰える選手をプロ、そうでない選手をアマと区分するならば、
国内にプロは非常に少ない。
例えば、プロテニス選手もプロサーフィン選手もプロゴルフ選手等も、
プロと表現しながらも、実質は後者に相当するケースが殆ど。
(プロ資格やプロ宣言でプロになれる事もあるし)
実業団選手は、その区分で言えば、プロに入るけど、
企業が給与として生活費を支給することを考慮すれば、セミプロと呼んだ方がbetterだろうか。
どちらにしても、アマでは無い。
日本の実業団スタイルが悪いなんて言っていない。
アスリートの人生を考えると、こんなにいいスタイルは他に無い。
但し、それが温室化される温床になるなら、話は別だ。
TOPスポーツなら、2番じゃダメで、1番でないと意味が無い。
精神論での「プロ意識」から考えると、
実業団って何だっけ?と、根本を練り直す必要が来ているのでは?
(それは、「勝つ」ことが至上命令となっている場合だけですが。
福利厚生系コンセプトが主役のケースは、変革は必要ないと思います。)
まあ、細かい話は抜きにして、
ぶっ倒れるまで上を狙う精神、川内選手、リスペクトします。
スポーツなんて枠にはめる必要はない、「魂」論だ。
こういう選手が、魂を呼び寄せる。
アウェイでも強いはずだ。
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