http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2011072510402154/
■概略
オートバイ鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐、28〜31日・三重県)に
中国職業能力開発大学校の学生が参加する。
初参戦する岡山のチームに部品提供する他、本番でも作業スタッフを務める。
出場するのは「チーム岡山Trouble Tribe(トラブル・トライブ)」。
元全日本ロードレース王者の花房一樹(27と佐藤大輔さん(36)がライダー。
バイクメーカー主体のチームが多い中、チーム岡山はスポンサーやスタッフを
地元で募るなど「岡山産」にこだわり、同大学校に技術支援を依頼。
同大学校が製作した部品は運転中に足を乗せるステップ。
生産機械システム技術科の学生4人が、軽くて硬いアルミニウム合金の丸棒を
旋盤などで削り出し、滑り止めの細かい溝を施した。
レース本番はバイクを整備するピットに入り、プロメカニックの作業を補助。
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小さなニュースなのですが、
時代・社会のマクロなモノサシから見ると、非常に重要な事が書かれています。
Jリーグに始まった地域密着思想。
様々な競技に影響を与え、バルサのソシオモデル等の理想を、
日本のスポーツ界に広めて、
今や、国が後押しする総合型地域スポーツクラブという考え方も
スポーツ関係者なら誰でも知っているワードに格上げされてきています。
特に、チームスポーツを想像する方が多いのですが、
地域密着(当ブログでは、それ以上に人密着であれと提言)に
競技種は関係ない時代にシフトしてきています。
それは、時代や社会の流れから来る環境の変化に合わせた形なのですが、
これ程、不況・社会不安、又、熟成の時代に、
アスリートが生きて行く環境は当然のように変化してきています。
そんな中で、特に金の掛かるスポーツ=モータースポーツは、
昔ながらのスポンサー交渉や競技体制で、変化が見受けられません。
モータースポーツ関連のサプライヤーによるサプライ主体で、
基本的に、車と関連する企業しかサプライヤー・スポンサーになりません。
(勿論、ゼロではなく、人材関連ビジネス会社等、車以外を専門とする
企業も入ってきていますが、絶対数が少ない。)
他競技では地域密着・人密着という考え方が掘り下げられて、
以下にそれを追求するかを各所が思考する中、
モータースポーツは、この点で遅れています。
そこに、上記のような記事。
可能性を感じます。
ドでかいスポンサーが欲しいモータースポーツの世界も良く判る。
自分も経験しているし。
しかし、ドでかい所だけを狙って、年間500社回ってゼロ契約よりも、
最小限でもいいから、まずは地元や地域で応援者を固めるという発想を持ってほしい。
仲間内から小口協賛を募るケースがあるが、
寄付金なら深く感謝して受け取り、
協賛金なら例え友人でも明確なスポンサーメリットを提示し、
とにかく人数を集める事が必須。
それが組織化されれば後援会(ファンクラブ)だし、
そこに地元企業の小口・中口を足す形を目指せばいい。
ここに地域密着・人密着が必要になります。
もらいっ放しではなく、地域に貢献する。
例え寄付金・協賛金を出してもらえなくても応援される。
応援心は進化する。
最初は単純な「応援」でも、それが深くなれば「支援」に変わる。
昔は、金持ちが余剰金をレース資金に投資するケースが沢山あった。
これは、モータースポーツだけの話ではないが、
金の掛かるモータースポーツ程に、金額がでかいから華やかだった。
しかし、今の時代、
そういったタニマチシップに近いものは非常に少ないし、
スポンサーシップ(協賛金)と言っても、寄付金に近いモノは通用しない。
だから、大口の企業スポンサーを獲得するには、費用対効果を明確に出す
交渉が鉄則であるし、
大口に頼らず、中口・小口をいかに広く集めるかが必須の時代になっています。
だから、モータースポーツにも、地域密着・人密着が必須という時代が、
既に始まっていると思います。
(中口・小口から大口に繋げる交渉法もありますしね)
モータースポーツ関係者、どうでしょうか?
(勿論、モータースポーツも広いですから、カート・SFJ・F3・Fポン・GTなど、
一括りに言えないのは良く判っていますが、全般論として、
モータースポーツというモノサシだけで考えるのではなく、
スポーツというモノサシ、時代・社会というモノサシで考えないと、
確実に乗り遅れる、という事を言いたいですね。
例えば競技人口・・・他スポーツは少子化対策で小中学校に選手派遣して、
囲い込みをしているのに、モータースポーツは18歳未満だからと、
課題外でいいのだろうか?
それは誰がやるのだろうか?
環境対策はどこが音頭を取って進めるのだろうか?
金持ちキッズのみ英才教育していればいいのだろうか?
以前、カートからFJなどへのエスカレーター作りを協議しましたが、
こんな簡単な事さえ、課題がある(笑)・・・・様々な場面で課題が多いが、
1つ1つ早く片付けていかないと、本当に競技衰退が早まると思います。)
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