■ソース
http://sportsnavi.topnews.jp/f1/news/20110713-008-82
■概略
F1幹部、スポンサービジネスに進出か
F1幹部の1人が、F1のスポンサーシップ取引にかかわることを
狙っているようだ。
イギリス『Financial Times』紙は、創立者マーティン・ソレル卿が率いる
世界的な通信サービス企業WPPがF1最大のスポンサーシップ・エージェント
であるジャスト・マーケティング社の少数の株を取得していると報じた。
ソレル卿は、F1を運営するFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)の
親会社である投資ファンド、CVCの取締役のひとりである。
ソレル卿は、モータースポーツとF1は非常に大きな産業となったと述べると同時に
「マーケティング面ではもっとプロフェッショナルなアプローチが必要だ」と語った。
かつてジャスト・マーケティング社を率いていたザック・ブラウンは、
LGやジョニー・ウォーカー、UBSといったF1スポンサー企業関係を取り仕切っている。
「モータースポーツはとても興味深い分野。世界規模で、多くの人たちが注目している。
レースというライブイベントを通じて多様なメディア、そして新たなメディア開拓の
可能性を秘めている」とソレル卿は語った。
ザック・ブラウンは、取引が進んでいるとした上で「結果としてより多くのスポンサーと
カネをこのスポーツに持ち込むだろう」と自信を見せる。
しかし、ブラウンはF1の不変的な政治スタイルはいくつかの潜在的スポンサー
加入の障害になっていると懸念している。
「私は時代やニーズに合わせて柔軟性を持たせるべきと考えている。
そして、そのF1の政治事に我慢できないからこのスポーツに協賛しない
スポンサーがいくつかあると確信している」とブラウンは語った。
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F1協賛と言えば、国内アマ選手のスポンサーシップ額に、
ゼロが2つも3つも付いてくる桁の話になり、
欧州サッカー等のように、華やかな世界であるが、
詳細を探っていくと、やはりリーマンショック以降の時代背景を受けているし、
利権構造も半端無いでしょうし、
そういう利権構造にNOという企業が生まれるのは、容易に想像できる。
これはMotoGPも同じでしょうし(結構苦戦しているチームがあると聞いています)、
モータースポーツ以外で、国内でも言える事ですよね(笑)
(何競技とは言わないですが)
F1でさえ、まだまだマーケティング面でプロにならないと、とコメントが出るようなら、
他競技だって、もっともっとポテンシャルがあると言えるのではないだろうか。
競技種にもよるけど、
マーケティング・ゼロとも受け取れる業界もあるし、利権でガチガチの所もあるし、
とにかく競技者以外は受け付けないという業界もあるし、
自分もスポーツ以外の世界からスポーツ界に入った1人の為に、
記事の奥にあるモノが少し判るような気がする。
「卿」なんて、日本では見慣れないワードが出てきますが、
欧州貴族のビジネス面の有利性はありますよねえ。
成り上りじゃないっていうか、、、
しかし、そういう事さえ含めて、変わっていくのではなかろうか。
マクロな視点で見れば、これだけの情報社会化は革命とも読めるし、
100年、1000年単位のスパンでは、大きな岐路のど真ん中に居るはずだし、
そうなると、金の流れも価値も変わるだろうし(事実、変わっているし)、
スポーツのポジショニングも変わるだろうし、
企業の視点も変わるだろうし、
スポンサードの意味や価値も変わってくるだろうし。
協賛というよりも、投資のモノサシに変化が出てきているはず。
例えば・・・
日本だって、社会貢献・メセナ・フィランソロピー等のワードが、
今やCSRという大きな枠組みの1つとなって、
それはグローバルスタンダードに日本独自文化さえ呑み込まれる考え方だし、
今や、広告モノサシではなく、CSRモノサシで企業がスポーツに投資する時代。
(某Jクラブでも、これからはCSRプログラム主体で行きますと言っていたし)
これも、スポーツに関係する、大きな時代変化の片鱗ではないか。
CSRに関わっていた者として、10年前では考えられない事だ。
(CSRはまだまだ認知が低かったし、企業予算も非常に少なかったし、
環境や人権系テーマでさえも企業に中々通じなかったので、
スポーツなんて全く無理。それは広告宣伝部に言って、の世界。
例えば、生物保護なんかも全く通じなかった。
有名企業の役員でさえ、生物保護してる予算があれば、人に関わる他の
事をやるよ、という発言もあったが、今や、テレビCMでも生物多様性が
唱えられ、社会認知も上がってきた。そうなると、そこに予算が生まれる。)
CSR視点のスポーツ観だけじゃない。
王道の広告宣伝視点でのスポーツ観だって、この先、もっともっと変わるはず。
USAで、アクティベーションというワードが浸透してきている点も見逃せない。
プロスポーツの手本の一つであるUSAの変化は、確実に日本にも来る。
(もう来てるけど)
日本のスポーツ事情も、時代・社会に合わせて変わる。
変わらざるを得ない。
変革はもう始まっている。
スポンサーシップというモノサシも、この先、変化が如実化する。
より原点が問われる形が進むであろう。
バブルの逆だから。
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