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2011年06月30日

スポーツ選手出演CM=アスリートは演技力やサービス精神も求められる時代

■ソース
http://diamond.jp/articles/-/12486
■概略
アスリートが登場するテレビCMで、ちょっと変わった趣向のものが放映。
アサヒビールが今春発売した第3のビール「一番麦」のCM。

 ・06年トリノ五輪フィギュア金・荒川静香=やり手キャリアウーマン役、
 ・04年アテネ五輪ハンマー投げ金・室伏広治=寡黙で頼りがいのある男役、
 ・アテネ&北京五輪を連覇したレスリング吉田沙保里=実力派OL役、
 ・北京五輪フェンシング銀の太田雄貴=就職浪人を経験したこともある若手役
 ・元WBC世界フライ級王者・内藤大助=苦労人の営業マン役、
 ・タイトル無しだが注目度抜群の卓球・福原愛=海外担当若手OL役
6人とも堂に入った演技を見せており、なかなかリアリティがある。
◇かつてはユニフォーム姿やプレーの映像が多かったが
スポーツ選手・アスリートが登場するCMは数えきれないほど作られている。
昔はその多くがユニフォームを着たものだった。
プレー映像を商品にかぶせたり、ユニフォーム姿で商品を薦めるコメントをする。
最近、ユニフォームではなくスポーツとは関係ない演出CMも増えた。
アスリートにコミカルな演技を要求するものも多い。

こうしたCMが作られるようになったのは、
アスリートを取り巻く環境の変化も大きいのではないだろうか。
◇好成績だけでは物足りない不況と震災で揺らぐ従来の価値観
景気がよかった頃のトップ選手は競技で好成績を残せば世間からもてはやされた。
CMでも競技している姿をそのまま見せるだけ、あるいはユニフォーム姿で
コメントするだけで良かった。
だが不況が続き、スポーツ選手を取り巻く環境が厳しさを増した。
アマチュアでは企業スポーツが相次いで撤退。プロスポーツも厳しい状況が続く。
とくに東日本大震災の後は多くの選手が「こんな時にスポーツをしていていいのか」
というコメントをした。
スポーツが存在するのは当たり前で、好成績を残せばいい
という従来の価値観が不況や大災害によって揺らぐようになった。
競技力に秀でているだけでなく、ひとりの人間として商品価値を高めなければならない。
そのためにはサービス精神も発揮しなければならない。
そんな意識が多くの選手に芽生えてきたように感じる。
最近はプロ野球やJリーグの試合後ヒーローインタビューでウケを狙う選手が目立つ。
◇アスリートのCM起用につきもののリスクとは
アスリートCM起用はリスクがある。活躍できないと
企業や商品のイメージがかえって落ちる可能性があるから。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アスリートを取り巻く環境が厳しくなっているのは事実。
不況・災害が記事で挙げられているが、
これ以前にも要素が沢山ある。

ネット普及=これはメディア露出効果の価値観を再考させるきっかけとなった。
二極分化時代=一極集中、大ブレイクという形が生まれにくくなった。
この他にも要素があるが、
結局、アスリートにどう影響するか?

ネガティブな見方をすれば、
戦績TOPを取っても社会認知は取れにくい。
スポンサーが取れなくなり、競技資金に困惑する。
そうなれば、アスリートとして喰っていくのに障害が出る。
競技断念による引退者を多くさせているはずであり、
(これ、誰もリサーチしていないはず。特に五輪競技以外はデータが取れないし。
 嗅覚を頼るしかないが、確実に増えているはず。)
結果的に、スポーツの価値を降下に繋げてしまう。

だからこそ、危機感を持って、時代の変化に沿う事も必要。
まず、危機を危機と感じない選手が非常に多いので、
まずは、情報武装をするべきと提唱しています。
気付いた時では遅い、というケースが非常に多いから。
セカンドキャリアなんて、人生に影響しますからね。

故に、単に社会貢献しろって意味ではなく、
もっと大きな視点で、社会と密接であれと言いたいですね。

ビジネスマンは自分の業界外でも情報を取得し、自業界に活かせないか、
常に考える。
アスリートだって、日々の生活から、何かしらの競技力UPに繋げられないかと
頭を使っているはず。
これって、同じ事なんですが、
アスリートの場合、競技力というテーマにどうしても絞られがちなので、
戦績を上げる事だけに目が行ってしまい、
世の中の動きが判らない方も少なくない。
更に、スポンサーが欲しければ、企業動向までチェックして、、、、と私が伝えている事に、
それはアスリートには無理だろ、というスポーツビズネス関係者もいる。
しかし、やっている人はやってますからね。
やってない人を基準に考えるのはおかしな話で、
学生の頃、勉強していない問題がテストに出て、
それは勉強していなかったから回答できずに不合格でした、と言っているようなもので、
学校テスト結果に言い訳ができないように、
アスリートの人生においても、知らなかったでは済まされない事が多いはず。
だから、今後も、耳にタコができる程に、
口うるさく言うつもり。
それが変革を生むから。

時代は確実に変わってきています。
アスリートに求められる事も、10年前とは違います。

posted by sports777 at 07:26| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツNEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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