■ソース(週刊ポスト2011年5月20日号)
http://www.news-postseven.com/archives/20110515_20035.html
■概略
セルジオ越後氏 日本のスポーツは今が親企業から脱する好機
震災復興は「脱企業」「地元密着」のスポーツ文化を育てるチャンス。
地元の名士をチーム会長に招けばJリーグも変わるはずと、セルジオ越後氏。
* * *
節電・自粛ムードの広がりによる産業界へのダメージは甚大。
サッカーを含めた日本のスポーツ界は、今季はもちろん、
来季以降もスポンサー獲得という面で大きな困難に直面するはず。
東電はFC東京スポンサーから撤退。なでしこ東京電力マリーゼも無期限自粛。
根本的な原因は地震や原発事故にあるのではない。
日本のスポーツ界は良くも悪くも企業のスポーツ文化を背景にしている。
親会社の経営状態がそのままチームの命運を握る。
今後、企業の財布の紐はさらに固くなる。1年や2年で元に戻ると
考えるのは甘いかもしれない。ただ、これは前進のきっかけ。
日本のスポーツが“親会社ありき”の企業スポーツ文化から脱却し、
クラブスポーツ文化へと転換する為に本格的議論を始めるチャンス。
巨大企業におんぶに抱っこから独り立ちしなければ、スポーツ界に未来はない。
例えば・・・・・
チーム会長に親会社からの出向ではなく、地元名士を招く。
そうすれば地元での営業的な競争力が備わり、かつ選挙で選ばれることで
足腰の強い体質に生まれ変わることができる。
Jリーグ本部は分配金制度のような中央集権的なあり方をやめ、
クラブの裁量に任せる運営に転換すべき。
自由度が増せばチームは必ず活性化するものだからだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
セルジオ氏、いつもの辛口評価と立案、いいですねえ。
上記案も賛成です。
確かに、様々な競技がソシオ・スタイルを理想とするが、
それが回るようになるには、相当な時間が掛かる。
だからと言って待っていられない。
周辺から変革していくしかない。
資金調達に関して言えば、
今後、スポンサー獲得活動はより厳しくなる。
今が底で、今後よくなるであろう、というレベルでは無い。
底はもっと先にある。
それを頭に入れながら、スポンサー獲得法を考えなくちゃいけないし、
同時に、セルジオ氏のような対策を進める必要がある。
スポンサー営業マンやエージェントは創意工夫によって、
底に達するまで、そして上昇過程に入るまで、切り抜けなくてはならないのだが。
チーム会長に地元名士・・・
これって、当ブログ読者の多くを占めるアマチュア個人競技選手にとって、
普段から伝えている、地元密着・人密着の「後援会」を固めよ、
と言う事に通じます。
後援会長を誰に依頼するか、ここがポイントです。
アスリートカレッジや各種セミナーでは、
リアル後援会の作り方や、オンライン後援会との組み合わせ方を伝える際、
理事や事務局長の重要性を話していますが、
それこそ、地域密着・人密着の体制にするべきで、
地元の有力者を呼び込むのは当然。
Jリーグチームは、現在でも地元名士が関与していると思いますが、
肩書きというか、外部に表現するポジションって大事ですよね。
スポンサー企業サイドが「長」を名乗るのか、
地元の方が「長」を名乗るのか、これは小さいようで大きな事。
稼働力に影響してきますから。
アマ個人選手の場合も、全く同様。
応援される状況を作るには、あれこれ細かい事を言っていられないですが、
少し俯瞰して考えると、答えが見えてきます。
応援という「気」をもらい、支援という「金」をもらう、
そして競技に専念できる環境を固めていく、
それが戦績に繋がる、、、、、
このスパイラルを作らなくてはなりません。
待っていてできるものではなく、自ら仕掛けるもの。
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