
テニススクール運営等を行なうWillスポーツさんのセミナーで
19日に4時間程、話させて頂きました。
わざわざ新潟から、京都から来ていただけた選手もいました。
テニス選手も大変です。
つい先日も、Will上原社長に、
これまで安定してスポンサーが付いていた選手が、
いきなりスポンサーを失い、困惑していると・・・
テニスの場合、スポンサーになる企業の経営者がテニス好き・・・
というケースが非常に多い為、
ターゲット企業が偏りますし、一般企業へのアプローチの場合、
テニスという競技そのものの説明から入る必要が発生し、
一般企業であればある程に、費用対効果を求められる。
どこの競技も同じですが、社長・会長が自競技経験者なら、ある程度、簡単。
情熱と根性と将来性で資金を捻出してもらえる確率が高まる。
確かにそれでもいい。
しかし、その聖域を外れて、一般域に入ると、
コネや熱意だけでは通用しない、他競技選手ともスポンサー獲得を争う場に
放り込まれます。
そうなって初めて動き出すのでは、ちょっと遅いです。
できるだけ早く対処するに越した事は無い。
自動車の安全対策にも2通りある。
・アクティブセイフティ=事故が起こらないように安全策を取る=ABS等
・パッシブセイフティ=事故が起こっても安全性を追求する=エアバック等
アスリートのスポンサー対策もこれに似ている。
常にスポンサーを維持する為にはどうするか、
スポンサーが離れてしまったらどうするか、、、、
その前に、スポンサーをどう獲得するかが1番重要な訳ですが、
テニスの場合、ウェアに貼れるスポンサーロゴスペースは、左肩の1ヵ所だけで、
1社限定という誤解解きからスタートしなければなりません。
スポンサーシップとは、
スポンサーロゴスペースを売るものではありませんし、
そもそも、
そこにロゴを貼って、費用対効果があるの?という質問に答えられなくてはならないし。
伊達選手や杉山選手など、いわゆるテレビ露出があるならば、
広告露出効果というモノサシで、
ロゴスペースだけでも売れる事でしょう。
しかし、テレビに出ないアマ選手や世界100位以下は、テレビに露出されない
ロゴスペースをどう売ればいいのでしょうか?
だからこそ、
テニスコーチ等の間で、世界100位にならないとスポンサーは無理・・・等との
誤解も生まれる・・・
セミナーでも話した通り、戦績とスポンサー獲得率は比例しません。
その理由は、スポンサーシップとは、ロゴスペースが商品では無いから。
スポンサーシップとは、企業売上に貢献する事です。
別にロゴを背負う事がスポンサーシップでは無いです。
だから、企業売上に貢献できれば、キッズでもアマでも世界1000位でも
スポンサーを掴む事は可能。
キッズがどうやって企業に貢献する?
それは企業秘密という事にしておきます(笑)
企業がどのように売上UP策を考えているか?
これを追求すれば、その答えが浮かんできますよ。
Will上原社長は、テニス界のスポンサーシップに疑問と懸念を持っています。
この危機感が、選手を助ける事に結ばれると思います。
選手自身が知識を付けて、行動し、
コネや熱意や戦績だけで企業と付き合うのではなく、
50:50の関係を築く為にも、キチンとした費用対効果を認めてもらってこそ
成約させる事の意義を追求してほしい・・・との想いでテニス界にこれまで無かった
仕組み作りに取りかかっています。
テニス界を少しづつ変えてほしいです。
テニスに限らず、アスリートはもっと危機意識を持った方がいいです。
スポンサーが去って次が獲れなくて困惑・・・では遅い。
アクティブセイフティです。
今の時代、不況下で、業績が下がってくれば
真っ先にスポーツスポンサーは切られますからね。
それは、維持していても費用対効果が無いからという理由が殆ど。
最初から、費用対効果有りという元での契約なら、
そんなに真っ先に切られる事はない。
費用対効果は二の次で、
情熱や将来性やコネ等の、曖昧な理由で成約するから、
イザという時に切られる・・・
企業視点で考えれば、当たり前の事です。
ですから、選手側が予防し、キチンとビジネスとして契約する・・・これ常識です。
今、スポンサーを得ている選手も、もっともっと危機意識を持つべきです。
http://www.willsports.jp/info/000222.php
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