http://mytown.asahi.com/areanews/hiroshima/OSK201102120113.html
■概略
サンフレユース「感謝」 ユニホームに安芸高田市ロゴ
サンフレッチェ広島ユースが今シーズンから着る新ユニホームに、
「安芸高田市」の文字と市章のロゴが入る。サンフレ練習拠点の同市には、
ユース選手が暮らす三矢寮があり、全国からプロを目指して集まった選手たちは、
全員が県立吉田高校に通う。
市主催で歓送迎会が開かれ、応援ツアーも組まれるなど、地域ぐるみでユースの
選手を支援している。
「日ごろお世話になっている感謝の気持ち」としてサンフレ側から市に提案があり、
スポンサー料は無料。ロゴは横12センチ、縦2・7センチで、右袖に付けられる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【重要】
上記記事は非常にわかりやすいケースだが、
アスリートとの個別アドバイスで述べている事を、当ブログで公開します。
先のブログで、選手面談時に、収入源や出身地や地元コネクション等を
細かく聞いていると書きましたが、
その延長で、企業スポンサーを獲得するまでの期間、
地元NPOや地元学校、つまりSocial機関へ、ロゴスペースを献上してみて、
とアドバイスする場合があります。
これは、地域密着やファン密着思想の延長上に位置し、
あまり広告費を持たずに、献身的に活動している機関・団体に、
空いた胸スペースを開放して、そこと、より密接な関係を築く策の1つ。
ノンスポンサーで空いているなら、
それを逆利用する手と言える。
無論、献上した胸スペースは、直接的な競技資金を生まない。
つまり、そこに少額でもいいから入れてくれとは言わない。
無料でロゴ貼示する事が前提。
むしろ、それを露出する事で、そこへの寄付金等を誘導する、
つまり、無料で広告塔となる手法。
そんなアホな・・・と思われるかもしれないが、
これは、実は間接的に企業スポンサーを呼び込む手段となります。
サッカーのバルサが実際に、このSocialロゴ戦略を実行していますしね。
バルサは胸にUnicefを背負い(胸だから背負うじゃないか)、
Unicefへの寄付を促進させる広告塔になっています。
もちろん、Unicefから胸広告料をもらうどころか、
逆に、Unicefへ寄付しています。
しかし、裏側では、これに賛同する企業スポンサーが、増えたという現実があります。
バルサだけじゃない、他にも実行事例はあります。
調べてみて下さい。
アスリートと話す時、好きなSocial活動は?と聞くケースもあります。
介護系、環境保護系、ワールドピース系、、、、何でもいい。
地元でNPOを探し、自分の胸スペースを使って、寄付収入増大に活用して下さいと、
こちらから頭を下げる。
これは、自分のブランドアップにも役立ち、このアクションを通じた新しい人脈ができたり、
同じ社会活動を行なう企業などとタッグを組みやすくなり、
結果的に、企業スポンサーを導くきっかけとなる。
先日、twitterで、セパタクローの山田選手と話していた、
企業CSRに対する、アスリートの社会的責任=ASR
(Athlete Social Responsibility)という考え方、ここにも通ずる策。
スポンサー獲得は、何もストレートに企業に依頼する事が全てではないです。
あの手この手がある。
アマチュア選手のスポンサー獲得活動は、プロ選手のスポンサー獲得活動よりも、
戦略的でなければならない。
ノンスポンサー・アスリートは胸ロゴをSocial開放せよ
※注意
Social系機関・団体といっても、学校法人等だと色々大変。
ビジネス要素も入ってきますからね。
ですから、NPOを推奨しますね。社会貢献度は、NPOに開放する方が高いですし。
ただ、交渉する際は注意が必要です。
献身的なNPO程に、非常にデリケート。慎重な説明が必要になります。
事前にその団体をよく調べて、どういう提案をしたらよいかを考える事は常識で、
企業スポンサー交渉と全く同じですし、
表面的ではなく、深いレベルで、その団体のコンセプトに賛同しなくてはならない。
中途半端な交渉は、いくら無料開放と言っても、断られますよ(笑)
彼らはSocialのプロですから。
・・・・・・・・・・・・・・・
上記、
文章で書くと、たった1記事にしか見えないでしょうが、
これ、非常に大事な事を書いています。
当ブログは月間15万PV程度で、まだまだ社会影響度は低いですが、
お陰様で、プロ・アマ選手や、スポーツビジネス関係者・求職者などに
読まれています。
まだ企業スポンサーがついておらず、
又、何十社回っても企業スポンサーが見つからないという選手は何人いるかな?
スポンサー獲得活動は情報戦です。
1記事としてスルーするか、
明日からアクションをしてみるか、、、、1年後は大きな差になって表れるでしょうね。
もちろん、上記は直接的な攻め方ではなく、あくまでも対処法の1つですが、
これに限らず、まずアクションを行なう事が大事。
とにかく御金が欲しいと相談にくる選手は非常に多いのですが、
実際にアクションを起こすのは、5〜15%位ですかね。
真に競技資金が必要なら、即アクションが当然と思います。
スポンサー獲得活動は、競技同様に、「勝負」ですから。
御金はほしいが、面倒そうだからとか、時間がないという選手は、
申し訳ないけど、企業スポンサー獲得はこの先ずっと無理。
タニマチの出現をずっと待つしかない。
(でも、何だかんだ言っても、御金がないと言いつつも、
競技を続けられている選手もいますしね。
これが、貧困国ならそうは行きません。)
情報の受取り方は、人それぞれ。
ただ、社会全体、いや、時代背景として、「情報」が当たり前の時代ですから、
アスリートも、情報戦を制してほしいです。
- ダンススポーツ・吉川あみ&TudorAndrei、バルカーカップ2024で2連覇..
- 昨年優勝で賞金¥1000万獲得したバルカーカップに、ダンススポーツ世界ランカーの..
- ダンススポーツ日本代表:吉川あみ&Tudor Andrei、2024年11月4日..
- 怪我を抱えたまま試合に臨む選手は最大90%、格闘技王者10名による怪我痛み極小化..
- フリ―ダイビング日本代表・岡本美鈴、継続的な海洋保全活動支援を行うスイス機械式時..
- 日本代表選手4名が、筋肉リカバリー用の炭酸ボディケアクリーム「diremotio..
- ダンススポーツ日本代表で、世界ランカーの吉川あみ&TudorAndreiペアとマ..
- スポーツはどこへ行く?スポーツビジネス市場規模2025年¥15兆目標は実現するの..
- NFの補助金・助成金不正は、今のままでは半永久的に無くならない。それを壊すには?..
- 銀行不要のBankless概念の元、web3活用の仮想通貨による新しい資金調達「..