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2011年02月07日

両親の負担大、キッズ&ジュニア選手育成・・・解決法はある!

■ソース
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/110207/mcb1102070502006-n1.htm
■概略
ミア・スミス(12)の両親は、娘のテニス才能に懸けて家を手放した。

2010年、米国フロリダにあるIMGボロテリー・テニス・アカデミーに
娘を入学させるため、英国タンブリッジにある自宅を売却。
スポンサー獲得に失敗した為、トップ選手にするには最良の選択肢と決断。

◆授業料は560万円
アカデミー創設者ニック・ボロテリー氏(79)の目にとまり、入学を勧められた。
これまでに米国のアンドレ・アガシ、ロシアのマリア・シャラポワら世界ランク1位
の選手を10人輩出した名門。しかし年間560万円を支払って練習を積んでも、
必ずトップ選手になれるという保証はない。
ボロテリー氏はミアさんのアカデミー料金を30%免除し、1日1時間の指導を
無料で行っている。これは通常ならば800〜900ドルのサービス。

米国プロテニス協会によれば、ジュニア選手がプロトーナメントまでの準備期間
に必要な金額は最大15万ドル。移動、指導、体調管理、食事などが含まれる。
英国ローンテニス協会によれば、トップ選手を5〜18歳までに約3300万円必要。
国際テニス連盟によれば、17歳のジュニア男子選手が、国際トーナメントに出場し、
年に20週間トレーニングを行う場合には、少なくとも1年間で3万5500ドルかかる。
父親は花屋で働いているが、娘とフロリダで暮らしている間は仕事ができない。
一家は、生活費を含めて来年度に必要になる8万ドルをまかなうため、
スポンサー探しをしている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

キッズ&ジュニア選手の育成に、どこの家庭でも両親の負担は大きい。
テニスでもフィギュアでも、モータースポーツでも、
やはり英才教育を行なうには金が掛かる。

国内でも、
家を数軒建てられる位の資金を投資してきましたよ・・・といった、
涙ぐましい話を聞く事も少なくない。
そこで、アマチュア選手のスポンサー獲得に関して教えて頂きたいと、
両親から連絡を受けるのだが、
基本的に、キッズでもジュニアでもスポンサー獲得は可能だし、
その為にも、御両親が、スポンサーシップの基礎を習得して下さいと、
常々言うようにしている。
スポンサーシップを「寄付」と間違えている御両親が非常に多いので、
お涙頂戴の懇願では、スポンサーは獲れませんよと答える機会が多い。

(スポンサーシップは「協賛」です。「寄付」ではありません。
 寄付がほしい場合は、企業では無く、タニマチを探して下さい。)

企業は何の為に投資するのか?
透視してもらうには何を訴求すればいいのか?
契約確率を上げるにはどうしたらいいのか?

アスリートエールでも、キッズ&ジュニア選手がいますが、
どの選手の御両親も、真剣です。
セミナーに来たり、マニュアル教材を徹底解剖したり、
個別相談に、新幹線・飛行機を使ってわざわざ来て頂いたり、、、、
真剣度が伝われば、こちらも徹底的にフォローしているつもりです。

最初は、プロフィールを持って来るのですが、
企画書は?と聞くと、
えっ、スポンサー獲りに企画書がいるのですか?
プロフィールでわかりますよね?・・・・といった初期段階からスタートするのだが、
最後は、その企業のROI(ROS)はどの位でしたっけ?との質問にも
答えられるようになります(笑)

子供なのに頑張ってくるから御金を下さい・・・と言って、御金を出す企業は皆無。
スポンサーシップに子供も大人もないです。
大人の交渉と同様に、いかにスポンサーメリットを伝えられるか?
この1点に尽きます。
スポンサーメリットという、選手サイドが作る「商品」を買って頂くビジネスなので、
戦績がいいから投資を受けられるはずとか、
人一倍頑張っているから投資を受けられるはず・・・というのは幻想で、
その幻想を壊して、現実を伝える所からアドバイスは始まります。

うーん、ちょっと面倒そうですねとか、
勉強している時間がありませんとか、
全部やってくれませんか?とか、
そういう御両親であれば、じゃあ、後は頑張って下さいと打合せは the end。
(冷たいようですが、それが現実。例え戦績TOPでも、御両親の努力無しに、
 スポンサー獲得は無理。こんなに戦績がいいのだから、そこかのマネジメント
 会社に頼めば、スポンサーを付けてもらえるはず・・・という方もいますが、
 トライしてみればすぐにわかると思います。)

何が何でもプロにしてあげたいので、何でもやりますとか、
父は仕事で動けないので、私(母)が全て動きますとか、
真に前向きで努力や向上心が御両親に無いと耐えられないですから。
たかが1社2社NGを喰らっても、動じない不動心も必要ですし、
企業に寄与するという、ビジネス感覚も必要ですし。


日本にも、キッズ&ジュニアに高額な英才教育が必要で、
その資金調達に困惑している家族も多いです。
(全ての家庭が裕福で、いくらでも投資できるとは限らない。
 資金不足によって、競技を止めさせたケースすらある)
戦績が高い程、競技を止めさせなくてはならない事態は避けなければならない。
こういったキッズ&ジュニアの資金調達方法は、誰が教えるべきなのか?
本来は国である。
国とは、協会・連盟を含めて言っているつもりだが、
残念ながら、まだ、そういった対策は取られていない。

先日、文科省で高官と御話させて頂いた時に、
現在のスポーツ立国戦略の中には、競技資金の資金調達法について記載が無く、
それは、金の卵を増やす為にも絶対的に必要であると話しました。
国がやらないなら、民間としてアスリートカレッジで教えていくので、
バックアップしてほしいと。
現在、スポーツ基本法で大変でしょうから、また、後日、協議に行きますが、
キッズ&ジュニアだけでなく、
シニアであっても、資金調達法を伝えていくのは必須だと思います。
競技資金は戦績に直接影響しますから。
ただ、このような話は大昔から課題に挙がっていたはずなのに、
未だに対処策が無い・・・
(御困りの御両親は、是非、メールを下さい)

何度も言いますが、
キッズ&ジュニアでも、企業スポンサー獲得は可能です。
但し、獲得には、努力(学習)が必要です。

posted by sports777 at 10:43| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツNEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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