http://www.asahi.com/paper/editorial20110130.html
■概略
冬季五輪、サッカーのワールドカップなど4年に一度の国際大会が
集中した昨年は、アスリートたちの奮闘に元気をもらった。
スポーツの持つ力を再認識した1年だった。
今年は違う意味でスポーツ界が節目を迎える。講道館の創始者、
嘉納治五郎氏の呼びかけで日本体育協会が1911(明治44)年に
創立されて以来、100周年にあたる。
日本オリンピック委員会が89年に分離独立して以降、日体協は主に
スポーツ普及や振興に力を注いできた。事業の柱は国民体育大会の
開催、総合型地域スポーツクラブの普及、スポーツ少年団の育成など。
だが、持ち回り開催は88年から2巡目に入り、役目を終えたとの指摘も。
開催には夏季大会で数百億円の費用。地域が限られる冬季国体に
至っては近年、開催地選びがいつも難航。
どこも財政が厳しい今、開催を引き受けたがらないのは当然だろう。
日体協は国体を国内最大・最高の総合大会と位置づけ、都道府県対抗、
毎年開催の枠組みを変えずにきた。
だがトップ選手の参加は少なく、大会への関心も低い。
国体は今も「国民のための大会」と言えるだろうか。
国はスポーツ振興法で定められた国体の共催者だが、事業仕分けでは
「国体への助成は必要なし」とする意見が出された。
日体協は参加人数の15%減など、改革案を打ち出してきてはいるが、
しょせん小手先だ。続けるにしても隔年、もしくは五輪などのように4年ごと
に開催する、といった抜本的な改革も視野に入れてはどうか。
文科省は昨年、スポーツ政策の方向性を示す「スポーツ立国戦略」を発表、
地域クラブを軸にスポーツ振興を進める考えを打ち出した。
これからも国体を続けるなら、国体が地域スポーツのすそ野を広げる基点
となってきたか、施設は十分に活用されているか、といった点を検証すべき。
日体協会長は今年4月、森喜朗元首相から、トヨタ会長の張富士夫氏に交代。
トヨタは不況下でも35のスポーツ部をすべて存続させてきたが、
張氏には日体協100周年の節目にこそ、国体を聖域とすることなく、
是非を含めた議論の先頭に立って欲しい。
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張氏が何を改革するか、非常に注目しています。
スポーツ庁ができて、日体協が変わり、五輪体制に変化が出れば、
少しはスポーツ環境も変わり、
スポーツビジネス関係者の動きも変わるかもしれない。
本業を捨ててスポーツビジネスに参画して3年目。
外から俯瞰する目を忘れないつもりだが、この2年で判った事は、
スポーツビジネス関係者も大きく2分されている事だ。
日本のスポーツは、やはりお国が絡んでいる為、
税金に絡むスポーツに、直接的、間接的に関与する方は、
口ではスポーツ全体体制を否定していても、仕事が無くなったら大変、
スポーツ改革の意思は本当のところは無いようだ。
一方、民間周りだけで生きる方は、やはり改革審を実行しているし、
税金などを頼らない。独自サービスやアイデアで、スポーツを変えようとする
努力が前面に見える。
基本的に、スポーツの事業仕分けにも賛成と、明確に意思表示する。
某議員さんに、その裏側を少し教えて頂いているが、
数値上も明らかにおかしい点がありますし。
それは、日体協のみを指しているのではありません。
スポーツ全体を指しています。
そういう視点で見れば、基本的にはスポーツ庁の存在意義に賛成するものの、
また、それによる利権が生まれるなとすぐわかる。
事業仕分け自体に賛成するものの、民主党全体の動きには疑問が残るし、
自民も民主も同じでしょ・・・と思う国民が増える中、
スポーツにお国が絡む程に、民主なら地域スポーツ支援?自民ならTOP視線?
などと、構図を読めるとは限らない、
方向が読めないスポーツ界になる懸念もあります。
スポーツ*政治は大事です。
スポーツ*競技団体も大事です。
ボトムアップの時代とはいえ、
2つは、スポーツを方向付ける基礎に位置するから。
だからこそ、変わってほしい。
今後は、今以上に接触して、ハッキリ意見を述べて行きたい。
PS・国体の話からそれてしまったが、個人的には、ハンドボールで国体に
憧れて育った世代なので、国体が無くなる(?)のは有り得ない。
毎年、憧れの大会があるのが理想だが、少子化で子供が減り、
スポーツ競技者が減り、不況で民間の協力が得られず、
古い体質が続き、、、、ないないづくしで、苦戦するのは当然だが、
ドラスティックな張氏の大手術で、もしかしたら、根本的に変わるのかも?
国体出場に憧れる学生が増え、技術度が増し、
五輪への通過点にブランディングされる事を祈ります。
様々な大会が各地で開かれるのはいいが、
やはり、統合的に、世界の頂点に昇る階段の1つに、
明確にポジショニングできる、スポーツ選手が憧れる究極の大会に
再構築してほしい。
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