■ソース
http://blogs.bizmakoto.jp/fcommons/entry/1521.html
■概略
・「走る広告塔」の変化
F1マシンには依然として多くの企業ロゴが貼り付けられています。
複数スポンサー小売りもあれば、マシン全体を大口スポンサーに
一括販売することも。しかし、広告にはトレンドがあります。
・タバコマネーの時代
F1を支えてきた代表的なスポンサーと言えば、タバコ会社。
タバコ会社によって「走る広告塔」の時代が幕を開けた。
F1のタバコ広告出稿がピークに達したのは、1999年。
・タバコマネーの撤退から情報産業の時代へ
その後、北米やヨーロッパにおけるタバコ広告の露出禁止が徹底
されるようになると、タバコ会社は「テレビに映るのが目的」の
F1スポンサーは続々と撤退。
また、タバコが「かっこいい」象徴から「怠惰・不健康」の象徴へと
時代の雰囲気が移り変わる中で、F1もタバコ会社を避けるように。
栄華を極めていたタバコ広告が急落した後に登場したのは、IT産業。
現代のF1は依然「走る実験室」ですが、ガソリン機関の実験室ではなく、
コンピュータ・テクノロジの実験室です。
又、サンタンデールやロイヤルバンク・オブ・スコットランドといった
銀行、INGのような保険会社が、IT産業に次ぐ規模でF1を支える。
他に成長が目立つのが、飲料業界とファッション業界。
レッドブル、モンスターエナジー、ヘルエナジー・・・といったエナジー
ドリンクのブランドがF1では大きく露出するようになっています。
ジョニーウォーカーやホワイト&マッカイといったアルコール飲料も好調。
ファッションブランドは、F1チームに公式ウェアを提供し、
そのレプリカをファンに対して販売するというビジネスを展開しています。
タバコ企業は姿を消し、現在ではIT産業、金融、飲料、ファッションメーカーが
F1の「走る広告塔」を支えています。しかし、こうした企業もいずれは姿を消し、
時代に応じたスポンサーが定着することになるのでしょう。
しかし、お金を出してくれればどんな企業でもよい、というわけではありません。
by blog.formula.commons (quzy)
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F1が「走る広告塔」として機能するか?
といった、広告露出効果の検証・分析と思ったのですが、
ちょっと違う観点からの記事でした。
しかし、モータースポーツをあまり知らないという方には、
どこの産業がPRしたいか?という事が読みとれると思います。
その時代に強い企業(世間訴求)が超高額のF1スポンサーになっていますが、
それが広告露出効果に結び付くかどうかは別問題です。
広告を出してもモノが売れない時代ですから。
無論、レッドブルなどはブランディングとしては成功していますが、
販促として成功しているかは、レッドブルの経営データとの照らし合わせで、
ROIをキッチリ計算しないとわかりません。
(実際は、ROIでなく、ROSです)
社の戦略で、ROIが仮にうまく行っていなくても、
対外的にはうまく行っていると広報するケースもあるでしょうし、
この辺の話になると、経営戦略・PR戦略の次元になってきますし。
そもそも、経営データを一切公表しないという欧州企業も多いですし、
全体的には公開しても、広告協賛費周りのデータの詳細はわかりませんし。
日本の上場企業でも、有価証券報告書に、全体的な経営データは記載されても、
1商品ブランドの数値データや、広告宣伝費の詳細データは記載されませんから、
外部者は、スポークスマンの言葉を聞くしかない。
日本の場合、F1とそれ以外のモータースポーツは、ちょっと別格です。
いわゆるマスコミュニケーションの世界でどれだけリーチをかけるかが
広告のモノサシなので、テレビ中継が無ければリーチは広げられない。
逆に言えば、テレビに出れば「走る広告塔」と言えなくもない。
しかし、広告を貼ってテレビで訴求していれば「走る広告塔」というのか、
広告露出効果をROI面で達成できて初めて「走る広告塔」と呼ぶのか、
時代は、確実に後者である。
F1・MotoGPでもスポンサー獲得がきついという情報が現場から入ってきています。
広告を貼っていれば、大金の成約ができたと世間から見られるが、
金額発表は少ないですよね。
売れないから、バーターもあるし、ダミーもある。
無論、メインや大手は、F1の場合、キチンとした成約がほとんどだけど、
どこまで値切られているかは、超当事者しかわからないですし、経営情報として
出てこない。
F1以下のカテゴリーであれば、尚更きついですよね。
国内では、Fポンでさえライブ中継を見られなくなっているし、、、
ただ、名立たる企業もマシン全体をロゴで飾っているのは事実。
ただ、それが広告宣伝効果という面で、費用対効果はどうなの?と問われると、
残念ながら、Fポンでさえ、マスというモノサシでは、「走る広告塔」と言えない状況が、
もう何年も前から発生しています。
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USAでも、NFLなど成功事例に、スポンサーシップはアクティベーション寄りに
なってきていますが、F1でも、実際はアクティベーションやブランディングや、
顧客紹介の方に重点を置く動きになるでしょうね。
経営者達は、広告が見られてナンボというモノサシは、
既に外しているのではないでしょうか。
もう少し、当ブログ読者のアマレーサーに近づけた話をします。
仮に、F4・FJクラスを例にとれば、
もしF1と共催というなら話は別ですが、
一般論として、今の観客数・媒体数・2次露出等を考えれば、
「走る広告塔」の価値はありません。
マシン・フルラッピングでも年間10数万の広告価値しかないはずです。
だから、広告というモノサシでスポンサー獲得をしようとしても無理。
ほとんど売れません。
(多くの相談者の実例がありますし)
ではどうするか?
アスリートカレッジに来て下さい。徹底的に伝えます。
(2011年度はまだ日程が決まっていませんが)
基本は、広告露出効果以外で、企業売上に貢献する形をどう作るかです。
大丈夫、同じ視点で、高校生カーターでも取れているので、
大学生や社会人のフォーミュラレーサーなら獲れますよ。
そこでは、マシンロゴやカラーリングなんか無しでも、
スポンサー獲得は可能と伝えています。
そもそも広告露出効果で勝負できませんから、
出だしから、それを考慮しなくても、企業の役に立つにはどうするべきか?
これが、スポンサー獲得を成功させられるかどうかの最重要の基盤です。
Fポン・F3クラスでも、今後、スポンサーの獲得方法が問われて行くと思います。
(いや、既に始まっていますよね。スーパーGTでもスポンサーを獲りにくく
なっているのですから・・・・既存のスポンサー営業が通用しなくなっている
証拠とも言えますよね。)
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