クライフ、バルサのスポンサー契約を批判
■概略
バルセロナご意見番ヨハン・クライフ氏が、スペイン『ぺリオディコ』の
コラム内で、バルセロナがカタール財団との契約によって、
クラブ史上初めてスポンサーロゴをユニフォームにつけることを批判。
バルセロナはカタール財団との2016年6月までの契約で、
総額で1億6500万ユーロを得ることになる。
しかしクライフ氏は、得るものよりも失うものの方が大きいという見解。
「バルサはユニフォームの伝統を守りながら、どこよりも競争的だった
世界唯一のクラブだ。予算見積の6〜7%のために伝統を売るのか?
(前役員会が)7年間で必要と感じなかったことを、(現役員会は)
たった3カ月で必要と決定してしまうのか?」
「バルサはユニセフのロゴをつけているが、金をもらわず支払っている。
もし経営状況がそんなに悪いなら、ユニセフのロゴも取ってしまえばいい」
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おお、さすが、クライフ・スーパースター。
こういう方でないと、このような事を世間に言えないですよね。
確かに、ソシオという独自というか、スポーツクラブの手本となる手法というか、
資金調達面で全てのスポーツクラブやチームに注目されていた存在。
胸スポンサーなんていらない、市民が支える皆のクラブ・・・という発想が、
少し和らいでしまうかもしれない。
ユニセフから広告費をもらうどころか、その逆にバルサがユニセフへ
投資するモデルは画期的だった。
色々な事情もあるであろうが、
世間一般的には、この構図が崩れる。
一方から大金を入金し、一方へは支払いを・・・
どうしても、新たなビジネスモデル?と勘繰ってしまう。余計な御世話か・・・
今回のカタール財団の話が無く、ユニセフのみであれば、
サッカーに限らない多くのスポーツクラブ・チームに、
いつかはバルサモデルにと、推奨話をしていたのだが、
今後は、そういう話ができなくなるなあ。
深く考えれば考える程に、クライフの話はよくわかる。
6〜7%とはいえ、バルサ=ソシオのブランディングは変化していく事でしょう。
それが良いのか悪いのか、
現時点では誰もわからないのでは?
多分、クライフは、内情も知っての意見だと思うので、
優しい文章の中に、鋭い思考が入っているように思える。
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