http://www.asahi.com/sports/spo/TKY201003100198.html
■概略
12日開幕・バンクーバー・パラリンピックのアルペンスキー代表には、有名企業との
所属契約を結んでいる選手たちがいる。
遠征費や用具代で年数百万円の出費を余儀なくされる選手たちの熱心なアプローチ
を受け、支援に動く企業が増えてきたからだ。
・男子回転(立位)でメダル候補に挙げられる順大4年の三沢拓は、4月に医薬品大手の
キッセイ薬品工業に入社。競技生活を優先させながら、契約社員として給与を受ける。
三沢は卒業後の競技継続の為、自身映像や新聞記事をまとめた資料を各企業に送付。
故郷の長野県に本社を置く同社にも、昨年5月ごろ依頼。
同社広報担当者は「スポンサーが集まりにくい状況も聞いた。障害者だからというより、
地元出身選手に世界を舞台に羽ばたいてもらいたかった」。
同社が選手個人の競技活動を支援するのは初めて。
選手にとって、競技生活に理解を示してもらえる所属先が見つかるかどうかは死活問題。
障害者冬季スポーツでは、団体競技や実業団の支えがあるノルディック競技とは異なり、
アルペンは親の援助や障害にかかる保険金を競技に充当することも少なくない。
ただ三沢のように、選手側の熱意が通じるケースも出てきた。
・2006年トリノ大会にも出場した狩野亮も、岩手大卒業時、約140社に書類を送った。
08年からパチンコ店経営大手のマルハンに所属。同社のスポーツチャレンジ社員として、
競技費用の補助や特別休暇などの援助を受ける。
同社は「マイナーな障害者スポーツであってもハンディを超越したチャレンジが、多くの
社員に勇気を与える」。狩野も「金銭的にサポートしてくれるから、悩みがなくなった」と感謝。
・1998年長野大会から3大会連続メダルを取った大日方邦子も07年、NHK職員から
大手広告会社電通の子会社電通パブリックリレーションズの嘱託社員に。
競技にかける時間が飛躍的に増えた。スポーツ界とのつながりも深い同社は、競技環境の
変化を理由に挙げる。「障害者スポーツは長年リハビリの一環だったが、海外のライバルは
個人スポンサーをつけたプロ。アスリートとしての活動を支援することが、社員にも好影響
を与えると判断した」
大日方邦子=電通パブリックリレーションズ
森井大輝=富士通マイクロエレクトロニクス
狩野亮=マルハン
三沢拓=キッセイ薬品工業※
小池岳太=セントラルスポーツ
田中佳子=エイベックス・エンタテインメント
東海将彦=エイベックス・エンタテインメント
※は4月から所属
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
CSR時代が進む程に、パラリンピック支援は増えるかも。
ビジネスブランドに対して、ソーシャルブランドの意義・有益性が
世間に理解され始める流れも、パラリンピック・スポンサー獲りには有利。
今は、まだまだといった所でしょうが、
今後は、中小企業でも、サポートに誘引する形は進むと思います。
それは社会が熟成されて、
金・広告・ビジネスonlyのモノサシを見直し、
もっと根本的なものを見直す社会に方向付く事で変わってくるはず。
勝ち組と負け組の2極分化、多様化、不景気、少子高齢化、グローバル切り捨て、
・・・社会のリスクは増すばかりにも見えるが、
国民・市民は、価値の再考が必須となる。
それに合わせて、マーケットインの企業の戦略や思考も変わる。
部分的でもいいでの、
尺度の異なる物が、もっと認められてくれば、意識や価値観が変わり、
ソーシャルブランドが重要となる。
まだまだ時間がかかるけど、
そういうものとスポーツが関係付けられる事が当たり前の時代になる時がくるかも。
CSRの一環で、既にエコや社会貢献は、格付け機関に評価されて、
株価に影響している。
ソーシャルブランド構築の意義や利益は、既にスタートしているし、
今後、もっと問われる時代になる。
フェイクは化けの皮をはがされ、
本物が生き残っていく時代になればいい。
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