http://www.sakigake.jp/p/column/chihou.jsp?kc=20100309ay
■概略
競技力向上と密接不可分なのが競技環境だ。
競技に打ち込める環境が身近になければ、折角の才能も埋もれてしまう。
バンクーバー冬季五輪に出場した本県出身の全4選手が北秋田市出身だったことは
地元市民の誇り。しかし、人口規模が同市の10倍近い県都の住人としては、競技環境に
起因する、眠ったままの才能の多さに、思いを致してしまう。
ノルディック複合3人は、鹿角市の県内唯一のジャンプ台へ通える生活環境で力をつけた。
バイアスロン女子の鈴木芙由子選手を含め、クロスカントリーは小学校・体育授業でもあり、
ジャンプ以上に身近な競技だったはず。
一方、おおかたの秋田市民にとっては、ジャンプもクロカンも遠い存在だ。
環境整備が競技人口の維持に直結するかといえば、そうとは限らない—という数字もある。
県スキー連盟によると、全日本スキー連盟に登録している県内高校生は、ピークの18年前が
482人だったのに対し現在は80人。
トップアスリートにつながる“底辺”は、これだけ縮んでしまっている。
登録人数の減少はスキー部員の減少数とほぼ一致。スキー部のある県北と県南の計9校の
部員が減り続けている。環境が整っていないとはいえ、全県の高校生徒数の3割が集中する
秋田市で、競技への関心を喚起する手だてはないものか。
アスリートの育成に親の理解と経済力は不可欠。
二世、三世選手が増えているという現実もある。才能の発掘、育成は至難だが知恵の絞り時
でもある。磨けば光る原石はまだまだ眠っているはずだ。
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1/6に減少か・・・
全てリサーチした訳ではないが、
スキー以外の競技でも、特にマイナー競技では競技人口が減っているはず。
少子高齢化もあるでしょうし、
スポーツをやる関心度自体が落ちているのでは?
(スポーツを見る関心度も同様に減っていそう)
とは言え、
オグシオによってバドミントン競技人口が増えたり、
真央ちゃんによってフィギアスケート競技人口が増えたり、
石川遼・浅尾美和・愛ちゃんらによって、競技への関心者が増えたり・・・
全体は減っても、部分では伸びている事実もある。
多様化の時代に、人の関心対象は分散し、
熱い事が格好悪い事と思う年代もあるのでしょう。
若年層のマーケティング上、
トヨタ自動車のライバルは、日産車ではなく、携帯電話と考えられたり、
お菓子のライバルがディズニーランドと考えられたり。
今や、サッカーのライバルは野球ではないと言えるかも。
スポーツはスポーツの内部で考えてもダメなのかも。
JBL・レラカムイ北海道の水澤社長が、
映画を観に行くか?レラカムイを見に行くか?・・・というメッセージを
若者に投げている事を思い出しました。
映画以上に面白い事が、レラカムイにある・・・
同じチケット販売を、本来争うはずのコンサドーレがライバルではなく、
むしろ、コンサドーレや日ハムとは、半券を持ってきた人に割引する等の
共生の道を選んでいます。
スポーツのライバルはスポーツではない、
もっと他に目を向けて、マクロに俯瞰しながら考えないといけない。
木を見て森を見ず状態になってしまってはいけない。
若者の関心は、どこに行っているのか?
なぜ、スポーツから離れてしまうのか?
こういった原点を問い直さないと、
スポーツ総競技人口は、更に減少するリスクがある。
(少子化が進むから尚更)
そして、経済状況が良い方向へ再生せず、
勝ち組・負け組で二極分化が進めば、
金の掛かるスポーツは、更に衰退する。
(その点、モータースポーツは、車離れと相まって、かなり危険)
五輪クラスの選手も、
これまでも資金難で競技続行が困難という事で競技を去る者が毎年いたが、
更にそれは加速する可能性。
企業協賛金が動きにくくなっているし。
(もちろん、ある所にはあるので、マッチングと交渉の仕方と、当ブログでは伝えているが)
親の財布の状況で、子供がやりたいスポーツをできない、
もしくは、金のかからない競技種に限定される等、
大袈裟な言い方とは言い切れない時代になる可能性もある。
深く掘り下げて考えなくてはいけない、スポーツにとって岐路に来ている。
各競技の協会・連盟は、そろそろ本気でアクションを起こすべきです。
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