■ソース(2010年2月23日17時8分・朝日新聞)
http://www.asahi.com/olympics/columns/from_vancouver/TKY201002230298.html
http://203.216.208.174/siyanks/article/121
■概略
僕はこれまで本当に多くの方にお世話になった。地元の方々、応援してくださった皆様、
用具の面倒を見てくださる方、日本オリンピック委員会(JOC)の皆さん。
すべての人の支えがあって、4大会連続五輪出場、金、銀、銅メダルの獲得があった。
不遜かもしれないが、申し送りをしておきたいことがある。
少し、厳しい言い方になる。が、聞いていただければ幸いだ。
日本はまだまだスポーツ後進国というしかない。
五輪の期間中、国中が注目しメダルの数を要求される。
選手が責任を感じるのは当然だが、ノルマを課せられているような感じにもなる。
それまでの4年間のフォローを国やJOCはきちんとしてきたのだろうか。
政府の事業仕分けが行われ、スポーツ予算は削られる方向になった。
全体的な削減は仕方がないとしても、仕分けの仕方は適切だろうか。
例えばお隣の韓国はスポーツ先進国になった。
国威発揚という特殊な事情があるにせよ、お金の使い方が違う。
日本には国立スポーツ科学センターがある。韓国にも同じような施設がある。
韓国ではそこに選手が集められ、招集された時点で、日当が出る。
日本では利用するのに料金が発生する。
韓国ではもし、メダルを取れば、ほぼ生涯が保証されるのに対し、
日本の報奨金は多いとは言えない。
バンクーバー五輪では、JOCの役員、メンバーが大挙して現地入りしている。
予算は限られている。そのため、選手を手塩にかけて育てたコーチや、トレーナーが
はじき出され、選手に快適な環境を提供できていない。お金の使い方が逆だろう。
競技スポーツだけではない。「1人1ドルスポーツの予算をつければ、医療費が3.21ドル
安くなる」という統計を見たことがある。ヨーロッパではスポーツ省のある国が多い。
スポーツを文化としてとらえる発想が根付いているからだ。
生涯スポーツが、また競技スポーツのすそ野となる。
五輪の時だけ盛り上がって、終わったら全く関心がないというのではあまりに悲しい。
日本にスポーツ文化を確立させるため、国もJOCも努力を惜しまないでほしい。
(長野五輪金メダリスト・清水宏保)
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先日の記事の原文記事を見つけました。
清水宏保選手の強烈なメッセージと、あちこちで言われていますが、
別に、今の時代なら普通じゃないですかね。
スポーツ界だけでなく、多くの業界でも同じような課題があり、
それが情報公開される仕組みもあるし。
清水選手の、選手側の意見としては、ごもっともです。
ちなみに、事業仕分けの件は・・・
・JOC=¥25億8800万(09年度から1億2600万円減)
・日本体育協会=¥5億6900万(09年度から3400万円減)
文部科学省競技スポーツ課
・五輪を目指すトップ選手強化や遠征費=¥12億維持
・有望選手育成のエリートアカデミーやコーチアカデミ=削減
・競技力向上のナショナルプロジェクト=¥24億(09年度から18億拡充)
スポーツ関連予算全体では、約2億円増の¥227億。
五輪アスリート周辺資金は微減に過ぎず、全体では増えています。
問題も本質は、使途です。
他国に比べたら、日本のスポーツ予算は元々少ないので、
増額してもいいはず。
公共事業等、無駄な金ばかりなのだから、それを無くせばスポーツ予算位出る。
(建築界を始め、色々と無駄な金を直接見てきましたが、
何で民主は、そういう所を攻めないのか不思議で仕方無い(笑))
アスリートも、事業仕訳でパフォーマンスする事がどういう事なのか、
もっと本質を考えて、真の変革を訴求したらどうですかね?
清水選手は、出る杭で叩かれるのかな?
変革という観点では、悪者を買って出て発言しているのだから、
評価させるべきだし、変革コンサルでもやればいい。
それが、スポーツ界を変える事になりますしね。
その為には、いい意味で、メディア、世論を巻き込む事ですよね。
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