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■概略
・・・・・帰国後、オリンピックの情報がかなりいい加減だったりスポーツを理解していない
方々の歪んだ意見がかなり浸透している気がしました。
まず、マスコミの煽りが度を超えていること、韓国や中国がどうして強くなったか……
理解したりしっかり報道されていないこと。
これまで私自身、多くのオリンピック日本代表アスリート、メダリストたちとかかわってきて
彼らが伝えたり現状を訴えても、全く上へ伝わっていないことが気がかりです。
トリノ五輪前、個人でボブスレーチームをサポートしたことがありました。
さかえクリニック陸上競技部の選手と、今回バンクーバーへ出場されたパイロットを
務められた鈴木選手への部分サポートです。
ワールドカップ日本代表選手のトレーニング指導、ケアそして遠征費用のサポート。
チームは2人乗りで日本選手権に優勝しました。
ワールドカップはボブスレー協会から半額の遠征費用が出て、残り半額は自己負担。
数か月に及ぶ世界の転戦は莫大な費用ばかりか生活費用も必要です。
ヨーロッパチームはスイス銀行など超メジャー企業が全面バックアップ。
イタリアチームのボブスレー艇はフェラーリが開発協力、ドイツチームはBMWが開発、
米国チームはNASCARの特別技術導入。
大企業がバックアップして莫大な開発費用をかけています。数千万円を超える艇と
10年も前のドイツ製のお下がり艇ではオリンピックを闘うこと自体無理といえます。
氷上のF1に中古の一般車両がワークスの最新レーシングマシーンに対抗するのです。
結果は目に見えていますね。予想通り20位以下。
頑張れニッポン!メダルを目指せ!!と口を出すくらいなら
自分たちの生活費用や遠征費用を出してくれ!と
多くのアスリートたちは訴えました。
確かに税金投入して日本代表として諸外国のアスリートと闘うには制限が必要ですが、
メダル、メダルとすでに多くの部分で韓国や中国にさえ遅れを取っている日本のメディアが
伝えることはもっと他にあるでしょう。
これまで個人でオリンピック選手育成やサポート、プライベートトレーニング、スポンサリング
などを担当させていただきましたが限界です。
個人ではほとんど何もできないことを思い知らされました。誘致活動の莫大な税金投入を
選手強化に充てていれば結果は違ったものとなったでしょう。
多くの方が、オリンピック選手たちの真の現状に気がつかれ、日本スポーツ界が良い方向
へ向かい、私たちに多くの勇気を与えていただけることを心から願っております。
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非常にいい記事ですね。
五輪の裏側がわかりやすく出ています。
ボブスレー等のマイナー競技は、日本では五輪の時くらいしか見られませんよね。
メディアもマイナー競技は報道しませんし。
確かに、¥600万程の中古(しかも敵国のお下がり)が、
フェラーリ・BMW・NASCARの開発陣の最先端に勝てる確率は低い・・・
本来、トヨタや日産が協力してもいいはずだが・・・
(しかし、F1みたく、マシン戦争になってしまう懸念もありますが。それじゃ五輪じゃないし。)
国費はセイフティネットのような形で、フォローすればいい。
道具に金をかける競技も多いですが、ボブスレーは例外と認めるような、
そういうモノサシも作るべき。
まあ、日本の場合、スポーツ予算が他国に比べて少ないですから、
この根本的な課題解決が先でしょうけどね。
本来、国費なんて頼らないでやるのが理想。
民間で全て補える形が良い。
しかし、それは理想論で、
できる限り民間でクリアする方向性は持ちつつ、
金が掛かる競技や、金の回ってこないマイナー競技はセイフティネットで税金投入。
賛否あるでしょうが、
アスリートの競技環境はきついですよ、五輪クラスでさえ。
一時のメダル獲れ!っていうお祭り騒ぎの主役に演出するのだから、
そこで得た放映権などが、協会・連盟とかではなく、
選手個人レベルに落ちる仕組みも必要。
選手本人はそういう間接業務を補えないのだから、
そこはエージェントなりがフォローするとか。
今のアスリートのあり方というか、社会ポジションは、
現状のままでは破綻しかねない。
企業協賛は獲りにくい、獲る方法も教えられない、国費も回ってこない、
バイトしてたら戦績が落ちる、セカンドキャリアも問題山積み・・・
確かに、プロ野球・Jリーグなら、まだ完結できる。
それ以外の競技のアマチュア選手は、きついですよ。
メダル獲ってきても、将来は保証されないですから。
という訳で、
評論家になるつもりはないので、
こちらでできる事は、アマ選手の資金調達支援。
それと、今後、国にスポーツ変革を訴える事かな。
(SENとして、河島さん、頼みますよ!)
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