http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20100221-OYT8T00984.htm
■概略
バンクーバー冬季五輪で田畑真紀選手(35)がスピードスケート女子1500mに出場。
穂積雅子選手(23)とともに、富山市の地質調査会社「ダイチ」に所属。
94年リレハンメル、02年ソルトレークシティー、06年トリノと過去3度出場。
初のメダル獲得を狙う。
スケートは小学1年で始め、吹雪の日も休まず、整氷係のいない正月は自ら整えて練習。
小学6年で地元大会を制し、中学3年の全国大会で1500、3000メートルの2冠を達成。
駒大苫小牧高から、名門・富士急行に進んだ。
富士急時代に2度の五輪に出場。しかし03年、師事していた監督の独立を機に退社し、
約1年間、羽田監督と故郷で練習しながら、スポンサー探しに明け暮れた。
「一番辛い時期だった」
ダイチ入りしたのは04年。00年の富山国体を機にスケート部を作った会長が、
苦労話を聞きつけ、受け入れを打診。その後の練習は充実したものとなった。
・・・・・・・・・
スポンサーが居ない→資金不足→練習環境の劣勢→バイト→戦績下降→競技断念・・・・・
という流れはよくあるパターン。
今の五輪出場選手達は、何だかんだ言っても、
そういう環境を乗り越えてきた選手。
(まあ、今現在もギリギリの状況の選手も多いけど)
いまだに、努力と根性の賜物の五輪参戦と金なんかを結び付けて言うな・・・という人がいます。
現場をおわかりでない、綺麗ごとに過ぎないが、
世間では、いまなお、表面的に綺麗な努力物語に見ている人も多い事実。
そういう方が、スポーツの金作りを語る当ブログを見つけたら・・・
苦情が来るのだろうなあ(苦笑)
ほとんどの選手がもっと資金を・・・と考えているのに。
金が無けりゃ、練習回数は減る、競技用具は買えない、栄養価の高い食事が取れない、
海外遠征数が減る、著名コーチを雇えない・・・
スポーツと金は密接なのに。
努力と根性物語に寄付金だけで推進していると思われているのかな?
税金豊富に推進していると思われているのかな?
企業から十分な給料をもらいながら、優遇されていると思われているのかな?
確かにそういう意味では、フリーやクラブの選手に比べて、実業団は有利。
ある程度は、給与をもらいながら、いい練習環境が与えられるし。
しかし、現実は、企業だって、そんなにスポーツに資金投入できる時代でないし、
名ばかりの実業団チームだってたくさんありますし。
上記2人がスポンサー探しを行なっていた1年間は、それはそれは大変だったでしょうね。
いや、1年でスポンサーを獲れたのは、むしろ早い方ではないですかね。
このケースでは、会長さんが苦労話に対して立ち上がってくれたケース。
これは稀です。
五輪選手を全てかき集めてリサーチすれば、
確かにこういう神様に巡り合えた事例は何個も出てくるでしょうが、
日本の企業数を考えれば、どういう確率かが計算できます。
非常に、レアケース。
そういう話を受けられるのも、「運」があるから。
(運とは、ここでは、マッチングと捉えたい)
じゃあ、運が無い人は、競技を止めなくてはならないのか?
いやいや、そうは思わない。
運に頼る手法でなければ、神でなくても、資金投資する方と出会う確率は高まるのだから。
今、五輪に参戦中の選手も、
五輪にもれて、国内で観戦している選手も、
又、今後五輪を狙う次世代の選手も、
今一度、資金調達について考えてみてはどうでしょうか?
トップアスリートが、
時給800円のバイトをして、カップヌードルを食べている場合じゃないです。
話が脱線しましたが、田畑選手には、意地を見せてもらいたいですね。
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