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2009年10月24日

アスリートのスポンサーシップ認識の一部

■ソース
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/winter/news/20091023-OHT1T00270.htm
■概略
スピードスケート 全日本距離別選手権
W杯前半戦の代表選考会を兼ねた男子500メートルで、98年長野五輪金メダルの
清水宏保(35)=コジマ=が11位と惨敗。
来年2月のバンクーバー五輪で目指す5大会連続出場に赤信号。
最後の五輪代表選考会(12月28〜30日)での一発勝負にかけるしかなくなった。

1本目はスタートから6、7歩でつんのめり、36秒11で10位。
2本目は最終コーナーの出口手前でバランスを崩して36秒43の13位。
金メダル当時の五輪新35秒59はおろか、五輪参加標準記録36秒00も切れなかった。

レース後は、所属マネジャーが日本連盟に厳重注意される“逃走騒ぎ”も。
惨敗ショックからか、義務づけられた取材エリアを通らず、
マネジャー、スポンサーにも顔を合わさず会場から姿を消した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

注意されたのは、エイベックスさんのマネージャーかな?
清水選手、ちょっとプロ意識がないですね。
敗戦ショックはよくわかる。
アスリートは常に勝てるという訳ではないし、スランプもある事でしょう。
精神面で相当追い込んでいる状況もわかります。

しかしながら、スポンサー企業にこういう態度を起こす選手が稀にいるから、
スポーツ・スポンサーシップが多くの企業から、キチンと認知されない・・・
という事にも繋がっている事があるのは事実。
アスリートは、一選手である前に、一社会人。

過去、協賛支援で企業経営者と話した時に言われた事があります。
競技1本で生きている選手は、社会常識を知らない人が多いからなあ・・・と。
その方は、過去にスポーツ協賛経験があるようでしたが、
もう、独りよがりなスポーツには投資したくないという考えを持たれていました。
大したメリットもないし・・・と付け加えられて・・・。
こちらとしては、
いえいえ、御社にはこのようなメリットを用意してきました・・・と交渉するものの、
過去のイメージを変えるまでには至りませんでした。

スポンサーシップはビジネスであり、
アスリートは競技に専念して、成績だけ出していればいい、、、
というものではありません。
資金を投資される限り、それに応えなければならない。
その応え方とは、戦績を出すだけではなく、
スポンサーコミュニケーションと基礎とする、
人間対人間の関係。
金が動く前に、信用関係やリスペクトが無ければ成約しません。

その辺りを、少し曲がった感覚で捉えている選手が稀にいます。
スポンサーシップというか、仁義というか、社会常識というか、
そのようなものをキチンと携えていない。
いや、選手だけ責めているのではなく、
そういうものを教える環境が、スポーツ界にない(有っても機能していない)。

先のような考えの経営者は、少なくありません。
そこを改革していかないと、スポーツ・スポンサーシップは普及しないかも。
清水選手ほどの有名人が、ちょっとまずいですよ。

スケート連盟が怒るのも無理はないです。
(ここで、もし注意しなかったらとしたら、連盟の常識を疑う事になったでしょうね。
 そういう意味では良かったと思います)
エイベックスさんだか、コジマさんだか、わかりませんが、マネージャーも可愛そう。

上記に限らず、
全競技のアスリートは、注意して下さい。

社会常識やルール&マナー、スポンサーシップ知識やプロ意識
植え付け等を含む社会規範、
又、最近、芸能やスポーツで問われている法律遵守、
これらをまとめ上げて、「アスリート・コンプライアンス」と以前書きましたが、
このような基礎をアスリート全員が持っていないと、
スポンサーシップ普及への未来は曇ってしまいます。

ちょっと注意してほしいですね。
近年、多くのアスリートと話していますが、
悲しいですが、一部のアスリートに、社会常識のない方がいます。
そういう方はサポートしたくてもできません。

スポンサー企業サイドも、もっともっとスポーツ協賛に関して厳しくなって
いいと思います。
一発でも粗相があれば、即解約していい。
それ位しないと、選手が甘えてしまいますから。
選手サイドは自己に厳しく、ビジネス感覚を持って、スポンサー企業と
接しなければ、即解約されるという、リスク感も持つべきです。
人様から資金を頂くという事は、非常に厳しいこと。
寄付なら何も誰からも文句は言われませんが、
協賛の場合、選手自らが作るスポンサーメリットという商品を、
買ってもらっているのですから。
お客様は神様ですという程に、媚びる必要はないのですが、
50:50の関係を持って、
人対人の信頼関係が基礎になるのが条件。

資金調達を要するアスリートをサポートしている立場としては、
こういう記事が出るのは、辛いし、困るし、
怒りたくもなりますよ(仏ではないので)。
企業に、スポーツの現場に近づいてもらう為にはどうすればいいかという点に
力を入れているつもりですが、
このような些細な事が、企業をスポーツから遠ざける事になりますからね。
(なりますではなく、実際になっていますからね)

posted by sports777 at 17:23| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツNEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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