http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/column/yamamoto/news/20090926-OHO1T00184.htm
■概略
今年に入って、大学スポーツ界の不祥事が相次いでいます。
大多数の学生アスリートの一部の愚行で「大学スポーツは…」と言われるのは残念。
「『アマチュアスポーツの精神に則り、学業との両立を目指す』。
全日本大学準硬式野球連盟の運営基本方針には、そのように記されているんですよ」。
同連盟・理事長はおっしゃいました。一体、「学業との両立」は、どのような形で?
同連盟は昨年、創立60周年の歴史ある団体。関西地区に7リーグ57校が活動。
「まずは『文武両道』というのが大前提。両方の成績が優秀な選手を表彰」。
文武両道が、学生のあるべき姿のすべて、であるとは思いません。
学業なり、スポーツなり、1つの道を突き詰める場所を提供することも大学の役目・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
不祥事に関しては、大学スポーツだけではありません。
草選手にも、社会人アマチュアにも、プロにも、アスリート全てに共通する事。
最近は芸能界でも、色々な事が起きていますが、
スポーツ選手も他人事と見ていられません。
それはTOP選手でさえです。
昔は、部活などで、文武両道という言葉を叩き込まれましたね。
監督にビンタされながら指導されるなんて当たり前でしたから。
最近は、時代柄、そういう指導もできないのかな。
モンスターペアレントやら、逆に先生の軟弱化やら、が報道を飛び交っています。
(ここで一般の教育論は避けますが・・・・言い出したら、とことん言いたくなるので)
部活の先生が怖くて、不祥事なんてできない雰囲気がありましたし、
勉強も両立しないと、就職できない・・・等の社会不安もありましたし、
今は別の社会不安が蔓延しているので、
スポーツによる規範作りなどは、二の次的なランクに下がってしまっているのか・・・
スポンサー獲得を狙う選手に、不祥事など有り得ないですね。
学生だけでなく、社会人選手も、不祥事を起こせば、
基本的には個人責任。そして所属先の責任。
学生であれば学校、社会人なら、チームやマネジメント会社に責任が及びます。
そして、そこにスポンサー企業がついていればどうなるか?
最近のタレントの不祥事後を見ればすぐにわかると思います。
スポンサー企業が不祥事を起こした個人やチームに損害賠償を請求するのはもちろん、
企業側が影で叩かれるのですから。
あの企業は、あの不祥事選手に協賛していた・・・とか、社会の監査力は高いものです。
アメリカでは、こういったレピュテーションが、企業倒産を導く事例も出していますからね。
企業は企業なりにCSRの一環として、コンプライアンスを追求しています。
(と言っても、後付けの企業が多いですが)
社員や業務推進上のリスクから不祥事を直接生んでしまったら、
業績・株価の下降に直結しますからね。
アスリートも同様です。
法令遵守は当然の事、マナーや社会ルールを含めた社会規範も含みます・・・・
そこで、私のプロジェクトでは以前から、
『アスリート・コンプライアンス』なる名称で選手をチェックしています。
(スポーツ・コンプライアンスとも言いますが)
これは、スポンサー企業に迷惑を掛ける可能性がゼロに近い、
社会規範や法令遵守を約束できるアスリートのみを、
企業に推奨する仕組みであり、今後、多くの企業と連携できればと動いています。
(芸能界の甘い世界と違い、約束が交わされながらも一度でも破った選手は、
連携企業から二度と協賛を受けられない・・・という厳しい処罰を持って臨む事が大事)
これを今後、プログラム化していきます。
(後でまた詳しく発表しますが)
スポーツ選手ですと、ドーピングに気遣う選手は多くとも、
日常的に法令違反に気にしている選手は少ないですよね。
TOP選手ならば、スキャンダルに注意する選手は多いですが、
いつどこで不祥事に巻き込まれるかわからないですからね。
当局に世話にならないレベルでも、
酒を飲んで暴れる選手や、知名度から女性を泣かせる選手も実在する・・・
アスリートとは、社会規範や法令遵守に敏感で、
そういうネガティブ要因のない人間こそ、スポーツを極めている・・・
という姿を再考する意味でも、アスリート・コンプライアンスを広めていきます。
非常に、当たり前の事なのですが、
時代背景や社会情勢も相まって、当たり前が当たり前でなくなってきているのも事実。
だからこそ、真面目なアスリートを守る仕組みというのが、コンセプトです。
法令遵守はその名のごとく、
社会規範は、挨拶から始まり、モラル・ルール・マナー・言動・プロ意識・ファン対応等、
広いエリアをカバーするものです。
文武両道の「文」は入れていませんが、あれば尚更良いです。
スポンサー獲得面で、
アスリート・コンプライアンスが長けている方が、
成約確率が高くなるのは言うまでもありません。
スポンサー獲得を支援する立場として、それが狙いでもあります。
アスリートは
@自らのブランドの為に、アスリート・コンプライアンスを身に付ける必要があるのと同時に、
Aスポンサー企業や社会に迷惑を掛けない為に身に付ける事が必須となります。
それが結果的に、スポンサー獲得率を高める所に繋がるようにしなければなりません。
コンプラを取り巻く環境は、社会情勢と連動して変化しますので、
継続的な学びと気付きが必要になります。
アスリートの皆さんは、少し考えてみて下さい。
企業の方々には、今後、詳しい御説明をします。
協会・連盟や既存チームの方は、御問合せ下さい。
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