http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/116765
■概略
北京五輪でソフトボールの上野由岐子投手が投げた「魂の413球」も、
国際オリンピック委員会(IOC)には届かなかった。
2016年夏季五輪で追加する2競技の絞り込み選考で、野球とソフトボールが落選。
選ばれたのはゴルフと7人制ラグビーで、10月の総会で正式決定。
とりわけ、五輪が最大の目標だったソフト関係者のショックは計り知れない。
欧州でなじみが薄い上、普及地域に偏りがある野球も、苦戦が予想されていた。
一方、ゴルフはタイガー・ウッズ選手らがアピールし、スポンサー獲得など商業面が決め手。
ラグビーは「展開が速く大型選手でなくても戦える」と7人制の魅力を強調。
ゴルフで男子の石川遼選手や女子の宮里藍選手らが出場すれば、国内も盛り上がるだろう。
7人制とはいえ、19年ワールドカップ日本開催を控えたラグビーが五輪で見られるのは楽しみ。
だが、今回の選考には首をかしげたくなる点もある。
実施競技の絞り込みは、商業主義からの脱皮を目指し、五輪の肥大防止が狙いだったはずが、
結果をみると、やはり商業主義優先の姿勢が垣間見える。
野球は米大リーグの全面協力がないことも落選要因とされるが、五輪競技のサッカー男子は
23歳以下が基本。「一流プロが出場しないなら駄目」というのなら矛盾する。
五輪の憲法ともいえるオリンピック憲章に「スポーツを行うことは人権の一つである。各自の要求
に応じてスポーツを行う機会が必要」とある。
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確かに。
五輪の意義が、年々よくわからなくなるのは事実。
メジャー競技、マイナー競技に関係なく、
金に関係なく、
純粋な競技性を極める事こそオリンピックのはずだが、
やはりその基盤を変えていったのが、莫大な放映権であろう。
見たいニーズがあれば、そこに金が集まる。
ビジネスとしては当然なのだが、
IOCは、日本で言えば、財団・社団・NPO的なポジション。
金や集客性に劣るマイナー競技に金を回し、
全スポーツを満遍なく普及させる事を意義に持ってほしい。
世界中の選手を集めるには、
様々なコスト、オペレーション、セキュリティ、ホスピタリティ等、世間が思う以上に大変な苦労。
金が掛かるのは当然で、そこに私益とか、共益とか言っていられない裏側もある。
しかしながら、Visionを忘れてはならないでしょうね。
憲章からズレてきていると感じるのは、自分だけではないはず。
自分を含めて、スポーツビジネスに生きる事業者は、
何かしらの仕事が発生するかもしれないという観点から、
又、そこからの派生ビジネスが期待されるという観点から、
五輪歓迎だし、東京にオリンピックが来れば嬉しい・・・
しかし、現場にいるからこそ、その意義・Visionを忘れてはならない。
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