http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090729ddm005070133000c.html
■概略
ゴルフ宮里藍選手が米女子ツアーに参戦して4年目、待望の初優勝を飾った。
フランスで行われたエビアン・マスターズ。
単身渡米し、言葉・文化の違いも乗り越えての達成で、日本中に感動と元気を与えた。
宮里選手は高校3年の03年、アマ選手として30年ぶりに国内ツアーで優勝し、プロ転向。
国内でトップ選手として実績を積み上げ、米ツアー挑戦は06年から。
宮里選手が苦しんでいる間、米女子ツアーは韓国選手が大躍進を続けている。
韓国勢の強さの背景に、家族ぐるみのサポートを指摘する声がある。
家族が選手とともに米国に移り住み、選手がゴルフに専念できる環境を作っているというのだ。
「文化・言葉の違い等、ゴルフ以外で色々あった」と宮里選手は優勝インタビューで話している。
宮里選手の初優勝を手放しで喜んでばかりもいられない問題も絡む。
若い優秀選手が高い次元で自分の力を試すのは当然だが、それは国内の空洞化を進める。
野球やサッカーなどでも起きている現象だが、競技人口を考えると、層の薄い女子ゴルフの
場合は影響が深刻。ただでさえ深刻な不況で、大会スポンサー確保に躍起になる協会は、
スター選手の海外流出は大きな痛手となる。
世界のトップと争う機会を与える一方、国内ファンの期待に応える国内大会の出場機会を確保
するなど、両立の道を探ってほしい。
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確かに。
海外活躍選手が増えるのは、そこを夢見る選手を育て、
マクロ視点では競技普及にも繋がるが、
一方で目の前の苦しみを発生させてしまいます。
ハンド・宮崎選手のスペイン行き、
プロ野球選手の大リーグ行き、
Jリーガーの海外リーグ行き・・・
マイナーからメジャー競技まで、多くの競技で事例が発生していますが、
選手自身は、自らの価値を上げる事で、競技全体を背負う形になるので、
海外活躍は仕方ない。
選手の海外行きを止める訳にはいきませんから、
その先の空洞化は、残った選手の責務になるでしょうね。
逆に、トップ選手が居なくなれば、次世代が這い上がるチャンスにもなりますし。
大会主催者は、集客やスポンサー獲りに頭を使わざるを得なくなる。
良き試練のはず。
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