■ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090703-00000135-mailo-l19
■概略
逆風の中で:社会人スポーツの模索/5 ラグビー・クリーンファイターズ /山梨
◇クラブ化も企業色濃く
クリーニング設備製造などの東京洗染機械製作所・山梨工場前を流れる重川を
清掃するのは、ラグビーのクラブチーム「クリーンファイターズ」の選手。
手袋に長靴姿の坂本大輔主将は「最初は『なぜ面倒なことを』と思いました」と苦笑。
東洗は93年に「地域密着型の企業に」と、峡東地域で盛んなラグビー部を創設。
しかし、99〜01年に不景気でラグビー枠の社員採用を減らさざるを得なくなった。
部員不足解消のため、02年クラブ化。部員32人中9人が他企業所属。
しかし、東洗はクラブ化後も年間500万円の経費を負担。
他はスポーツ栄養補給食品会社から物資提供を受けるだけ。
東洗は、昨秋以降は大型クリーニング設備の発注量が減少。
管理統括部長は「『東洗=ラグビー』が定着し、会社のイメージアップに繋がる」と話す。
清掃活動もこうした戦略の中に位置づけられる。地元中学生対象のラグビー教室等も。
坂本主将は「会社の宣伝になるのでラグビー、奉仕活動の両方ともしっかりやりたい」。
監督は「上を目指すには資金が必要」と複数スポンサーを望む。
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繰り返し記載していますが、
・クラブ化しても、資金調達という根本的課題はずっと残る。
・クラブの淘汰に注意する事(資金調達で他と争う事となる)。
・社会貢献(清掃活動、技術指導)を行えば、地域密着で会員が比例するとは言えない。
・社会貢献という小さな枠でなく、CSRという大きな枠で考える必要がある。
・スポンサー獲得には、戦略的な依頼の仕方が必要。
多くのクラブに共通して言える事ですが、
地域密着=社会貢献活動=地域活動を行えばクラブ運営ができるはず・・・という
方程式を描くのは、非常に危険です。
地域へ役立つ活動を否定しているのではなく、むしろ率先して行うべき。
但し、それが必ず地域の共感・賛同を得られて、会費収入・チケット収入に
結び付くとは言えないはずです。
それが成立するならば、今頃、全国のクラブが潤って、
資金不足の地域密着クラブはないはず・・・実際は・・・
現実は、活動と会員増加を比例させるには非常に長い時間がかかり、
それまでどう持ちこたえるかという大きな課題にぶち当たり、
企業スポンサーを望む声が大きくなる。
資金調達に焦れば焦る程に、Push型交渉となり、ますます獲得が困難となる
マイナススパイラルに入る。
そうならない為にも、
クラブの特長である会費(会員)収入を進める=会員獲得と企業スポンサー獲得を
同時進行させなければならない。
地域密着を謳うのであれば、地域密着を強化している企業のCSRに貢献する
スポンサーメリットを組立てて交渉。
地域密着とスポンサー企業のターゲット選定に、1本の骨を通すべきです。
記事中の「清掃活動」は「戦略」にならず、「戦術」のOne of themに過ぎない。
戦略とは、資金を出す側(個人・法人共)にどう気持ち良く投資して頂けるかを
よく考える=具体的なメリットを方向付ける事です。
清掃活動をすれば資金調達ができるのか?
そうではなく、清掃活動がもたらすもの=ベネフィットを考えると、
答えが見えてくると思います。
頑張って下さい。
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