■ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090625-00000606-san-spo
■概略
「真のクラブチームに」アメフト・相模原ライズ
アメフト社会人リーグのオンワードオークスは、07年ライスボウルを制した名門だが、
08年12月18日、前触れもなく解散を告げられた。オンワードの業績悪化が原因。
通告2日後、選手兼、環境関係会社経営の石井光暢氏が中心に事務局を作り、
1部残留を求める嘆願書への署名を始め、新チームのコンセプトを「社会情勢に
左右されない、地域・ファンと共に歩む真のクラブチーム」と決めた。
「この経済状況下、単独スポンサーでアメフトを続けられると
考えていた自分達の認識が、甘かったんです」と石井さん。
約4万人の署名で、ファンの後押しと、「地域に必要とされるチーム」の必要性を感じた。
日本一の仲間とプレーしたいという選手が、3月にクラブチーム「相模原ライズ」結成。
自主的にJR淵野辺駅周辺の清掃活動を始めた。
又、「ルールが分からない」との声に、選手とファンが試合観戦でプレーを説明。
500人のファンクラブとは別に、「ライズメイト」を作った。
チームの一員となり、フラッグフットボールやチアエクササイズのレッスンを受けられる。
将来は「メイト」でジュニアチームを作る計画もある。
入会金を含め小中学生で年間¥4万1000。現在50人のメイト。
昨年度、オークス運営費は交通費・宿泊費・プロコーチ8人の報酬等で約2億円。
今年度は約2000万円。プロコーチは1人に減った。年俸は半額。
6社のスポンサーで2000万円はクリアできたが、
将来的にはライズメイト、ファンクラブ、スポンサーの3本柱で収入で支える。
今季はオンワードの好意で、天然芝グラウンドを無償利用できたが契約は1年。
相模原市に協力を要請しているが、Jリーグ入りを目指す2つのサッカーチームもあり、
「ライズだけを優先する事はできない」と市担当者。問題は多い。
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相模原ライズ、頑張ってほしいですね。
苦境から生まれたクラブチームとして、全国から注目されていますし。
まだまだ資金調達は大変なようですが、
滑り出しは順調に見えます。これからが勝負ですよね。
ここからは、ライズに拘らず、全般論を。
クラブチームが全国で急速に増えており、国の動きも付加されて、今後も増える傾向。
しかし、資金調達という課題は、クラブであろうと、クラブでなかろうとつきまとう共通課題。
クラブが増える程に、資金調達へのバッティングが起こり、困難となる。
会員の奪い合い、スポンサーの奪い合いが発生する懸念。
(既にある地域では、それが発生していますし)
98年NPO法以降にNPO数が急速に伸びる一方で、資金調達などの理由で、
裏側では解散しているケースが多い状況と、同じようにならないように注意が必要。
それと、地域貢献の位置付けをしっかり明確化する必要があります。
地域民に喜ばれる存在になる=ファン(会員)収入とチケット収入増加に結び付きますが、
それに企業を絡める場合、寄付金と協賛金の違いを分けて獲得する必要があります。
大手企業になる程にCSRが必須となる為に、ここにどう関連付けていくか?
これが重要。
日本の寄付感覚は、チャリティ先進国UK、NPO先進国USAに比べて劣る。
昔の、地域の祭りへ資金を出す古き良き慣習も、今は減少。
景気と比例する世界。
そこで、寄付ではなく、スポンサーシップという訳だが、
(無論、スポンサーシップも景気と比例するが)
地域密着クラブチームが、地元企業からスポンサーシップを獲得する為に必要な事は、
やはり、その企業のブランドを上げること。
ブランドUPの先には、必ず売上UPに寄与するということ。
地域民と地域スポンサー企業を深く結び付けるのがクラブチーム
と言っても良いほどではなかろうか?
これを深く追求したクラブチームが生き残り、他が淘汰される・・・
そのような、NPO界と同じような近未来像が予測されます。
地域貢献によって、会員収入・チケット収入・スポンサー収入を一体化させる事が重要。
しかし、多くのケースが、会員&チケット収入と、スポンサー収入が連動していない。
それは、地域貢献の位置付け・意味付けが、バラバラだからではなかろうか?
ここを整理する事で、十分、企業を地域貢献に巻き込む事ができるはず。
クラブチーム運営者・オーナーは、様々な工夫を行い、頑張って下さい。
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