http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090626-00000107-mailo-l19
■概略
逆風の中で:社会人スポーツの模索/2 バスケットボール・クィーンビーズ /山梨
◇支援のすそ野広げ存続へ
4月、日本女子バスケットボール界初のクラブチーム・山梨クィーンビーズ(QB)誕生。
元は半導体製品製造・販売会社「ルネサステクノロジ」甲府事業所の企業チームだった。
「09年4月以降の支援は難しい」。QB監督が会社から告げられたのは07年12月。
不況で98年に廃部の危機にさらされたが、
日立は99年から後援会費や他企業の協賛金も集める「準クラブ」として存続させた。
03年〜日立と三菱電機が統合されたル社が引き継ぎ。
しかし、準クラブとはいえ、08年度もル社が予算の4分の1(約500万)を負担。
ル社は「景気の波で1社で支えるのは難しい」と金銭支援を中止。
炭田監督はスポンサーを自ら探す覚悟を決め、約50の企業に
「地域貢献の為」と説得して回った。
協力的な企業が現れ始めた矢先の昨秋、経済危機が世界を襲った。
年間100万協賛を約束した企業に断られるなど苦労した結果、準クラブ時代の
支援企業15社に5社が新たに加わって20社に。
後援会員約1300人の会費も含め、09年度は予算約2000万円のうち1500万円を
賄える見込みが立った。炭田監督は後援会員3000人、支援企業40社を目標にする。
不況の中、あえて支援に加わった携帯電話販売会社「フォネット」上田取締役は
「イメージアップのメリットの方が大きい」。サッカー等に比べ、負担が少ないのも要因。
QB島立代表理事は「日立・ルネサスを名乗ったままでは、本当の県民のチームには
なれない」と指摘。炭田監督が練習の合間に企業を回る日々は続く。
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企業スポーツはどこも大変。
クラブ化しても、結局のところ、資金難は付きまとう。
資金調達を先に考えなくては、クラブも立ち上げられないのが実情。
そんな中で、監督自ら、一般アマチュア選手と同じように、
50社にスポンサー営業を行っている点は素晴らしい。
(但し、寄付とスポンサーシップを混同していないか、という点で心配。
多くのクラブチームがスポンサー獲りに苦労しているが、
そのアプローチ手法が、スポンサーシップからずれていないか心配。)
上記記事に限らないが、
地域貢献への賛同活動に誘引して資金調達するというのは、
今ではJリーグを習って常識化しているように思えるが、
突き詰めて考えれば、その意義を深くえぐらなくてはならない。
寄付金(寄付)と協賛金(スポンサーシップ)の中間的な要素(ポジション)となるから。
寄付とスポンサーシップの獲得交渉は全く異なる。
(それぞれに求められるものが違うのだから)
考えてみれば、2つの意義が異なるので当然なのだが、
資金を投資される点のみ見れば、同じように映るから、
この2つを混同しているアマチュア選手も非常に多い。多過ぎる。
(プロ選手でも混同している選手がいる位ですし)
確かに、(例えば)地域清掃活動に毎回参加していれば、
地域民からの信用ができて、地域貢献をしている・・・という見え方もある。
地域民にとっては良い事だが、その行為に投資する企業は、
それに対する満足度(納得度)に資金を出すのか、
それによって生まれる何かしら(メリット)に資金を出すのか、、、、大きな違いである。
これが、突き詰めた所の、寄付とスポンサーシップの違いに影響してくる。
寄付はダメと言っているのではない。
アマチュア選手には、スポンサーシップ獲得の前に、
取れる可能性のある寄付は、まず最初に獲ってくるようにと助言しているし、
その次のステップとして、スポンサーシップを獲得せよと伝えているつもりです。
だからこそ、この2つの違いを明確に把握して、
獲得方法を分ける事で、2つの投資を両方得る事を推奨しています。
クラブチームのスポンサー営業担当者は、今一度、ここを再確認して、
寄付金と協賛金の獲得交渉を使い分けて、両方の獲得を狙ってみて下さい。
(ちなみに山梨QBには、日立さん周辺の専門家がついているはずですから、
全く問題ないと思いますから、上記はあくまでも全般論です。)
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