http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090625ddlk19040049000c.html
■概略
逆風の中で:社会人スポーツの模索/1 スピードスケート/山梨
世界的な不況で、日産自動車野球部やアイスホッケー西武プリンスラビッツなど
名門企業スポーツの休廃部が相次いでいる。
山梨県内でも逆風が吹きつける中、関係者は生き残りを模索する。
◇数少ない「有志」が支え
@
山中湖村の2つの小企業がバンクーバー冬季五輪を目指す有力選手を支援している。
「最高の環境ですよ」。06年トリノ五輪のスピードスケート男子千五百メートルに出場した
杉森輝大選手(26)は木材伐採業「吉羽木材」常務の羽田さんに満面の笑みで話しかけた。
杉森選手は五輪後、
スポンサー獲得の為「会社四季報」から何百社に電話したが、全部断られた。
遠征費や用具代で年間¥500万必要。大卒後1年間支えてもらった親にはもう頼れない。
途方にくれていた06年、五輪金メダリスト・清水選手に吉羽木材(社員50人)を紹介された。
杉森選手には年間、活動費500万円と給与300万円が支給される。
同社にとっては少なくない額。
羽田さんは「大企業と違い、世界大会で活躍しても宣伝の意味はない。趣味ですよ」と笑った。
A
社長以下5人の建設業「山昭」は02年ソルトレーク五輪・小原悠里選手(28)スポンサー。
小原選手はトリノ五輪出場を逃し「環境を変えよう」と富士急を退社。
出身地の北海道勝の市民クラブに転じたが、地元企業の支援はなく、
貯金を切り崩しながら競技を続けた。
山昭・高村社長は06年、スケートリンクで小原選手と出会い、苦境を知った。
元スケート選手の高村さんは「一人でも多くの選手を救うのが社会貢献」と支援を決めた。
小原選手は高村さん宅に居候し、08年度経費は約300万円。
杉森選手は「スポンサーが見つからずにやめる選手も多い」とスピード
スケート界の現状を明かす。競技に専念できる選手も、数少ない「有志」に支えられている
のが実情だ。「小さくても支援してくれる会社が増えてほしい」と杉森選手は期待している。
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吉羽木材さん、山昭さん共に、大手企業ではないですが(失礼)、
アマチュアスポーツ界にとって、リスペクトするべき企業。
このような企業が増えなければ、
今後、チャンピオンスポーツは必ず衰退する。
TOPへ登るチャンスが減りますから・・・。
現在、ちょうど、ウインタースポーツの某選手のスポンサー獲りにアドバイスをしています。
彼はチャンピオン、戦績優秀で近未来、必ずメディアに頻繁に登場してくる。
しかし、資金調達は厳しい現実。
上記記事の苦難の世界に似ているケースと言える。
目指す金額も上記と同じ程。
モータースポーツ等に比べたら、決して大きな額ではなく、
マッチングさえあえば、必ず獲れる額。しかし、マッチングができない・・・
(この選手は世渡りがうまそうなので、大丈夫と思いますが)
何故、優秀な多くの選手がマッチングができないのか?
まず第一に・・・
以下に気付く必要があります。
・スポンサー獲得活動は情報戦
・スポンサー獲得活動はビジネス
具体的には、誰にどのようにいつ交渉するかを、すっ飛ばして交渉するから獲れない。
(それを調べようともしない選手は、この先もずっと苦戦すると思います)
ここを修正する事で、スポンサー獲得率は必ず上がります。
実証されていますし。
ただ、選手達だけにそれらを学べと言っても、確かに難しい環境。
本来、各競技の連盟・協会が、選手達をサポートする為に、
スポンサー獲得活動を指導するべき。
ここが抜けているのは、短期的にも、中長期的にもまずい。
昨日は、モータースポーツのあるカテゴリーのマネージャー的な方と話す機会を得ました。
ある競技では、競技種ピラミッドが既に崩れてきていて、
競技人口はキープ(多少増えている?)しているものの、
全日本クラスのTOPカテゴリー選手が確実に減っていて、
三角形ピラミッドではなくなってきていると・・・
その主因は、やはり資金調達。
勝つ為には金が掛かる。
バイトをやっている時間もない。
バイトをやればトレーニング時間が減って、戦績が下がる・・・
このような矛盾した環境の中でも、勝ち残らなくてはなりません。
特に金の掛かるモータースポーツは、
技術面で優秀でも、資金面で競技をやめなければならない選手が、他競技以上に多い。
(まあ、モータースポーツ以外もそうなのですが)
ですから、あまり表沙汰にならないアマ選手の資金調達話ですが、
上記のポイントを踏まえた上で、無駄な時間と労力をかけずに
スポンサー獲得ができるように、頑張ってほしいですね。
記事のような、リスペクトするべき企業は必ずある!
そこへの辿り着き方と、辿る手前の戦略が重要!
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