取り上げてみます。
スケルトンの越和宏選手の記事です。
■ソース(2006年11月8日 読売新聞)
薄氷のスポンサー探し
(キャッシュ)
■概略
11位に終わったトリノ五輪の後、悩んだ末に現役続行を決めた。現在41歳。
次のバンクーバー五輪には45歳になる。
全長1・3〜1・5キロの氷のコースを、腹ばいで頭から滑り降りるスケルトン。
最高時速は120キロを超え、時にはわずか百分の数秒差で順位が大きく変わる。
◇競技環境との闘い
転んでもただでは起きないタフな精神力。それは競技への取り組みだけでなく、
競技環境との戦いで培われたものかも知れない。
ボブスレー日本代表だった越がスケルトンに転向したのは92年。国内に先人の
いないマイナー競技では、世界で勝つ以前に、選手生活を続ける事が困難だった。
「そんな競技は知らない」と勤務先に支援を打ち切られ、失業手当で生活しながら
スポンサーを捜した時期もあった。
「支援してくれる人がいなければ続けられないし、その為には、まず人の心に入らな
ければいけない。スポンサーやファンに何をお返しできるかを常に考えています」
いち早くそこに気づいたからこそ、多くの競技で廃部が相次ぐ“アマチュアスポーツ
冬の時代”を越は生き抜いてこられた。
「世界でも、スケルトンで食べているのは僕ぐらいだと思います」
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マイナー競技の競技生活は大変です。
報道が少ない故に、選手の資金調達の苦労を世間はわかってくれない。
そんな中で、資金調達を行い、競技と生活を両立しながら上を目指さなければ
ならない選手は本当に大変です。
毎年、資金不足で競技を去る選手がいる事は、意外と世間には伝わっていない。
そのような劣悪な競技(資金)環境の中でも、結果的に這い上がる選手が生き残る。
金がなければ練習さえできないと、バイトや副業に走る選手も多いのが実情ですが、
資金調達に関しては、今一度、何にパワーを掛けるべきなのかを考えてほしいです。
上記記事で、越選手は2006年時点で相当な苦労をされているように思えます。
2008年末、世界同時不況から、企業スポーツの休廃部やスポンサー撤退が相次ぎ、
「アマスポーツの冬の時代」を超える氷河期に突入しているとも言える中で、
越選手のように生き残るには、やはり他選手と違う何かがなければなりません。
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