http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090505-00000543-san-spo
■概略
北京「銀」もまだマイナー フェンシング人気向上の道は
昨夏・北京五輪で太田雄貴が銀メダル獲得。知名度が一気にアップした感のある
フェンシング。しかし選手は、練習場所やサポート企業の確保に四苦八苦している。
5月8日からワールドカップ(駒沢体育館)が開催され、五輪の再現が期待される。
「脱マイナー=メジャー化」へ、日本フェンシング界が進むべき道を探る。
◇企業チーム発足
飲食・娯楽施設運営のネクサス(群馬県)が4月、日本代表選手らを正社員として
採用し、フェンシングチームを結成したことを発表。
法政大学フェンシング部で国体出場経験を持つ星野敏社長は「企業としてサポート
したかった」と創部理由を説明。
人件費を含む年間経費は約5000万円。選手らには当面、練習に専念してもらい、
フェンシング教室の講師としての依頼があれば適宜対応していくという。
◇就職先が少ない
企業が積極的に支援するケースは少なく、五輪競技でありながら練習環境は乏しい。
競技生活と仕事を両立させることが可能な就職先が少ないことも問題となっている。
◇マイナースポーツ
フェンシング競技人口は08年度で約5000人。マイナー競技を発展させるには?
ネクサス社長は「欧米のような老若男女がプレーできるクラブを作りたい」と語る。
「老若男女」が発展のキーワード。
太田の五輪活躍で、競技認知度が増した。TV番組などで人気を獲得した太田は、
学校でフェンシングをPRし、児童・生徒から喝采を浴びたこともあった。
このように、一流選手が学校を訪問することは、底辺の拡大にもつながる。
◇カギは高齢者
一方で、高齢者普及という“逆転の発想”も、メジャー化への有力策として考えられる。
今後増え続ける高齢者にアプローチし、趣味の「生涯スポーツ」として周知させる。
剣道に親しんできた人も多く、竹刀をサーベルに持ち替えるのは抵抗がないのでは。
◇メジャー化の道
協会の普及活動費用は、年間300〜500万円。一般への啓蒙活動にまで及ばない。
高齢者の支持が高まれば、興味を示す企業も増え、支援が増すことになるだろう。
企業支援を受けた選手が、ロンドン五輪でメダルをもたらせば、競技の活況につながる。
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五輪再戦で盛り上がったハンドボールにも共通して言えますが、
地道なメジャー化対策ももちろん大事ですが、
五輪や世界選などでのメダル獲得や、社会を巻き込む問題による
注目性など・・・特需ともいえる要素をうまく活用する事も大事です。
短期策としては、いつでも体勢を整えられる(メジャー化策が打てる)
準備が必要。ただ、これに期待はできません。
となると、やはり、地べたを行く中長期対策。
確かにフェンシングは、剣道の延長でイメージ付けする事はできますよね。
高齢者社会になっていく上で、生涯スポーツという概念は重要。
競技ダンスの協会・連盟も、生涯スポーツを前面に謳っていますし。
スポンサー獲りに関しては、相対論では、マイナーはメジャーに適わない。
しかし、絶対論で、マイナーだからスポンサーを獲れないというのは言い訳。
マッチングさえできれば、必ずスポンサー企業はいる。
地域密着ならば、ターゲットが絞られるが、
その条件を外したならば、日本全国の企業の中から、1社でも数社でも
マッチングさせる事になるので、可能性は確実にある。
要は、その探し方と提案の仕方になる訳だが、そこは工夫の見せ所。
企業スポーツならば、スポンサー営業担当者を筆頭に、時には社長自らの
コネクションでアプローチをしているケースが多いですが、
コネだけでは獲れない。
逆に企画書だけでも獲れない。
またプレゼン話術だけでも獲れない。
その総合力が必要です。
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