3月11日の記事なので、少し古いですが、ちょっと取り上げさせて頂きます。
■ソース
http://www.nikkansports.com/sports/motor/news/p-sp-tp2-20090311-469759.html
■概略
元F1ドライバーでエプソン・ナカジマ・レーシングの中嶋悟総監督(56)が、
日本企業が不況を理由にスポーツ支援から相次いで撤退している現状を
「日本は神経質すぎる」と憂えた。
10日、都内で今季のスーパーGT参戦体制発表会見に出席。
ホンダのF1撤退や、三菱自動車のダカール・ラリー撤退など国内企業の
支援打ち切りについて
「日本は神経質すぎる。(不況の発信源の)アメリカは何もなかったようにやっているのに…。
スポーツと経済は別じゃないか」と語った。
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モータースポーツを愛するが故に言いますが、
中嶋さん、ちょっとズレているのでは?
F1という、経済社会に助けられてシートを確保するスポーツを散々体験してきたはず。
モータースポーツは金がなければできないスポーツではないですか。
関係者は口にしなくても、暗黙の了解で、金有きのスポーツ。
毎年、資金不足でシートを確保できずに、
素質ある選手がモータースポーツを去っていっているではありませんか。
企業資金に頼らなくては生きていけないスポーツが、
企業を敵にするような発言をしてどうする?
しかも、日本のモータースポーツのトップが、そういう発言をしたらまずいのでは?
後世のレーサー達のスポンサー獲りにも影響しますよ。
草レベルでモータースポーツを愛して、
将来F1を夢見るアマ選手の事をよく考えて頂きたい。
元F1パイロットならば、企業の経営状況がどのように運営されているか
知っていて当然。
ホンダだけでなく、企業スポーツ撤退の裏側の、財務状況は二の次にしろというのか?
派遣社員の首切りをしている状況でも、モータースポーツ優先なのか?
スポーツ選手はスポーツを考えてさえいればいいとも受け取れる発言。
おかしいです。
アメリカでは何も無かったように・・・
?????有りまくりでしょ。
スポーツと経済は別というのは、誰もが思う理想ですが、
モータースポーツと経済は一体じゃないですか。
F1から経済社会を取ったら、どう運営するのか?
是非、中嶋さんと対談したいですね。
スポーツと企業の関係は、かなり深いですが、
様々な対応策が進む中で、
あまりにもモータースポーツ関係者は、他競技に比べて遅れていると思われます。
モータースポーツを愛するが故、ちょっと引いてしまった記事です。
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サブプライム破綻から始まった世界同時不況で、金融系を主に、企業は大変な状況。
スポンサーシップ撤退に向っています。
撤退にまで至ってなくても、ギリギリで継続している場合もあるでしょう。
中嶋さんは、一部のそのような企業状況を指して発言したのかもしれませんが、
問題は、「神経質すぎる」程度で長年積み上げたものを捨てるか?という事です。
確かにホンダの場合は、スポンサー不足という別問題も絡んでいるようですし、
三菱にも別問題との複合要因もある事でしょう。
しかし、中嶋さん程の世界の企業に支援されてモータースポーツの頂点に行った方が、
企業を否定するような発言、又、経済状況を認識していないような発言をするとは驚きでした。
しかも、その言い方は、後世のレーサーにも大きく影響する言い方。
レーサーという人種は、企業社会をわかろうともしないのだな・・・と思われてもおかしくない。
特に中嶋さんに大金を注ぎ込んできた過去のスポンサー企業は、
ああ、こういう思考の人達ばかりのモータースポーツなら、
今後サポートはやめよう・・・という感覚も生まれます。
企業の立場で物事を考えれば、そういう考えになる確率が非常に高い。
非常に驚いた記事でした。
モータースポーツは金の掛かるスポーツです。
金が無ければマシンさえ用意できません。
それはボトムカテゴリーのカートから始まっています。
カートでさえ、ある程度の金が無いと走れない。
学生の一部は親から借金や支援で走り、
又、他はアルバイト収入でやっとの思いで走る。
又、その他は、スポンサー獲得に走る。
モータースポーツこそ、スポンサー獲得に関しては、
カート時代から関わりを持つケースが多い為に、
他の競技選手よりもスポンサーシップに長けていなければならない。
このような中で、非常に危険と思われるのが、
スーパーGT、スーパー耐久、フォーミュラクラスのレーサー達と話しても、
スポンサーなんて金を持ってくればいいという感覚のレーサーが多い。
これは非常に危険な育ち方です。
社会や時代とズレまくっている。
(私はこの手のレーサーからのスポンサー獲りサポートの依頼は断っています)
そして、中嶋さんの記事・・・
ああ、やはり、モータースポーツ全体の傾向なのかと思わざるを得ません。
いつの日か、モータースポーツ選手は、
USAのエリートと同じ感覚を持つようになったのかもしれません。
モータースポーツ、ちょっとヤバイです。
誤解の無いように、
全てのレーサーを指しているのではありません。
ほんの一部の話です。
私は、未来のレーサー達を応援したいですね。