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2014年02月07日

アスリートの親子関係、遠過ぎず近過ぎずにサポートする距離感とは?

http://www.athleteyell.jp/kanayama_hidenari/
リュージュ・金山 英勢(札幌学院大)

時速140km/hのソリでタイムを競うリュージュ。
支援も少ない中で、たった1人で世界転戦し、
既にソチ入りして、五輪の本番を待っている。
リュージュ競技を担うラストサムライだ。


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そんな金山君から、ソチへ向かう直前にTELをもらった。
勝負に関しては、後はやるだけ!やってきます!と。
そしてもう1つ、
ソチ五輪に関する報道熱も高まり、母上が全て対応してくれていて、
ちょっとパンク状態ですと・・・

そんな折、御丁寧に母上から手紙を頂いた。
わざわざ、ありがとうございます。
そこには、息子と同様の「気」が詰まっていた。

そりゃそうだ、家族だって大変だ。
企業スポンサーが付かなければ、家族が競技資金を投資するしかない。
マネジメント会社が付いていなければ、広報もメディア対応も基本的には本人、
本人が追いつかない場合は、家族が代行するしかない。

五輪が1つのビジネスとなるメディアにとって、
五輪選手の記事はおいしい。故に過熱する。
その分、本人も家族も対応に大変だ。

金山家は、いい距離感で家族が連携している。
特に母上は大変だが、息子の五輪勝負を深く喜び、
それを社会対応という形で、支援している。

ソチの金山君には、是非、悔いの無い戦いをして頂きたく、
深く応援し、今五輪の中で一番注目しています。
(本人の頑張りは勿論、メディアの動きも。超マイナー競技の扱いなども含めて。)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
前述で、アスリート本人と見守る家族の話をしましたので、
ここから先、家族の支援の仕方、という点で一般論を書いてみようと思います。
金山君の家族では無く、「一般論」です。




キッズ&ジュニア選手を主に、
選手と父母が、わざわざ新幹線に乗ってまで、相談に来るケースが少なくない。
父母に対して、いつも言うのが、距離感が重要ですと。
年齢が低い程に、競技環境を親が整備するしかない、これは当然。
しかし、面談をしていても、本人は殆ど口を開けず、
それはこうです、あれはこうですと、99.9%、親が答えるケースもある。
本人はどう考えているの?と本人に質問しても(笑)
その他、様々なチェックを入れて、
ああ、選手と親の距離感が近過ぎるな、ちょっとまずいぞ、と判断するケースがある。

無論、親が全てを支援してきたのだから、全て親が判断してあげる、
それこそが子を守る事だと認識しているケースには、
家族に対して、もう少し距離を遠ざけた方が本人の為になりますよ、と声を掛ける。

何事も、自分で判断できない、社会的対応ができない大人に育つ可能性があり、
競技内は順調でも、
競技外のマイナスポイントを作り、それが結果的に競技内に影響してしまう事もある。

某ゴルフ有名選手たテニス有名選手のような、選手と親が一体のような、
非常に距離感が近過ぎる(つまり、ステージパパ、ステージママの世界)例もあるが、
どうなんでしょうね?
確率的に、近過ぎて成功しているケースって少ないのでは?
(統計を取った訳ではないので、判りませんが)
何でもかんでも親の判断が全て・・・・
これでは選手の自立心・判断力・社会性が育たず、
シニアになってから本人を困らせる事になる。
よって、あまりに距離感が近い家族の場合は、
子が可愛い程に、崖の下に突き落として這い上がって来い的な、
少し距離を離した方がいいですよとアドバイスするようにしている。

又、一方で、距離感が離れ過ぎの家族もある。
子のスポーツなんて全く関心が無い、1円たりとも支援しない、
自分が好きでやるなら全て自己責任でやれ・・・なんて家族も実在する。
競技資金を投資しているケースでは、もう家庭崩壊になってしまうので、
早く競技を止めてくれ、と願う父母も・・・

こういう場合は(特に子の戦績が高い場合)、
子が人生を賭けているのに、親が応援しなくていいんですかね?と詰め寄る。
(無論、子の根性・努力・目標・人生設計をキチンと確認できた選手のみ)
息子の競技資金難は、父母がこうしてああして、こうすれば解決の糸口が開くので、
ラストチャンスと思って、子に協力して頂けませんかね?と。
現在のあまりにも遠い距離感を、もう少しだけ近づけて頂けませんか?と。。。。

・・・・・・・・・・・・・・・
アスリート職だろうがサラリーマンだろうが、そんなものは関係なく、
家族は家族である。
なので、親が子を守ろうとする基本的思考は当然である。

たまたまスポーツで生きようとする子に育った。
子の人生は子自身で考えろ、と言う距離が遠い親もいるし、
育てたのは自分だと、過剰に前に出たがる距離が近過ぎる親もいる。

適度な距離感が大切だ。
遠過ぎず、近過ぎず。
遠いのか近いのかが判らない場合、やはり第三者の客観的意見を取り入れるべき。

アスリートの子の大成に、親の手助けは必要です。
それはキッズでもシニアでも。
但し、その距離感をうまく作らなければならない。

オンライン後援会athlete yellでも、
資金難の選手に対して、親が親の名を伏せて協賛金を子に贈る、というケースもある。
普段は、さっさと競技なんか止めて、結婚して普通の家庭を築け、、、、
などと口うるさい親でも、
実は裏側で、地域で我が子への支援依頼活動を地道にしていたり、
子には判らない所でサポートしてくれている事例もある。

親子の距離感は、競技戦績にも影響する、と言いたい。
posted by sports777 at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツNEWS | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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