■ソース
http://gqjapan.jp/2012/05/24/ishikawaryo1/
■概略
一流アスリートはエンターテイナーである【2】石川遼インタビュー
アスリートとエンターテイナー。交わりそうで交わらない、この2つの言葉。
両立するのは簡単なことではない。
それでも、果敢に挑戦しようとしている20歳の若者がいる。
世界レベルで戦う彼は、自分自身をどう“見せるか”を考え始め、
そして行き着いた答えがあった。
「プロスポーツ選手って、ある意味エンターテイナーでもあるべきだと思うんです。
どうすれば、見ている人たちに夢を与えられるかな、と……」
「昔は、ただの憧れだったんですが、見られる立場になったので、立場が違いますよね。
子どもの頃は、プロスポーツ選手はみんな自分のためだけに戦っているのかなと
思っていたんです。でもいまは、決してそうじゃないと感じています。
たとえば、中田英寿さんや本田圭佑さんは、見せる〞ことをよく考えていると
思うんです。それってエンターテインメントの部分ですよね。
まだ本田さんとはお会いしたことないんですが、見ていてすごく、それを感じます。
僕は、おふたりほどのこだわりを持てていないんですが……、課題ですね」
中田英寿と本田圭祐──。個性的なファッションを見せる両人は、ともに21歳で
海外のクラブチームに移籍した。16歳から活躍の場を海外へと広げている
石川さんだけに、世界を知るこの2人に共感したのかもしれない。
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記事はファッション面をピックアップしていますが、
ファッションより前に、
生き方や思想レベルでの拘りをアスリートは見せていく必要がありますよね。
一流になってから考えるのではなく、
アマ時代、戦績下位時代からでも、これは必須。
他の選手と何が違うのか?
これって、個人ブランディングの世界。
プロ意識という面から、よくアマ選手との面談で、
「はい、ここにサイン下さい」とテストするケースがある。
「サインを依頼された事がないので、特にないんですが・・・」
「その時点でプロ意識、失格だよ(笑)」
いつ何時、どんな状況でも、サイン位掛けないとね。
これは、ファンを意識しているかいないかの問題。
特にキッズにとっては、無名でも、強いスポーツ選手は憧れの的。
そこに、プロもアマも著名も無名も関係ない。
これって、人にどう観られるか、どう魅せるか(見せるか)という事に関係してきます。
サインどうこうだけじゃない。
意識の持ち方は選手それぞれだけど、
その拘りを、どうやって社会に訴求している?
他の選手との違いをどう見せている?
この辺りって、キッズアスリートでさえもキチンと考えなくてはなりません。
アスリートって、生涯孤独でストイックで戦績だけ考えていればいい・・・
という時代は、ちょっと現代に合わなくなってきているはず・・・
これだけ情報過多の時代に、マスメディアのTVに出なくても、
気軽に簡単にネットに情報を載せて拡散する事ができる。
これを利用しない手はない。
地方のマイナー競技アマ選手でも、自分の拘りを世界に向けて発信する事ができる。
その拘りは、キチンと戦略立てた方が有利。
味方を沢山作るから。
味方=応援者は、支援者に育ち、協賛者に育つ可能性も秘めているし、
何より、気をもらう事で、勝機を高める事ができる。
自分を自競技界でどうみせるか、
自分をスポーツ界でどう見せるか、
自分を社会全体にどう見せるか、
これって、かなり重要なセルフブランディングです。
(芸能タレントは差別化策を主にこれが当たり前ですよね、新人でも。
今やアスリートにも必要な時代です。
勿論、サラリーマンでもね。)