神戸のAmitieSC。
その数、多分、日本一(maybeじゃない、実質のはず)。
下手な教職員より子供の扱いがうまい。
そりゃそうだ、子供達にとって、
面倒な勉強よりも、好きなサッカーで繋がっているのだから
学校の先生よりもsoulで繋がっているのかもしれない。
(キッズ対応を横で見ていて、頭が下がる。本能でプロだなと。)
表現が悪いかもしれないが、Amitieにとってのカスタマーはキッズ達だ。
CRM(customer relationship management)の一環として、
「AmitieTV」という、子供達&父母向けのUストリーム番組を行っており、
(毎週水曜18時〜 第7回、第6回、第5回、第4回、第3回、第2回、第1回)
ライブ視聴数はまだ少ないものの、
アーカイブをキッズにも父母にも見てもらって、CRM向上を図っている。

コストゼロに近い、アットホームな作りであるが、
子供達や父母向けに作る意味がある。
照明的に顔が暗いから、正面からライトたこうよ、等の声はかけるが、
いわゆるプロ仕様にしなくていい、いや、逆にしたらダメだ、
という子供目線のメッセージ性がある。
MCは子供達にサッカーを教える“先生”。
キッズ&父母にとっては、身近な存在。
そういう先生が、地上波でなくても、PC画面で堂々とMCこなしている。
視聴数はこれから伸ばすとして、内ネタでも楽しめる構成となっている。
立場上、一般社会も意識して放送しようよと言わなくてはいけない面もあるが、
ターゲットがはっきりしているので、
そこに刺されば、ぶっちゃけ一般は配慮しなくていい、
これが、本来のCRMの真髄なのかもしれない。
驚くのが、台本無しである(笑)
左:北口氏、右:田瀬氏、そして、現在バリに新婚旅行中の中渡氏で回しており、
おいおい、よくそこまでストップ無しに話せるなあ、と感心する。
クラブニュースが大半を占めるが、キッズがこれを見て笑ってくれれば、
先生が話してるとチェックしてくれれば、父母がニヤッとしてくれれば、
この目的が達成に向かっている事となる。
カチッとした手法より、内ネタでにやけられる方がベター。
外部の方には判らないネタ(?)でも、ターゲットオンで掴みはOK。
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PS・アミティエSCは6000人のキッズ・サッカークラブというのが最大の特長だが、
子供達の将来へ繋げる「場・受け皿・機会・目標」という位置付けで、
シニア(社会人)チームがある。
http://www.amitie-sc.net/
子供達を教える先生達がTOPチームとして、関西リーグを戦い、
2012年、JFL昇格を狙っている。
その先生達を応援する為に、子供達が試合会場にバスで集結する。
いやいや、6000人って凄いですわ。
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以前、アスリートはファン・コミュニケーションを重視して、
簡易的な携帯での自分撮り映像でもいいから、
大会後インタビューのような、試合結果報告コメントを撮ってYoutubeに載せよ、
と記載した事が有る。
上記のAmitieTVは、その延長上にある。
ファン・コミュニケーションは、一般に周知させる必要はない。
ターゲットはコア・ファンと割り切って、ファンにしかわからない内容のコメントだらけでもいい。
既存ファン重視は、ビジネスチックに言えば、まさしくCRMとも言えるはず。
それは新規ファン開発にも連動している。
ファンを増やす事・・・それはアスリートというスポーツで喰っていく職業者にとって、
今の時代、不可欠な事。
昔は、プロダクトアウトみたいな感覚で競技戦績を上げていれば周りが付いてきた。
しかし、
熟成の時代、二極分化の時代、少子高齢化の時代、不況の時代、嗜好分散の時代・・・・
様々な時代背景や社会情勢を考えて、
アスリートは、マーケットイン的な発想が必須な時代となっているのは間違いない。
そういった観点から、
何故、試合結果報告コメントYoutubeなのか、
何故、UストCRMなのかを一度考えてもらえればと思う。
地上波のような空中戦ではなく、リアル・ドブ板営業のような地上戦の1つで、
細かい話をすると、それはそれで、時間も労力も要する。
しかし、それは競技維持・競技向上の「基礎(土台)」に位置付けられるものであり、
それは結果的にどんな有益性があるのかを考えれば、自ずと意味・意義が判るはず。
(別に、何でもかんでも有益性(利益?)だけ求めろというものではなく、
自然(無意識?)と必然(意図的?戦略?)が一体化したもの)