http://www.shikoku-np.co.jp/sports/eighty8/20110701000133
■概略
四国エイティ8、活動休止/本拠地移転を模索
女子バレーボールのチャレンジリーグに所属する四国Eighty8Queen
(エイティ8、香川県高松市)が活動休止を決めたことが30日までに分かった。
景気悪化に伴う運営資金の不足と、選手の雇用先確保に見通しが立たないことが理由。
チームは本拠地の移転を模索している。
既に支援企業などへの説明を進めており、クラブ代表で監督の米田一典氏(61)は
四国新聞の取材に事実関係を認めた。
米田氏によると、活動休止を決断したのは6月中旬。
大口スポンサーを求めて県外に足を運んでいたが八方ふさがりとなり、
新入団選手らの雇用先確保も難しくなったためという。
選手たちには既に伝え、雇用先やスポンサーも回って理解を求めてきた。
今後は日本バレーボール協会やVリーグ機構と連携し、存続の可能性を探っていく。
2011〜12シーズンに向けて8月にリーグのチーム審査があるため、それまでがリミット。
エイティ8は、元全日本女子監督の米田氏が企業依存からの脱却を図るため05年に結成し、
実業団地域リーグから07年にチャレンジリーグに昇格。
プレミアリーグを目指していたが、順位は08年度の5位が最高で、ここ2年間は低迷。
08年度は5千万円近い運営費を注いで約500万円の黒字を計上したが、
09年度には約300万円の赤字となるなど運営環境も厳しくなっていた。
米田氏は「チームはつぶしたくないので、最大限の努力をしていく」と話している。
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うーん、クラブチーム頑張れ。
バレーに限らず、各競技でNPOなりのクラブチームが多数生まれているが、
苦戦が多いのは事実。
一民間として、全てのクラブに関わるのは時間的に困難であるが、
そろそろ、国もシステマチックなサポート法を考えなくてはならない時期。
いや、考えるのではなく、アクションする時期。
全てに共通する訳ではないが、
ぶっちゃけ、アマ個人選手と同様に、
えっ、この企画書で、その営業手法で動いていたの?と問うケースがあるのも事実。
四国は関与していないので、あくまでも一般論ですが、
やはり、スポンサー獲得を始めとする資金調達や集客策は、
全て各クラブに任せるのではなく、国なりJOCなり、日体協なりが、
基礎の基礎は指導する仕組みが必須と考えます。
そういう所こそ、税金を使っても良いのではないか?
広告スペース売りは難しい時代だし、
飛込み営業よりコネ有り営業の方が有利なのは、昔から変わらないし、
頭では皆、判っていても、実際どうするの?という点でつまづく方も多い。
クラブを作るのは書類を揃えればいいだけなので簡単。
但し、維持・拡大は難しい。
スポーツという美談や善意や根性や熱意だけでは、困難な時代に突入している。
観客を楽しませる限り、そこにアマ・セミプロ・プロの概念は無いし、
(表現上はアマ・セミプロでも、アスリートとして、クラブチームとして喰って行く限り、
そこにはプロ意識が必要になり、ファン・コミュニケーシィオンや営業戦略など、
競技以外の技術も必要になるし。
当ブログでも何度も書いていますが、私は、キッズ選手・ジュニア選手にも、
親を通じて、プロ意識を持たせて、と伝えています。)
上記、四国を始め、各競技のクラブチームは、
日本のスポーツの価値に関係する大事な存在。
総合型地域スポーツクラブの考え方も、この先、もっと浸透するはずなので、
その定着前に、頑張りが途絶えたという例を、増やす訳には行かない。
現場の当人は、皆、最大限の努力をしているはずです。
そこに、+αのパワーを、もっと投入しやすい環境を、
それこそ、スポーツ基本法の延長で、早くアクションすべき。
(無論、こちらで(民間で)できる事は、対応力が小さいながら、
縁のある所から関与するしか無い。
少なくとも、関与した所は、成果を出さなければならない。
やったる・・・・今日も、いいテーマを受けてきたし。)