http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110615-00000063-zdn_mkt-ind
■概略
帝国データバンクは6月15日、広告関連業者の倒産動向調査結果を発表。
2010年の倒産件数は過去最悪だった2009年を8.5%下回る236件
だったものの、3年連続で200件を超える高い水準となったことが分かった。
最も負債額が大きかったのは、10月に破産した中央宣興で76億8100万円。
ピークの1991年2月期は376億2100万円だったが、
バブル崩壊以降の長期にわたる市況の低迷から企業の広告宣伝費が減少、
受注環境が悪化し2010年2月期の売上は202億5800万円にまで落ち込んだ。
●震災の影響はこれから
2011年の倒産件数・負債総額は、1月は前年同月を上回ったものの大幅減。
東日本大震災3月以降も傾向は続いていたが、5月には再び倒産件数が増加。
体力のない中小業者から震災の影響が深刻に現れているようだ。
だが、多くは受注減少や業績不振など、震災前から倒産兆候が出ていた企業で、
震災以降に実質的な倒産状態となったケースで、震災との因果関係が確認できる
ケースは現状2件にとどまっている。
帝国データバンクでは「東日本大地震やそれに伴う原発問題の長期化などから、
各種イベントが中止を余儀なくされているほか、広告主の出稿マインドに与える
影響も懸念されている。
4月テレビスポット市況は、震災前からの発注分もあった事から落ち込まなかったが、
5月は前年比で9割を切ったと言われる。
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東日本大震災との因果関係2件?
リサーチ上の読み方の問題だが、現場を見れば、やはり大きく影響している。
広告・イベント・エンタメ、どれも企業の協賛科目だ。
スポーツの財布も同様の宣伝広告費が主となり、
CSR面からの純粋な社会貢献費で契約するケースはまだまだ少ないから、
広告費の影響は直接影響する。
震災前でも、かなりきつい状況であったのだから、
特にイベント系の中止・延期は、いわゆる広告界に大きなダメージ。
そのダメージは、一般にはまだまだ見えないかもしれないが、
じわじわスポーツ界にも影響しているのは確か。
4月スタートの新案件が消滅している多くの事例は、報道に乗っていない話だし。
アマ選手への影響は、やはり、パーソナルスポンサーシップが成約しにくくなる。
まあ、これは震災影響というよりも、
もっと以前のアスリートサイドの問題が多くあるのだが、
そこに不況が続き、震災影響が重なれば、
それこそ世間一般が言う、「アマ選手にスポンサーなんて無理」と成りかねない。
しかし、よくその真相を掘り下げて、どこに原因があるかを追求していけば、
マクロな全体的な成約率は低くなっているものの、
案件ごとの相対なら、手法さえキチンとしていれば、成約率はそんなに下がらない。
自分を売り込むアスリート本人、各クラブ・スポンサー営業マン、
そしてマネジメント会社、広告代理店・・・
スポンサーシップ販売者には大変な時代だけど、
キチンと相手の利益に寄与できれば、成約はそんなに遠いものではない・・・
(相手を考えず自分の主張ばかりで、相手の利益に寄与せず、
価格不相応で効果不明な広告スペース売りは、むしろ売れるべきではない。
それはスポーツの価値を下げてしまう。)
だから、、、、
頑張りましょ。