■ソース
http://news.livedoor.com/article/detail/5594378/http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110531-00000011-pseven-spo■概略
大阪で行われた競泳のジャパンオープン(22日)で彗星のように現れた
中学3年生の
渡部香生子(14歳)に大きな注目が集まっている。
渡部は100m平泳ぎ日本歴代2位、日本記録にあと0秒38で優勝。
50m平泳ぎでも日本歴代4位の31秒83(中学生記録)で優勝すると、
200m平泳ぎでは2分23秒90でまたまた優勝し、女子平泳ぎ3冠。
驚異の14歳登場に水泳界のみならず、賞賛の声があがり、
「ロンドンオリンピックの星」として期待されている。
渡部はアスリートとしての能力だけでなく、愛くるしいルックスもスター性十分。
巷では「かわいい」「美人」という声が相次ぎ、ニューヒロイン誕生を予感させる。
現在は練習に集中するため、取材は全部お断りだそう。
外野に惑わされず、ロンドンまで順調に成長していってもらいたいものだ。
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基本的に、キッズ・ジュニア・学生選手が世間に注目される事は、
ファン作り(応援者・支援者)というモノサシで、間違っていない。
しかしながら、度を超すと、
戦績に悪影響するのは、過去事例を見ても明らか。
その「度」の見極め方が、ぶっちゃけ難しい。
特に、女の子の場合は、ルックスでタレント化されてしまい、
アスリートなのか芸能タレントなのか、将来の道さえ脅かされる。
メディアや芸能界の華やかさに本人の関心が行くのも当然だし、
世間もほっとかない環境が出来上がってしまう。
上記記事を読むと、既に芸能タレント事務所からのスカウトが
何本も入っているはずだが、
やはり未成年だから、親の判断。
経験論だが、このような場合、
親の想いとして、アスリートとして大成させたいが、マイナー競技選手程、
少しはメディアに出てPRしたいという想いが錯綜する・・・
この境が非常に微妙で難しい。
スポーツマネジメント会社とタレントマネジメント会社を説明し、
プロスポーツ界と芸能界を伝え、
自競技での未来を想像してもらう。
どんな道がベターなのか、ベストなのか。
最終的には、親の判断だが、メディア直接コントロールが大変なら、
どちらかのマネジメント会社を紹介しようかと考えるケースもあるし。
20歳になるまでは親が直接管理し、それをこちらが補うケースもある。
メディア対応のみ外部委託という形もあるだろう。
某女性ジュニア選手も、一時は毎週のように芸能タレント事務所が
スカウトに来て、毎回、父上が丁重にお断りする・・・これが繰り返された。
父子とも、アスリートの頂点を狙う目標が明確に堅く深く強く決まっているから。
但し、競技普及にはメディアの力が必要と認知しているので、
バランス良い関係を作っている。
これは父上の絶妙なコントロールと言える。
(経営者だから、その辺りを予測しながら判断されています)
しかし、これはレアケース。
メディア界は全く知りませんという御両親は、訳判らず、
娘・息子の道が何故か自動的に決まっていくのを見守るだけ・・・というケースも。
本人・御両親が一緒の場で、とことん協議するしかない。
20歳になった時、30歳になった時、40歳になった時、
どんな姿を想像する?どんな競技生活をしている?
おぼろげながらも、何歳でチャンピオンになる、と答えるキッズ&ジュニアも多い。
御両親はどんな姿を想像するか、そしてどんな後方支援をするか、
この辺りを明確にして、
できるだけチャンピオンに近づける周辺環境を創造する、
社会に味方になってもらう為のパーソナルブランドを創造する、
これがマネージャーのミッションであるはず。
一番の基本路線を固める事、それが重要なはず。
応用路線はいくらでもある。
コーチ・監督・協会等が、その子を守ろうとするが故に、
闇雲にがっちりガードするケースも多いが、
正直言って、それがベストとは思いません。
ただシャットアウトする事だけがベストではなく、
社会との関係を考えて、キチンとスポークスマンを置くとか、
対外マネジメントの専門家を付けるとか、やり方はいくらでもある。
その子を想う気持ちが高いのは判りますが、
競技普及・社会コミュニケーション・ファン開発等を総合的に考える必要があり、
その情報戦を制する守護をしなくてはなりません。
やはり、競技とマネジメントは分けて考える必要がある。