余計な御世話になるかもしれませんが、以下のような記事も出ましたので、
寄付について、少し想いを述べようと思います。
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■ソース
http://irritantis.info/archives/652
■概略
震災被災者への寄付先は、どこに寄付したら、どこに行くのか。
(2011/3/17 記事公開時の数値)
◇大口の窓口としての、日本赤十字社
「日本赤十字社を通じて」という表記をよく見かけませんか?
グルーポンのマッチングギフト方式の寄付1.7億円や、
ユニクロ柳井さん14億円・Yahoo4億など義援金は、
日本赤十字社に一旦集約する形。
(寄付控除対象ともなり、様々な手続きでやりやすい面も)
使途は、“義援金配分委員会”なる組織が決めていく。
配分先は、“被災市町村”を通じ、被害の度合いに応じて
“被災者(世帯)”に個別に振り込まれる枠組み。
◇現地で活躍する人道支援NGO
最も“現場”に近い寄付先は、現地活動している人道支援NGO。
海外の緊急人道支援で経験を積んでいるNGOが続々と現地入りし、
初動の調査や支援物資の分配などにあたっています。
NGOは団体によって、拠点や主たる活動地域が異なっている。
*1:Civic Force(ピースウィンズ・ジャパンの大西健丞氏が代表)は、気仙沼市。
*2:NPO JENは仙台市。避難所人口の多い宮城野区、若林区を中心に。
*3:ADRA Japanは仙台市。宮城野区、若林区を中心に東松島も。
*4:公益社団法人 日本国際民間協力会NICCOは、名取市・岩沼市。
*5:NPOシェア(国際保健協力市民の会)は名取市拠点。
*6:NPOロシナンテスは名取市拠点。
*7:認定NPO AAR(難民を助ける会)は、仙台市・石巻市・山元町。
*8:NPOワールド・ビジョン・ジャパンは、宮城県登米市・南三陸町。
*9:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会は、陸前高田市。(気仙沼・南三陸も)
*10:NPO AMDAは、釜石市・大槌町。
*11:公益財団法人CARE Internationalは、釜石。
*12:NPOシャプラニールは、北茨城市。
知人・家族・仕事の縁があって、特定地域に寄付をしたい場合、
最も近い地域で活動を行なっているNGOに寄付を行うのがよいかもしれません。
各文脈に沿った寄付であればある程、寄付する動機付けになると思います。
◇複数のNGOに振り分けを行う“基金”
*14:Think the Earth基金 は、上記のようなNGOへの寄付を、
一旦、事務局が取りまとめ、複数団体に振り分ける。
赤十字ほど大口の枠組みではなく、個別団体を選ぶだけの理由はない
という方には、ぴったりの方法かもしれません。
*16:東北太平洋沖地震被災者支援・情報『ジャパン・プラットフォーム(JPF)』
複数団体が加盟するJPFサイトからは、どの加盟団体が、どこで、
どのような活動をしているかの報告を見ることができます。
◇その他の特徴的な寄付プラットフォーム
外国からの寄付や、クレジットカード決済で支援金を届けたい場合、
*17:Japan Earthquake and Tsunami Relief Fund『Global Giving』
Global Givingの主な支援先は、国際人道支援団体の
インターナショナルメディカルコープと、セーブ・ザ・チルドレン。
*18:内閣府認証NPO日本ユニバーサルデザイン研究機構
ガソリン・粉ミルク・紙おむつ等がない状況に問題意識を感じている方は、
ユニバへ。ユニバへの寄付は、ガソリン、灯油、重油、軽油などの
緊急物資調達に直接使われる。個人の救援物資の募集も。
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非常にわかりやすいですよね。
この他、スポーツ系では、チャリプラさんのJust Givingに、
陸上・為末選手の呼び掛けもあって、アスリートが名を連ねています。
その他にも、各クラブ、チーム、スポーツ系NPOが窓口になった
寄付・募金収集活動が盛んになっています。
目の前の命を守る「緊急援助」は、窓口はどこであろうと構わない。
時間が勝負なので、即決即断を受け入れられる所ならどこでもいい。
更に、今後、復興段階で必要になるのが「開発援助」。
世間の注目が降下しても、尚、現地の困難は続きますので、こちらも重要。
これは災害援助に限らない考え方であり、
全く報道されないながら、アフリカ紛争地や過酷な環境下で活動する国際NGOの
元に、現地人が未来を見る為に絶対的に必要な資金調達の1つ。
世間の注目が中々向かない「開発援助」に支援する人々をリスペクトします。
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で、何が言いたいかと言うと、
自分もNPO活動を行ない、寄付金調達に関与してきた立場から言えば、
できるだけ、例え小さなNPOでも、現場で直接稼働するNPOに寄付してあげてほしい!
小規模ほどプロ度が高いという考えもあるはずです。
上記NGO・NPOは、平時から過酷な活動を行なうプロ中のプロ。
寄付より先にアクションという、私から言わせれば、仁義あるプロ。
それぞれの仕事場が違うので、寄付金は寄付金収集のプロ、
アクションはアクションのプロ、、、という考え方もありますが、
個人的には、だからこそ、現場のプロを称える意味もあり、
アクションのプロに寄付しようと、過去、ずっと心掛けてきました。
もちろん、コントロールタワーに預けるのは賢明かもしれませんが、
個人的には、このような社会活動は、現場を重視したい為、
これまでも、これからも、できるだけ現場で稼働するNPOへの直接寄付を優先します。
上記は、場所という違いがありますが、
他の社会活動では、テーマの違いがあります。
つまり、私は環境保護を、私は人権保護を、私は福祉対策を、、、、
というように、「寄付」という行為に、「信念・信条・心情・気」が加わります。
今回に災害への寄付に置き換えれば、
私は気仙沼を、私は名鳥を助けたいという細かいレベルでの違い=信念が、
関係してきます。
(この信念・信条は、長期で考えますと、非常に大事)
まあ、とにかくどこでもいいから助けたいという方も多いので、
そんな詳細はどうでもいいという意見が出るのはごもっともです。
緊急援助でそんな事を気にする必要は無い。
ただ、
そういう考えもあるのだという事を知ってもらいたいなと考え、
スポーツとは関係ありませんが、当ブログで記事化してみました。
寄付に関しては、人の2、3倍、拘りを持っている自負がありますので、
記事化せずにはいられない・・・という気持ちもあります。
社会活動には寄付を!
スポーツは協賛で!
スポーツ資金調達(アスリートの資金難)は、社会活動の資金調達に
立ち入ってはならないと言い続けた意味は、ここにあります。
社会支援には、どんどん寄付すべきで、寄付のプロは、
これを持続させて、開発援助に繋げる事が使命。
スポーツ資金調達のプロ(エージェント・スポンサー営業マン)は、
社会活動への心情を1mmも阻害する事無く、
厳しい社会状況・ビジネス環境でも、あくまでも協賛金として、
資金調達しなければならない。
さあ、やるか!