http://www.asahi.com/sports/fb/TKY201010200142.html
■概略
2日・浦和戦に端を発したJ1大宮の入場者数水増し問題は、3年前までさかのぼる。
クラブ幹部2人による数字操作で増えた「観客」は、4季で計11万人余り。
93年発足からJリーグの売り物だった実数発表の大原則を根幹から揺るがしかねない。
実態を把握していたのは問題の幹部2人のみだった。
水増しは2千人前後で常態化し、最多は4609人。1試合平均約18%。
渡辺社長は問題の背景について「年間動員30万人」の目標がプレッシャーに。
観客が多ければ、スポンサーを獲得しやすくなるという経営上のメリットも生まれる。
同地域には年間80万人を集める人気クラブ、浦和がある。
「人気がないと思われると客足が遠のく」。そんな焦りもあったという。
Jリーグ自体が年間1100万人を動員する「イレブンミリオン・プロジェクト」を掲げている。
他のクラブは大丈夫なのか。そんな疑問を抱かれかねない。
大宮以外のJ1、J2各クラブに実態の精査を求め、疑義が生じれば対応するという。
ただ当面はクラブ内部の調査に任せる方針だ。
実数発表はスポーツ興行の透明度を高めた実績がある。Jリーグの姿勢が問われる。
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過去、イベント観客数や動員数といえば、実数ではない発表が多かった。
これはスポーツだけではなく、様々なイベントに共通していた。
その中で、Jリーグの実数発表は非常に注目された。
確かに人数が多ければ多い程に、スポンサー獲得面で有利。
スポンサーのリーチが広まる事は単純明快ですし。
ただ、突き詰めれば、多ければいいってもんじゃないですよね。
企業だって、人数が多くても、商品・サービス訴求の非ターゲットが多くて、
真のターゲットが少なくては、母数が多くても意味無いですし。
少なくても、コアファンで、リピート購買してくれれば、人数の問題じゃない・・・
という冷静な判断をする経営者もいますから。
ただ、あまりにも少ないようであれば、それは競技側が努力しているの?
と疑われるケースもありますね。
この点、やはりマイナー競技は非常に不利という事に成りますが、
マイナーだから仕方ないではなく、
マイナーだからこそ、メジャー以上の集客策を本当にしているのか?
ここを突き詰めれば、努力した結果でも、比較論で数値上負けても、
中身(スポンサーメリット)でメジャー競技に勝てる事もある。
そんな事を、上記記事から考えました。
観客数の少ないマイナー競技こそ、集客策に頑張ってほしい。