http://www.hokkaido-365.com/feature/2010/08/post-586.html
■概略
スポーツ離れする若年層の引き留めを模索するIOC
シンガポールで行われている第1回「ユース五輪」に注目している。 日本のマスコミは注目度は低いが、完全に「近未来五輪への実験」。
分りやすく言えば「夏季五輪は種目数を削減、冬季五輪は種目数を増大」がIOCの狙い。
夏季五輪は肥大化して、これ以上の日程・種目は行えない。
冬季五輪は参加国数に限界があり、IOCは華やかにしたい願望。
IOCが考えるのは、TV映りの良いもの、観客動員の良いもの、
つまりスポンサーがつきやすいものというわけだから、パラレル回転などは可能性が高い。
パラレル回転ならば、先着が勝者だから分りやすく、応援も熱狂的になりTV映りや
スポンサー獲得も見込めるというものだ。
今回、IOCがユース五輪を行ったのは、五輪精神の若年層への浸透と、
スポーツ離れする若年層の引き留め。バスケは、若者に浸透している「3オン3」の採用。
※今後は、元々冬場スポーツとして生まれた「体育館スポーツ」が加わるだろう。
※サッカーも分化されるだろう。
年齢制限は「W杯」。年齢制限ありは「五輪」。
「体育館競技としてのフットサルは冬季五輪」となるかもしれない。
※ラグビーは次期五輪から採用されるが「7人制ラグビー」。体の激突での15人制と違い、
体格差は影響しない。スピード豊かな選手での攻防となり、試合時間も短縮され、
いかにもTV向きでスポンサー獲得も期待できる。
※バレーボールでもブラジルでは「チャレンジバレーボール」が普及。
男子身長は185センチ以下、女子は170センチ以下の制限で盛況。
バレーボールが身長の高い選手のもので、身長の低い者は除外され、
気がつけば競技人口が激減したことへの反省から生まれたこと。
スポーツのルールは100年間変更されないというものではない。
時代に合わせ変更されてしかるべきもの。
伝統の柔道ですら、レスリング技は禁止となる。柔道本来の技の応酬とならなければ、
五輪種目から外される危機意識から改革が始まった。問題はその改革が柔道本家の
日本の提案ではないということだ。
ルールは変えられる。変えるために目を世界に広げるべきだ。
そう考えられる国際人を増やし、また採用すべき時が来ている。
よく見聞きする国内競技団体での主流派・反主流派の権力抗争などは、
その団体が100年遅れていることの証明なのだと思う。(スポーツライター・伊藤龍治)
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なるほどですね。
ユースから五輪の方向性がうかがえる・・・確かにそうだ。
(スポンサーからの資金調達が着地点・・・という点で物議をかもすでしょうが)
3on3の採用、7人ラグビー・・・・この先、五輪競技はもっともっと動くのでしょうね。
改めて、勉強になります。
フットサル、チャレンジバレーはチャンスなのかな。
若年層のスポーツ離れが進むと、五輪ビジネスもしぼんでしまいますから、
色々戦略が出てくるのでしょうね。
テレビ映り、スポンサー獲得性・・・・・・うーん。
無論、スポーツから金を生む仕組みを考えるのは当方のテーマでもありますが、
あくまでもアスリートに金が落ちる仕組みという、
ビジネスなんだけど、ビジネス未満のようなステージですが、
興行収益onlyとなると、うーん、、、、微妙。
最後の一文は、さすがです。