■ソース
http://sports-management.jp/blog/sports_news/2010/02/post-145.html■概略
米国では、スポンサーシップ収入の中で、小売企業のスポンサーシップが広がっている。
理由は単純、小売企業プロモーションは、プロモーション期間中に売上が28%伸びた・・・
という風にその結果が可視化できるからである。
サクラメントキングスがハンバーガーショップのカールズJr.と行ったプロモーションでは、
その地域のショップで商品を購入した人のみが買えるボブルヘッド人形が3万体も売れた。
◇小売企業プロモーションの例
シアトルでシェブロンがマリナーズ選手を使ったプロモーション・・・・数年間つづけて毎年
行われたもので、消費者が毎週8ガロンのガソリン購入すると、週毎にマリナーズ選手の
サインボールが4.99ドルで購入できる権利が与えられるものでした。
これはとてもシンプルですが、とても効果的でした。
このプロモーションは概して約10〜15%も売上を増加させました。
◇小売企業プロモーションが看板広告などよりも軽視されてしまう理由
まず大きな壁になるのが、チームでは看板などを売ることに慣れてしまっており、
小売企業プロモーションなどのスポンサーシップは彼らの頭の中にあまりないことです。
チーム側はしばし、何を与えられるかばかりを考えていて、
何が可能かについては考えていない場合があります。
◇小売企業プロモーションの典型的な成立パターンと今後の展開
チームはある特定の広告枠を売ることに慣れてしまっていますが、彼らは最終的には
スポンサーや顧客が作りたいものを売らなければならないのです。
効果測定が重要になる時代において、このプロモーションは、
その効果が測れるものなのです。
◇長期契約につながる理由
他のスポンサーシップが停滞する中でもこのスポンサーシップは勢いづいています。
その理由はシンプルで、チームにとってこのプロモーションは一度そのやり方を身に
つけると、その後は管理しやすいものになりますし、
スポンサーにとっても目に見える大きな収益増につながるからです。
◇チームの法人営業担当者が企業にアプローチする前に考えるべき事
1.ブランド・商品・サービスの認知度を定量的に増加させられるものか?
2.ブランド・商品・サービスが競合に差を付けるのに役立つものか?
3.ブランド・商品・サービスに楽しいオプションを提供しているか?
4.社会的責任を果たすものとして、ブランド・商品・サービスを良いものにしているか?
5.小売企業の販売活性化の機会を提供しているか? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スポンサーシップ・アクティベーションですね。
広告よりも販促に絡む。
日本では、プロチームでさえ広告スペース売り1本のスポンサー営業の方がいます。
これだけ、広告そのものが問われている中で
(テレビ視聴率が落ち、新聞・雑誌広告が落ち、コンバージョン率のわかるネット広告に
企業予算がシフトしている・・・のが明らかな状況で、リーチとは何ぞや?)
しかも、この長引く不況下で、
実売こそ命・・・と企業の財布も固い。
これはプロ選手よりも、アマチュア選手が大きく頭に入れないといけない事。
プロは、スポンサー営業マンがいますから、
自らスポンサー営業を行なわなくてはならないアマ選手は、
競技ウェアやマシンにロゴを貼りますから金を下さい・・・ではなく、
御社の販促に、このように貢献します・・・と言えないと、
企業は聞く耳を持ちません。
(持ちませんというか、その傾向が高い。ゼロじゃないですけどね。
しかし、陳情が通るような神様スポンサーは稀ですよ。)
スポンサー獲得に関して大事な事は、
当ブログやメルマガでは、いつも「相手の立場に立った依頼」と記しています。
これが、スポンサーシップ獲得の極意です。
上記記事にも、それが表現を変えて記載されていますよね。
「チーム(選手)側は与えられる事ばかり考えて、自分が何を与えるか考えていない」
つまり、相手の立場に立っていないという事です。
相手=金を出す側・・・・金が余っている人がスポーツに金を払う・・・・
そんなスポンサーシップは、ほぼ無いと考えた方がいいです。
相手=金を出す側は、出した金額と同等、いや、それ以上のリターンを望みます。
(金融商品と違って、そこには「心」が入るのがスポーツ投資の特長ですが、
そうは言っても、シビアに考えて、心無しでも成約が獲れるように工夫が必要。)
ですから、スポンサーシップを行なうと、いくら得するの?
という、相手の質問に即答できなくてはならない。
故に、競技ウェアにロゴを貼りますから金をくれ(広告露出効果)・・・ではなく、
こういった手法で御社の売上向上を図ります(販促効果)・・・といった、実売面、
スポンサーの売上に直接貢献するような企画が、成約を呼びます。
アマチュア選手は、スポンサーメリットとは何を学ぶ事が、
スポンサー獲得への近道。
まあ、そうは言っても、
販促プログラムだけでなく、広告と販促がセットの方がいいですけどね。
posted by sports777 at 06:44|
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