■ソース
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/0912/03/news072.htmlhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091204-00000041-zdn_mkt-bus_all■概略
最近は20%を超えれば喜ぶテレビ局。そんな中、プロボクシングWBC世界フライ級タイトル
マッチ内藤大助VS.亀田興毅戦はボクシング番組歴代2位の43.1%の視聴率を記録。
A・43.1%の高視聴率をたたき出した3つの要因
@理由1:試合時間をきっちり1時間に設定したこと 以前TBSは、試合が20時から始まるのに、19〜21時の番組を組み、始まるまで1時間を
延々と過去映像で引っ張り、クレームが集中。これを反省し、1時間の中継に変更。
→お客さまからのクレームを真摯に受け止め、改善したことが支持された!
A理由2:分かりやすい対決の構図を作ったこと
「内藤=冷静なヒーロー」「亀田=熱血の敵役」のように、分かりやすい対決構図。
「正義のヒーローVS.敵」という、日本人が好むストーリー仕立てで、お客さまが感情移入。 →試合の“意味”を分かりやすくした
B理由3:ボクシングの醍醐味とも言える打ち合いを続けたこと 「両者、様子をみながら静かなスタート」という世界戦が多い中、1ラウンドから緊迫した展開。
チャンピオン・挑戦者ともに「凡戦はお客さまを裏切ること」と意識し、「魅せる」試合を続けた。 →お客さまが望むボクシングの面白さ(=目が離せない展開)を2人のボクサーが演出
B・お客さまは「世界戦」ではなく「ストーリー」を見たかったのだ
3つに
共通するのは、すべて「お客さま視点」ということ。
お客さまが望んだ改善、お客さまが望んだ分かりやすい構図、そして、お客さまが望む展開。
このお客さまの興味・関心の上においては、もはや「世界戦」という冠はこのコンテンツの
「スペック」の1つにしか過ぎません。
関係者には「世界戦」という冠が重要ですが、お客さまにとってはどうでもいいこと。
お客さまはボクシングというスポーツに名を借りた、筋書きのない人間ドラマの
「ストーリー」を見たかったのであり、「世界戦」だから見たかったのではありません。実際、ほかの世界戦では視聴率10%以下のコンテンツもあるというのが現実です。
必ずしも「世界戦」が売りになる時代ではなくなったのです。
C・作る側の「押しつけたいこと」、消費する側の「望むこと」放送番組にかかわらず、
商品・サービスの作り手は、様々な施策・仕掛けでお客さまに受け入れられようと努力します。
しかし、多くのプロモーションで、作り手・売り手視点の「押しつけがましい広告」が氾濫している。どんな施策や仕掛けをしても、結局最後は「お客さま」が判断するもの。
商品開発には、そんな「お客さま視点」の取り込みが重要だと思うのです。
「作り手・売り手ありき」ではなく、「お客さまありき」で、そこに適切な「スポンサー」や「商品」を
結びつけ、スポンサーにとっても、お客さまにとっても
、最も効果的な方法に立ち返るべき時。
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これは非常にわかりやすい記事ですね。
スポーツ・スポンサー獲りの秘訣とかなりダブっています。
さすが、ダイレクトマーケティングの小野寺氏。説得力があります。
スポンサー獲得に置き換えて、上記記事を読みますと、
無料レポートでも述べている通り、
スポンサー獲りのポイントは「相手の立場に立った依頼の仕方」。
細かい重要点はたくさんあるものの、この一言に集約されます。
スポンサー獲りにおける「相手」とは、まさしく資金を出す「スポンサー企業」であり、
上記記事の「お客様(視聴者)」とイコールです。
御客様=相手→スポンサー企業が望む事は何か?
単なるウェアへの社名ロゴを望んでいるのか?
どのようなスポンサーニーズがあって、何をスポンサーメリットにすればいいのか?
このような点を追求する事が、
スポンサー獲りの成功に結び付きます。
スポンサーは、アスリートのウェアにロゴを貼ること自体を求めているのではなく、
あくまでも、その広告露出が、売上やブランドUPに繋がる事を望んでいます。
(だから、売上・ブランドを上げる提案が、必ずしも、ロゴ露出とイコールではない。
つまり、ロゴを貼らなくても、売上・ブランドを上げられる手法でも良い)
アマチュア選手はテレビ露出がないので、
内藤・亀田戦のような、ストーリー仕掛けはできません。
しかしながら、ストーリーが無かったとしても、
スポンサーニーズに応えるスポンサーメリットを叶えられるならば、
スポンサー獲得は十分可能。
もう1歩、踏み込んで考えてみましょう。
スポンサー企業は誰を「相手」にしているのか?
これが重要です。
スポンサー企業は、商品・サービスを売る相手=消費者を最重視しています。
ですから、スポンサー獲得を狙う選手は、
正確には、「相手」の「相手」、つまり、消費者を最重視した提案をしなくてはなりません。
消費者には最近、このような傾向がある為、このようなプロモーション協賛は
いかがですか?と提案できれば、YESという答えを引っ張りやすくなりますよ。
上記のCは、非常にわかりやすくまとめられていますが、
選手の自主情報ばかり押し付けるPush型(陳情型・詐欺型)が、
いかに、相手の心に刺さらないかがわかるはずです。
企業への提案は、Pull型が基本。
これは、ビジネス社会では常識であり、
スポーツ、特にアマチュア選手のスポンサー獲りの世界では、
この常識が、すっ飛んでいます。
自分は、頑張っている、凄い、強い、偉い・・・のような攻め方ではなく、
いかに、相手の相手(消費者)を意識し、相手(企業)の役に立つ事を考える事が重要。
ぶっちゃけ、極端に言えば、
企業は、メジャー競技だろうと、マイナー競技だろうと、キッズであろうと関係ない。
戦績が良かろうが、弱かろうが、女性選手であろうが、テレビに出ようが出まいが、
プロだろうが、アマだろうが、これも関係ない。
関係するのは、スポンサー契約して、売上が上がるのかどうか。
ただこれだけ。ポイントは1つ。
これが最重要点。
だから、当ブログやメルマガでは、
戦績下位だろうが、草レベルだろうが、
スポンサー獲得は可能だと述べているのです。
大丈夫、
ブログ読者の、例え草レベルのアマチュア選手でも、
スポンサー獲得は可能!
Get! Sports Sponsor!!!ところで・・・・もう1点だけ、記載しておきます。
上記記事では、
「作り手・売り手視点での押し付けがましい広告が氾濫している」と書かれています。
まさしく、その通りで、
今や普通の「広告」では通用しない。バズマーケティングを含めた「PR」の時代です。
Onewayのマスマーケティングでは、顧客反応が取りにくい。
財布の紐を緩めない。
だから、顧客サイドへのマーケットインが常識化し、心理を追求した情報発信が求められる。
エモーショナルマーケティングが強くなっているのも、納得できますよね。
コーズリレイテッドマーケティングが、今頃になって注目されてきたのも、
わかりやすい。
もちろん、この先も、マスマーケティングの強さは維持されます。
しかし、急速に、その力が揺らいできているのも事実。
プロ(ビジネス的な専門家)とアマ(誰でも)の境が曖昧となるボーダーレス社会。
専門家域(玄人域)に、素人が割り込んで金を動かせる時代ですから、
そういった観点でも、
各業種のプロ=専門家=企業は、よりマーケットインして、
消費者を味方につける必要がありますよね。