99%の選手がPush型企画書・価格不相応で成約できない→ここを改善すれば獲得率は上がる!
2009年11月30日
WBC、亀田興が2階級制覇
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ボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ12回戦、
挑戦者・亀田興毅が王者・内藤大助を判定で破り王座を奪取。
内藤応援でテレビ観戦していましたが、
職業病で、どうしても2人のスポンサーに着目してしまい、
観戦に集中できず・・・
某チームのオーナーの方も、同じような事を話しています。
折角、競技観戦しても、
会場の看板や選手の背負うロゴ等に集中してしまい、
あれっ、どっちが勝ったんだっけ・・・という事に。
テレビから読み取れたスポンサーロゴは、
◇内藤選手
・SEAGフィルム
・モビット
・ハセコー
・DMM
・保険見直し本舗
・他
◇亀田選手
・コロナ
・東京美容外科
・nikko
・マハロ
・エクシオ
・他
◇リング周り
・ダイナム
・ドンキホーテ
・ロッテリア
・タカラトミー、NERF
・SANKYO
・他
http://www.daisukenaito.com/news_4.htm
テレビ中継で「読み取れた」という所がポイントですね。
あまりに小さいロゴで、読み取れなければ、
プロ選手の場合、意味がありません。
無論、会場の観客からの視認においても同様。
雑誌や新聞で、2次的に視認できる場合は、
スポンサーメリットのカウントになりますが。
SEAGは、グローブでデカデカと露出されていましたね。
目新しいものでは、エクシオさん。
最近の婚活シートなどで、パワーつけています。
ボクシングのスポンサー企業の業種も多岐に渡るように
なってきました。大手も新興も中小企業も。
総合格闘技の方も、
もう少し、様々な企業が着目してくれたらなあ。
(まあ、プロの場合、テレビ露出をモノサシにされる
ケースがほとんどですが)
さいたまスーパーアリーナ2万2000人収容で、
満員御礼に近い状況だったらしいですね。
スポンサー企業にとっては満足できる数値、
視聴率だったのでは。
なんと・・・視聴率は43・1%、ボクシング中継歴代2位
2009年11月28日
女子ゴルフW杯中止、スポンサー撤退
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/golf/article/news/20091125-OHT1T00322.htm
http://sports.yahoo.co.jp/news/20091125-00000322-sph-golf.html
■概略
女子プロゴルフの国・地域別対抗戦、第5回W杯(12月18〜20日、南アフリカ)が
中止になった。スポンサーが撤退し南アでの開催が宙に浮いた状態で、アジアへ会場
を移すことも視野に入れ来年秋以降の開催を目指すが、最悪の場合は大会消滅の可能性。
2005年の第1回大会で宮里藍、北田瑠衣組が初優勝を果たすなど、日本人にとって
なじみの深い大会。
過去には宮里のほか横峯さくら、上田桃子、諸見里しのぶらが出場。
南アまで約30時間のタフな移動や過酷な条件でのプレーを経験し、その後の飛躍に。
日の丸を背負って戦う貴重な機会が、このまま失われてしまうかもしれない。
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また、大会消滅ニュース・・・
日本人が飛躍する場としても機能していたのに。
残念。
2009年11月26日
F1シート≒¥10〜20億・・・リーチの先にあるもの
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091125-00000003-rcg-moto
■概略
A1GPのチャンピオン経験者、ニール・ジャニは、フォース・インディアによるF1若手
ドライバーテストのメンバーから漏れた後、今のF1では資金を持ち込まないとシートを
得られないと嘆いた。
ジャニは、自分は常に資金不足のために苦しんできたと述べている。
2010年にはチーム数が増えるため、新人ドライバーたちのチャンスは拡大すると思うか
との質問に対し、ジャニは、「金を持っているドライバー達にとってはイエス」と答えている。
「僕にはどうしても資金を用意できない。
F1シート獲得には600〜1500万ユーロは必要。
F1には多額の金が必要。5、6年前に比べてスポンサーもいない。
だからドライバーはより一層経済的な貢献を求められるんだ。
3、4チームを除く全チームが、(ドライバーチョイスにおける)一番の判断材料は金」
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1ユーロ≒132円として、¥7.9億〜¥億19.8億。
まあ、10〜20億という所でしょうか。
チームごとの予算計画からすれば、割合的にもそうなるのでしょうね。
さすが、F1、高い・・・
世界的な不況と言っても、金というものは、ある所にはあるのだから、
マッチング次第なのでしょうね。
特に欧州では、ピット裏は社交場というか、ビジネス商談の場というか、
モータースポーツをきっかけとする金の流れも作れるから、
日本で10億以上を獲得するのとは訳が違いますよね。
F1以外でも、
えっ、この程度の企画書でいいんかい?
これでよく成約できたな・・・というケースもありますし。
日本からは、琢磨・一貴・可夢偉の3人が、スポンサー獲得活動に励んでいると思いますが、
できれば・・・是非、日本企業に御願いしたい所です。
10億以上はかなり高い壁。
しかしながら、
F1の場合は、グローバル企業なら、投資額以上のメディア効果が出ている
ケースが現実にありますし、その先の販促効果もリアルに出ているケースもありますし。
まあ、その辺りをうまくプレゼンしないといけないですよね。
こちらでも、この類の事例公表の是非を欧州チームに確認しているのですが、
やはり、どうしても、企業本体の承認が取れないと、
守秘義務下で話せない・・・
経営情報ですから、例え良い結果情報でも、当然、企業承認が必要・・・当たり前か。
(海外では、企業サイドからそれらを公表しているケースもありますが)
じゃあ、曖昧に言いますが、
超大金のモータースポーツ投資で、
リーチだけでなく、ブランド訴求だけでなく、税金対策だけでなく、ビジネスバーターでなく、
リアルな売上効果=投資リターンは得ているケースがキチンとあります。
(TOPカテゴリースポーツだけしか、情報がないですが。この辺り、広告代理店でも、
スポーツマネジメント会社でも、最終情報まで明確に掴んでいない事がありますよね。
リーチはすぐに計算できますが、その先の売上効果となるとねえ。
結果は短期で出ないし、情報をまとめるのにも相当な時間が掛かるし。
スポンサー企業は当然、結果マーケティング情報を持っていますが、
失敗なら公表などせず、成功でも、社外秘にするケースがありますし。)
この不況下での10億超え、
特に日本でのスポンサーアプローチですと、
リーチだけでは説得力が出ないですからねえ。
どこどこ企業がどのような売上UPに繋がったという、詳細事例を訴求するしかない。
頑張れ、日本人F1パイロット!
bjリーグチーム名決まる=スサノオマジック
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000000911250001
■概略
◆雄々しく戦え スサノオマジック/キャラのデザイン公募へ ファンクラブも◆
男子プロバスケットボール「bjリーグ」に来年10月から参入する、県内初のプロチーム
の名前が24日、「島根スサノオマジック」に決まった。
八岐(やまたの)大蛇(おろち)を退治したと伝えられる出雲神話の「スサノオノミコト」に
ちなんだ名前で、チーム支援に官民で作る「県スポーツ地域振興推進会」が投票で選んだ。
年内にチームのキャラクターデザインを公募し、来年1月からファンクラブやスポンサーの
募集を始めるという。
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ちょっと、聞きなれないというか、言いにくい名称ですが、
まあ、慣れですかね。
これからが大変だと思うので、
立上げ、頑張って下さい。
小林可夢偉、スポンサー獲得でルノー?
■ソース
http://response.jp/article/2009/11/25/132961.html
■概略
小林可夢偉が来季ルノーのシートに座る可能性が出てきたようだ。
これはフランスのモータースポーツ誌が報じたもので、記事によると
パナソニックとKDDIが可夢偉のバックアップをするようで、
これらのスポンサーのサポートがあれば、ルノーのシートを確保できるだろうというもの。
パナソニックはトヨタ冠スポンサーとして、02年参戦以来8年間F1スポンサーを務めてきた。
トヨタはF1から撤退したが、パナソニックは今後もF1サポートを継続していく構えだという。
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日本人のF1・・・1番乗り?
しかもルノー???
パナソニックとKDDIが水面下でOKが取れたという事?
琢磨情報が入ってきませんが、大丈夫かな?
とにかく、1人でもいいからF1日本人ドライバーは、
今のモータースポーツ界に必要。
早く記者発表してほしいですね。
2009年11月25日
CauseRelatedMarketingとスポーツ
以下、ビジネスネタを取り上げます。
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■ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091124-00000016-fsi-bus_all
■概略
広がる「寄付付き商品」 買い物促す“プチ貢献”
最近、売上の一部を子供支援等に回す「寄付付き商品」が増えている。
買うなら少しでも誰かの為になればと考える「プチ社会貢献心」をくすぐる商品群だ。
対象はぬいぐるみから日用品までとさまざま。企業は販売促進につながればと期待する。
◇気持ち豊かに
スウェーデン家具雑貨のイケア港北店では、色鮮やかなぬいぐるみに多くの客が足を
止めていた。1個販売するごとに1ユーロ(約132円)が、NGO「セーブ・ザ・チルドレン」や
国連児童基金(ユニセフ)へ寄付され、ベトナム少数民族の就学前教育等に使われる商品。
乳児を連れた30代の女性は「気に入った商品が寄付付きだとうれしい」と笑った。
川崎市の主婦、松沼麻衣子さん(30)はどうせ買うならなるべく寄付付きにしている。
「今年のクリスマスプレゼントは社会貢献意識が高い企業の品を選ぶつもり。」と話す。
寄付付き商品が広がったきっかけは07年、ダノンウォーターズが飲料水「ボルヴィック」で、
1リットル売れるごとにアフリカのマリ共和国へ10リットル分の安全な水を供給する
プログラムを始めた事。キャンペーン期間中の売上は07年が31%増、08年は11%増加。
金融危機以降、多額のお金をNGOなどに寄付することに株主の目が厳しくなっている。
そこで多くの企業は売上連動の寄付なら続けられると着目。
あるNGOには「数年前の2倍の問い合わせがある」という。
◇使い道明確
欧米では寄付付き商品を「コーズ(理由・大義)ブランド」と呼び、
ビジネスもチャリティーも同時に実現できる魅力的なマーケティング手法と考えているという。
日本で増えているのが「ベトナムの子供支援」など資金の使い道を示す手法だ。
何に使われるか分からないという消費者心理を和らげ購入を促す仕掛けだ。
慶応大とNTTレゾナントの調査では、寄付付き商品は店頭で見つけた時に買う人が多い。
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■ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091028-00000039-zdn_mkt-bus_all
■概略
“寄付付き商品”続々、人気の秘密は
通信販売各社が、「寄付付き商品」に力を入れ始めた。日経MJ(09.10.26号)によると、
通販大手「ディノス」は11月1日、全商品に寄付をつけたカタログを発行予定とのこと。
50代女性メインターゲットの同カタログには、約160点の多様な商品が掲載されます。
カタログ掲載の1商品が売れるごとに、小児マヒのワクチン1人分相当の金額をNPO
「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」に寄付するとのこと。
又、食品通販「オイシックス」では、今年9月、売上10%をアフリカの貧困救済活動に
寄付するお菓子を販売。お菓子の売上は好調で、10月中旬に商品種類を増やした。
「同じ価格なら、寄付付きの商品のほうが4倍以上売れている」とのこと。
『幸福の方程式 新しい消費のカタチを探る』、『「ワタシが主役」が消費を動かす』等の文献で、
・社会とつながっていたい
・社会に対してなんらかの貢献をしたい
という消費者意識の高まりを背景として、社会貢献に結びつく消費行動が顕著になって
きていると強調されていました。通販業界に限らず、あらゆる業界の企業が、社会貢献に
関連した様々な企画を展開しつつありますね。
◇寄付マーケティングの意味とは
さて、商品購入に付随したオファーや、蓄積ポイント交換対象などに「寄付」を提示する施策を
「寄付マーケティング」の「効果」についてですが、大きくは以下の2点があると言えます。
1.販売促進効果
オイシックスの例で分かるように、消費者の購買意欲を後押しすることができる
2.ブランディング効果
社会貢献意識の高い企業であるという好ましいブランドイメージ形成に役立つ
従来、商品購入に付随するオファーは、景品を提供する「クローズド懸賞」が主流でしたが、
今どき、オマケ的な安物景品をもらっても嬉しくなく、ブランディング効果もほとんどない。
今後は、奇をてらったクローズド懸賞よりも、販売促進とブランディングの一石二鳥が
期待できる「社会貢献に関連したオファー」がますます増えていくのではないでしょうか?
もちろん、「寄付」を販売促進の小手先手段として、安易に採用するのは止めるべき。
そもそも、企業活動全体との整合性や一貫性に留意する必要があります。
又、早速始めたはいいが、「さほどの効果がなかった」「企業収益が低下してきた」といった
理由であっさり止めてしまうと、かえって消費者の不信を買い、ブランドイメージ低下に繋がる
事が必至でしょうね。
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CRM(CauseRelatedMarketing)ですね。
1983年USAで、アメリカン・エキスプレスが「自由の女神修繕キャンペーン」に起用して
有名になったマーケティング手法。
NPO先進国USA、チャリティ先進国UKでは、多くの企業が活用しています。
日本では、宝酒造の「カムバック・サーモン・キャンペーン」が最古だったかな?
最近では、小さな飲食店でも、昼食メニューをコーズリレイテッドにするものも現れています。
イオンの黄色いレシートや、上記ボルヴィックの「1gfor10g」はわかりやすいですね。
自分もCSR系に携わっていた2000年頃、散々、企業に提案していましたが、
国内の成功事例をもっと出せと、経営者の理解が得られないケースが多かったなあ(笑)
その頃は、まだまだ国内成功情報が少なかったし。
(そういう時に1歩前に出て仕掛ければパイオニアになれるのに)
USA始め、やっと国内でも、数値データを伴う成功事例が回り始めたので、
この不況下にマッチした手法として、今後増えるでしょうね。
(ちょっとココで、経営者の方々にオマケ話を・・・
御存知、ブランドとは、その内容を大きく分けて、ビジネスブランドとソーシャルブランドの
2つに分ける事ができます。ビジネスブランドとは、本業サービスを通じたブランドで、
売上TOPや安全・安心といった本業活動の直接的な結果によるブランディング。
これを築くには非常に時間がかかります。
しかし、ソーシャルブランドは、ビジネスブランドに比較して、非常に短期間で構築する
事ができます。それは売上TOPなどは無関係に築く事ができるから。
言われてみれば当たり前と思う方が多いはずですが、であれば、即、ソーシャルブランド
作りを実行した方が良いですよね?その1つに、上記コーズリレイテッドもある訳ですから。
これが、売上UPにも繋がると結果が出てきているのですから、これは経営者ならば、
早く実行した方が有利とわかるはずです)
さあ、ここからスポーツに絡めて・・・
スポーツでも、最近は自販機にコーズリレイテッドをかけて、
売上一部をスポーツチームへ・・・というケースも出てきましたから、
この発展版が出てくるのは時間の問題。
この不況下、中々スポンサーが獲れないという声が、毎日のように入ってきます。
しかし、大口を狙うのではなく、小口・中口にはなりますが、
レベニューシェア的な成功報酬型に近い手法で、
商品やサービスが売れたら、その○%を寄付として・・・・という形なら、
企業も契約しやすい。
企業サイドの、大口協賛はできないが、レベニューシェア型なら・・・という、
OKを獲りやすい形となります。
チームスポーツなら、イメージを伝えやすいですよね。
企業は○○チームを応援していますと、スケールを大きく見せる事ができるから。
しかし、パーソナルでも既に事例があります。
ある4輪レーサーは、コーズリレイテッドを活用して、
寄付以上の協賛に結び付けていますし。
ですから、スポーツの世界でも、
今後、この手法は、企業に大きな負担をかけずに資金調達を狙う手法として、
広げられます。というか、広げないとまずいですよ。
大口を狙いたい気持ちも十分わかるのですが、
こういう小口を多数契約すれば、それなりの金額になりますから、
どんどんアプローチするべきですね。
しかし、注意して下さい。
そのお金を払う大元は、消費者の善意なのです。
この善意を軽く見てはいけません。
単に、寄付金付き商品を出せばいいというものではありません。
企業の宣伝部だけでなく、CSR部との調整もありますし、
寄付先のNGO、NPOとの調整もあります。
善意の世界のプロを相手に、キチンとした考えを持っていないと、実行できません。
通常価格据置から売上一部を頂く形を取るのか、
それとも、寄付分を上乗せするのか?
大概、前者なのですが、たったこれだけを決めるのに、結構な時間を要するはずです。
企業収益に関係しますから、社長決裁が必須。
善意無しに、販促狙いだけで事を進めたら、
長期的にみたら、必ずどこかでボロが出て、社会からマイナスブランドをもらいます(笑)
(以前、この手法でかなりの批判を受けた会社がありますよね、当然です)
まとめますと、
コーズリレイテッドは、キチンとした考え(特に寄付先への善意・支援心)を持って臨めば、
チームではなく、草レベルのアマチュア選手にも提案できる事です。
(実際に、個人選手でこれを採用して資金調達をしている方がいます。)
企業サイドに、リスクが少ないですからね。
頑張って下さい。
PS・プロスポーツの方々で、上記を起用したいと御考えの方は、
御連絡頂ければ、御話します。
一応、以前CSR関連に現場レベルで携わっていましたし、
NPOネットワークも持っているつもりです。
スポーツとのマッチングなら、行けますよ。
PS・それにしても、Rさん、慶応とリサーチしてる場合じゃないでしょ(笑)
04年にRさん自身のブランドUPに関わる、結構壮大な提案をしてるのに(笑)
2009年11月24日
観客サービスのOne to One
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200911230007a.nwc
■概略
【スポーツ経営放談】帝京大経済学部教授・大坪正則
◇球団・球場一体経営に学べ
プロスポーツリーグの収入はチケット販売、球場内物品販売、テレビ放送、
マーチャンダイジング(商品化)、スポンサーシップの5つの権利の現金化に頼っている。
リーグ創設時、経営の責任は球団オーナー(経営者)が負うことが定められ、
同時に各球団に地域独占営業権を与えるフランチャイズ制度が導入された。
チケットは、経営者1人の販売に対して多数のファンが購入する「売り手市場」の下で
行われることになった。チケットを買って球場に足を運べるファンは球場周辺に住む
地元住民に限られるので、チケット販売と球場内物品販売は「地方市場」の経済行為である。
球場内での物品購入者はチケット保有者に限られるので、顧客管理の上からも
球団と球場の経営の一体化が好ましい。
しかし、日本のプロ野球では球団と球場の経営の一体化は例外的だった。
ライオンズが所沢市に移転する前まで、タイガースだけが自前の甲子園球場を自由に使えた。
だから、ソフトバンクと楽天がプロ野球界に参入する2004年末まで、
タイガースとライオンズを除く球団は、球場経営と無縁だった。
◇初年度決算で黒字
ところが、仙台市に本拠地を構えた楽天が、球場の改修費負担と引き換えに球場営業権を
取得し、球団と球場の経営の一体化を行ったところ、初年度・05年度決算で黒字。
球界を衝撃が走り、その後、マリーンズが球場の指定管理者となり、
バファローズが球場を買収するなど楽天をまねる球団が現れた。
現在パ・リーグではファイターズを除く5球団が、球団と球場の経営の一体化を実施しており、
各パ・リーグ球団はCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)やPOS(販売時点
情報管理)システムを導入して野球事業の黒字化まであと一歩の段階にまで至っている。
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当たり前だと思われていた、「球団・球場一体経営」は、
楽天がきっかけになっていたのですね。
チケットによる個人特定→CRM、One to Oneが可能だと・・・確かに。
POSが連動すれば、もっとサービスが上がるという事か。
単に、属性や個人情報を知っても意味がないから、
1歩踏み出して、その個人に、よりマーケットインできる何かしらを付加させれば、
スポーツ観戦の世界も変わるかも。
スポーツ観戦にOne to Oneかあ、面白い。
色々できそうですね。
CSRと企業協賛金とスポーツ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091120/210297/
■概略
第8回 何かヘンだぞ、日本企業の社会貢献
CSR(コーポレート・ソーシャル・レスポンスビリティ=企業の社会的責任)。
私は以前から、大手企業のCSRレポートに、疑問と違和感を抱いていました。
本業での社会貢献や地球環境への配慮はいいのですが、
本業とは別の部分での様々な社会貢献が高らかに謳われている。
国・地域・NPOに寄付をしている。又、スポーツチームや文化団体を支援している。
世界的な不況で、多くの社会人スポーツチームが廃部や撤退を余儀なくされました。
女子サッカー、アイスホッケー、バレーボール、モータースポーツのF1など。
オリンピックでメダルまで取りながら路頭に迷う、気の毒な選手も相次いでいます。
選手達は移転先が落ち着くまでの間、練習に100%集中する事などできないでしょう。
こうした事態は今回に限らず、不況の度、企業業績が悪化する度に起こってきました。
◇業績が悪くなると真っ先に見捨てられる事業
社会貢献にお金は必要。
困っている国・地域・スポーツチーム・文化団体にとって、スポンサー企業は歓迎される。
企業側に宣伝の意図があろうと、支援があるからこそ、彼らが活動できるのも事実。
また企業がこれまで支援してきたからこそ、日本のスポーツや文化が発展しえた。
プロ野球がWBCで世界一になれるのも、Jリーグで盛り上がれるのも、社会人選手が
世界で戦ってメダルを獲れるのも、企業がスポーツを支えてきたおかげ。
しかしながら、業績が悪くなると一番のリストラ対象が、寄付やスポーツチームへのお金。
好成績のプロチームでさえも、親会社の利益確保のために売りに出されてしまいます。
上場企業の場合、株主からすれば、業績が悪いのに何が寄付だ、何がスポーツだとなり、
“仕分け”されるのもわからないではありません。結局、本業を維持するため、従業員の
給与や雇用を守るためという理由で、最初に切り捨てられる立場にあるのです。
力のある選手は他のチームから誘ってもらえるでしょうが、それ以外の選手は自動的に選
手生命が絶たれるかもしれません。倒産やM&Aで突然会社がなくなるかもしれない時代に、
選手たちが大きなリスクを感じながら、スポーツや文化の発展が進むでしょうか。
そして企業はCSRを果たしていると言えるでしょうか。
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このコラム(日経ビジネス)は、最後まで読むと、以下のように締めくくっています。
1・「企業は本業で社会貢献を目指せ」
2「ソーシャルビジネスで必要利益を出せ。大企業が本業利益で支援するスポーツ事業
のようにならないように。」
自分も過去、CSRテーマビジネス、又、それとは別にもソーシャルビジネスに
携わってきた身だが、「企業スポーツやスポーツ支援(協賛)」に着目した場合、
1・2について、よくわかりません。
企業理念コンサルの方のコラムなので、理念重視の企業経営という点を言いたいのは
わかるのですが、
自分も1には賛成ですが、CSR自体がグローバルスタンダード化されていて、
特にSRIインデックスに入っている上場企業等は、格付け機関のチェック項目に、
本業以外の監査項目があるのですから、本業だけの社会貢献活動だけでは
不足という事になるはず。
ダウジョーンズ・サスティナビリティ・インデックス等は、確かSAMが審査しているはず。
SAM以外にも格付け機関は多いが、それらのチェック項目を見ると、
社会コミュニケーション等が挙げられており、
これは、本業の延長戦上に限らず、様々なソーシャル・アクションを必要としている意。
社会コミュニケーションの社会貢献には多くのテーマがあり、
その1つにスポーツを通じた青少年育成や、スポーツ支援も入る。
だからこそ、
特にSRIインデックス企業等は、本業だけの社会貢献ではダメなのでは?
本業以外にも、積極的に社会コミュニケーションを行えというのが、
グローバルスタンダードなCSRなのではないでしょうか?
それと、上記記事は、社会貢献的な「寄付・支援」と「協賛」がごっちゃになっているのでは?
プロ野球・Jリーグ・F1等が例に挙がっているが、これは「協賛」。
五輪選手支援の場合は、「支援(寄付)」と「協賛」。
NPO支援等は「支援(寄付)」。
企業スポーツは、チーム運営費を社会貢献費などの科目計上しないですし、
そのチームを持つ事自体が社会貢献ではなく、
そのチームが地域に根ざす所に社会貢献要素が発生する事であり、
チーム所有自体が社会貢献だとCSRレポートに記載・主張している企業ってありますかね?
寄付は見返りを必要としないワンウエイの善意、
協賛は見返りを必要とするビジネス。
ここは分けて考えるべきです。
(スポーツ界サイドも、これを明確に考えなければなりません。
社名ロゴさえ貼ればいいのだ程度に協賛を考えているチームや選手が非常に多いです。
もっとまずいのは、寄付と協賛の区分がわからないケースも多々あるという事。)
いわゆるNPO等の寄付系の話を除外して、
スポーツだけで考えますと、
企業の金に頼らずにオペレーションするのが絶対的に理想なのは間違いありません。
だからこそ、現在も、欧州に習う総合型地域スポーツクラブが日本でも、
国が推奨する動きが見られたし(政権交代でどうなるかわからなくなったが)、
地域に根ざして、バルサのように、クラブ会員費で多くが回る仕組みが一番。
しかしながら、企業協賛金を頼らずに回すのは、事実上、無理。
税金投入?・・・それこそ社会批判になるでしょうし。
USAのNPOのように事業収入で回す?・・・TOPプロスポーツ以外は回りません。
だから、これからも、
総合型地域スポーツクラブが完全機能するまでは、企業協賛金を頼る形になります。
スポーツ界も、協賛=ビジネスとして考えれば、
経済不況からの、企業協賛金のカットは覚悟して臨まなければなりません。
単純な協賛ではなく、それこそ、CSR(社会貢献要素など)を戦略的に融合して、
いかに企業に寄与するかを考えなければなりません。
ソーシャルビジネス的にスポーツが回るビジネスモデルができれば、
それに越した事はありません。(部分的にはできるでしょうが)
しかし、それで全てが回るスポーツができるには、あと50年以上掛かるのでは?
経済がこのような状況で、
スポーツ界も、企業を頼らずに運営できる方法を模索しています。
ソーシャルビジネス的にできる所もあるでしょうが、
できない所がほとんどなので、結果的に、スポーツが全滅してしまう。
という事で、まだまだ企業に頼る時代は続く事でしょう。
(まあ、頼る事での勝ち組と負け組の2極分化が激しくなるでしょうけど)
こういった状況を踏まえて、
企業に頼らざるを得ないスポーツ界は、
自ら情報武装し、生き残りを賭けて、
企業に真に貢献しながら、自競技を維持・発展させる点に、最大努力しなければならない。
2009年11月22日
スーパーFJ富士、家族パワーで総合4位
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20091122/CK2009112202000135.html
■概略
僅差で3位逃す 『まだ速くなる』手応え
親子5人でフォーミュラカーレースに挑戦している掛川市国安の自動車販売修理業・
赤堀雅克さん(53)一家が今季、スーパーFJ富士シリーズで年間総合4位に入った。
赤堀さんが監督を務めるチーム「静岡ペースメーカー150」は、長男憲臣さん(28)と
次男康裕さん(23)がドライバー、妻千代子さん(53)と長女直子さん(27)がメカニック。
17台が出た富士シリーズは、富士スピードウェイで4〜10月に計6戦実施した。
赤堀家のチームは第一戦から4−1−5−4−不出場−3位の順位成績で、総合4位に。
スーパーFJは富士のほか鈴鹿、つくばなど5シリーズが行われたが、参加は自動車や
レースのプロばかりで、メンテナンスまで自前のプライベートチームは赤堀さんらだけ。
節約のため予選、決勝と連続日程でも宿泊費を浮かそうと、掛川から毎日通った。
レース界は自動車不況でスポンサーが減り、部門整理も検討中。
しかしスーパーFJは、F1撤退のホンダ開発者が手伝うチームも現れ、
あっさり優勝をさらうなど、ますますヒートアップしてきた。
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親子でレース参戦とは、いいですね。
アットホームと想像する方が多いでしょうが、
やはりレースですから、緊迫状態が続くピット内を想像します。
ギンギンにTOPを狙い、F1を目指す若手レーサーも多い中で、
家族で戦うチームが増えていいと思います。
赤堀チームは、決してエンジョイ派ではなく、
ワークス(?)に負けずに上を目指すレース派だと思いますが、
やる方も見る方も、サーキットを身近にしなければなりません。
先日のもてぎのロードレースでは、
園内駐車場は、結構埋まっていました。
隣の遊園ゾーンには子供や親子が大勢。
しかし、肝心のサーキットゾーンは、観客がまばら・・・
どう考えても、設備料を考えれば、サーキットサイドは赤字のはず。
(サーキット以外は黒字かな?トントンかな?)
すぐ横に、多くの人がいるというのに、
レース観戦ゾーンには引き込めていない・・・
レース自体に興味を作らなくては。
家族で観戦、家族で参戦という事例を多くPRして、
レース派もエンジョイ派も、両立させていかないと。
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スーパーFJという、フォーミュラの入門カテゴリーでさえ、
大金が掛かるのは確か。
スポンサーを獲得できずに、レースを去る選手が多いのも事実。
実際、地方レーサーからの相談を受けていますが、
当ブログでは何度も述べていますが、
Push型・陳情型・詐欺型などのスポンサー交渉は止めた方がいい。
騙されたと思って、Pull型に修正してみてと伝えています。
100%の選手がスポンサーを獲れていない訳ではなく、
キチンと頭を使ったアプローチをしている選手は獲得できています。
だから、悲観せずにトライするべき。
多くのチームは、スポンサー獲得法を教えていませんが、
私の知るチームは、唯一、キチンとレーサーの将来を考えて、
セミナーを開催したり、個別指導をしています。
速い・安いといったモノサシでチーム選択する選手が多いのですが、
モータースポーツは金がないと走れない。
だからこそ、ノウハウ座学を含めた総合的なアスリート育成をしてくれる
チームをどこか?というモノサシで、チームを選ぶ事も大事です。
そういう観点で、私はZAPスピードを推薦します。
それにしても、ホンダF1関係者が、SFJに入ってきたと言いますが、
うーん、いい事なのか、よろしくない事なのか、
ちょっと現時点で判断がつきません。
カテゴリーを普及させる意味ではいいでしょうが、
これで、圧倒的な差を生むようでは、
返って、イコールコンディションレースを根本的に崩し、
金有りきのモータースポーツを助長させてしまう結果を生まないか、
ちょっと不安もあります。