http://www.hokkaido-365.com/365column/itou/2009/09/post-6.html
■概略
伊藤龍治の「スポーツ見聞録」
安田文選手26歳
・・・そり競技・リュージュの日本代表候補。
来年2月・カナダ・バンクーバー冬季五輪を目指す、ナショナルチームの一員。
問題が少しある。164・5cm59kgは最軽量に近く、競技会ではMAX10kgの重りを
そりに載せられるが、重りではバランスが崩れる。だから、体重増量が必要。
もう一つの問題は、環境面と年齢面。
札幌五輪で使用したリュージュコースは老朽化が進み、公認コースは長野のみ。
長野にも海外に行くにも経費がかさむ。競技人口が少ない為、連盟も資金が潤沢でない。
前述問題点のほかに、狙っていた06年トリノ冬季五輪シーズンの腰の故障。
競技を続けるための経済的負担という現実、、、。言うならば、「やり足りない思い」。
遠征費稼ぐために、お金が無いから食事も牛丼とか大衆食堂とかで、、、と笑う。
日中は派遣社員として電気製品販売会社で携帯電話コーナーを担当。
文選手は、アマチュアスポーツの原点にいる、プロ意識を持った女性アスリート。
こういう選手を応援するのが、北海道の務めなのだと私は思った。
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例えメダルを狙う、日本のトップ選手でも、
マイナー競技という点から資金難を強いられるケースが多い事を物語っています。
安田選手だけでなく、多くの選手が資金調達で苦慮し、
協会・連盟サイドも十分なサポートができない状況・・・
ここを少しでも変える事で、日本のメダルが増える可能性があります。
確かに全選手を助けるには無理があるかもしれない。
そこに国費(税金)を投入するなら、また論議も出る事でしょう。
トップスポーツ支援という方向性の支援策を出していた自民党が破れ、
地域レベルのスポーツ支援と言っていた民主党が、国費を操る。
しかし、マニフェストにはスポーツ支援自体が記載されていない・・・
という事は、国の支援策を待たずに、
選手自らが競技資金の調達環境を変えなければならない。
競技レベルの向上だけでなく、
競技生活を維持する為の方策を座学で教える必要がある事に、
もっと連盟・協会が気を使うべき。
筆者の伊藤氏の最後の言葉がいいですねえ。
メディアとして、ガンガン、露出してあげてほしいですね。