トランスインサイト鰍フ鈴木代表ブログ=「スポーツビジネス from NY」から、
気になった記事を引用させて頂きます。
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■ソース
世界で初めて脳波でスポンサー効果を測定
■概略
神経学的測定サービス大手の米ニューロフォーカス(NeuroFocus)は、
北京五輪開催中のテレビ視聴者の脳波を測定し、テレビ広告におけるスポンサーシップ効果
に関するレポート「2008年北京オリンピックブランド研究」を発表。
五輪期間中に放送されたテレビCMで効果が高かったブランドや、公式スポンサーと
一般スポンサーの間で宣伝効果に差が出たか、五輪と関連性を持たせたCMと関連性のない
CMではどちらが視聴者の反応が良いかなどが調査されています。
◆五輪スポンサーCMは、ブランド認知と広告において、脳波上測定可能な大きな効果
◆ただし、五輪スポンサーCMであっても、五輪と関連性のないCMの効果は落ちる
◆逆に、五輪スポンサーでなくとも、五輪と関連性を持たせたCMはブランド認知上大きな効果
広告効果としては、
@五輪スポンサーによる五輪関連CM
A五輪スポンサーによる五輪関連なしCM
B非五輪スポンサーによる五輪関連CM
C非五輪スポンサーによる五輪関連なしCM
五輪期間中はスポンサーであろうがなかろうが、五輪と関連性を持たせたCMの方は
やはり効果は高い。これが脳波測定により確認されたというのが、1つの意義なのでしょう。
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脳波解析によるマーケティングは、既に色々な分野で始まっており、
テレビCM等の広告効果測定から、
商品パッケージデザインや商品外形デザイン等、応用範囲が広い。
しかし、スポーツのスポンサー効果に脳波解析を用いたのは、上記が初めてなのかな?
テレビCMは、視聴率というリーチ面での反応を見る事ができますが、
テレビCM以外の露出効果も含めて、
スポーツ・スポンサーシップの真の効果(全効果と言った方が良いかな)が
数値換算できるようになるといいですよね。
ブランド効果などは、中長期的な効果となる為に、
中々数値化が難しいのですが、
金を出すスポンサーサイドに立てば、レスポンス率までわかる提案が理想ですから、
できるだけ、そういう追求が進んでいかなくてはなりません。
以前、サラリーマン時代に、1/fで有名な武者利光氏の
脳機能研究所・ゆらぎ研究所の脳波解析に注目していましたが、
一般ビジネスで応用されているこのような研究が、
もっともっとスポーツの世界にも導入されて、
心理面からの集客・資金調達に繋がっていけばいいですよねえ。
それにしても、鈴木氏のブログは勉強になります。
さすが、アンダーセン上がりの方です。
参考◇広告効果も脳波で測る時代へ
99%の選手がPush型企画書・価格不相応で成約できない→ここを改善すれば獲得率は上がる!
2009年08月23日
脳波でスポンサー効果を測定
ベルマーレビール売上をチーム運営費に
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=44068
■概略
売上はチーム運営費に【ベルマーレビール】
Jリーグ初のオリジナル地ビールとなる
【湘南ベルマーレ「湘南ゴールド」(通称:ベルマーレビール)】は、地元西湘で開発・育成された
オリジナルみかん「湘南ゴールド」を副原料に用いた完全オーダーメイドビール。
6月28日より平塚競技場(平塚市大原)で発売を開始。その後、競技場外へ販路を拡大。
県内百貨店を中心に1本550円(330ml)で販売中の他、オンラインショップでも購入可能。
売上の一部はチームの運営に充てられ、大手スポンサーに頼らず、地元密着の経営を行う
湘南ベルマーレならではの企画。
◎ベルマーレビールについて ⇒ http://www.bellmare.co.jp/?p=4337
◎オンラインショップ ⇒ http://sanktgallen.shop-pro.jp/
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サンクトガーレン有限会社さんの、売上の一部を寄付・・・Cause Related Marketing
プロスポーツでも、様々なケースが見受けられるようになってきましたが、
スポンサー協賛金に頼らず、事業収入を拡大したり、
このような、企業を巻き込んだ収入確保手段を広げる事は、どんどん進めた方が良い。
単純な寄付よりも、成果が大きくなる可能性が高いですし。
それがビールといったリピートが見込まれる商品なら、もっと良いですよね。
飲めば飲むほどにヒイキのチームを支援できる・・・この構図をもっと広げる策が有益。
しかし、みかんを使ったビール?おいしいのかな?
ちょっと発注して飲んでみますかあ!
皆さんも試してみては?
五輪競技明暗、やはり商業主義を優先か
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/116765
■概略
北京五輪でソフトボールの上野由岐子投手が投げた「魂の413球」も、
国際オリンピック委員会(IOC)には届かなかった。
2016年夏季五輪で追加する2競技の絞り込み選考で、野球とソフトボールが落選。
選ばれたのはゴルフと7人制ラグビーで、10月の総会で正式決定。
とりわけ、五輪が最大の目標だったソフト関係者のショックは計り知れない。
欧州でなじみが薄い上、普及地域に偏りがある野球も、苦戦が予想されていた。
一方、ゴルフはタイガー・ウッズ選手らがアピールし、スポンサー獲得など商業面が決め手。
ラグビーは「展開が速く大型選手でなくても戦える」と7人制の魅力を強調。
ゴルフで男子の石川遼選手や女子の宮里藍選手らが出場すれば、国内も盛り上がるだろう。
7人制とはいえ、19年ワールドカップ日本開催を控えたラグビーが五輪で見られるのは楽しみ。
だが、今回の選考には首をかしげたくなる点もある。
実施競技の絞り込みは、商業主義からの脱皮を目指し、五輪の肥大防止が狙いだったはずが、
結果をみると、やはり商業主義優先の姿勢が垣間見える。
野球は米大リーグの全面協力がないことも落選要因とされるが、五輪競技のサッカー男子は
23歳以下が基本。「一流プロが出場しないなら駄目」というのなら矛盾する。
五輪の憲法ともいえるオリンピック憲章に「スポーツを行うことは人権の一つである。各自の要求
に応じてスポーツを行う機会が必要」とある。
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確かに。
五輪の意義が、年々よくわからなくなるのは事実。
メジャー競技、マイナー競技に関係なく、
金に関係なく、
純粋な競技性を極める事こそオリンピックのはずだが、
やはりその基盤を変えていったのが、莫大な放映権であろう。
見たいニーズがあれば、そこに金が集まる。
ビジネスとしては当然なのだが、
IOCは、日本で言えば、財団・社団・NPO的なポジション。
金や集客性に劣るマイナー競技に金を回し、
全スポーツを満遍なく普及させる事を意義に持ってほしい。
世界中の選手を集めるには、
様々なコスト、オペレーション、セキュリティ、ホスピタリティ等、世間が思う以上に大変な苦労。
金が掛かるのは当然で、そこに私益とか、共益とか言っていられない裏側もある。
しかしながら、Visionを忘れてはならないでしょうね。
憲章からズレてきていると感じるのは、自分だけではないはず。
自分を含めて、スポーツビジネスに生きる事業者は、
何かしらの仕事が発生するかもしれないという観点から、
又、そこからの派生ビジネスが期待されるという観点から、
五輪歓迎だし、東京にオリンピックが来れば嬉しい・・・
しかし、現場にいるからこそ、その意義・Visionを忘れてはならない。
ナックル姫、月給20万円→14万円
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/baseball/etc/news/20090822-OHO1T00104.htm
■概略
吉田えり(17)所属の関西独立リーグ・神戸9クルーズで、全選手の給与が20万から3割カット。
選手へは近日中に通達されるが、給与削減でも厳しい経営状況は変わらず、球団存続の危機。
5月に前運営会社が撤退し、リーグ分配金3000万円が支払われなかったこともあり、
他球団同様に神戸も資金難に。
新規スポンサー獲得や経費削減などで経営努力を続けていたものの、状況は好転せず。
また、中田良弘前監督(50)の電撃解任、チームの顔であるえり投手の休養など騒動が絶えず、
一部スポンサーからは不満の声が上がっていた。
ナックル姫を擁して今春、華々しく幕を開けたはずのリーグ自体の存続も危うい状況。
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厳しいですね。
吉田選手はエイベックスがマネジメントしているので、
肖像権絡みの別収入があるかもしれませんが、
他選手が心配ですよね。
地域密着を謳っているので、神戸周辺でのスポンサーシップ交渉が基本となりますが、
少し全国区の企業にもターゲットを広げるとか、
地域性を持たないネットの世界で模索するとか、
もう少し頑張ってほしいです。
又、既存スポンサーのスポンサーメリットを増す事で、金額UPの交渉もするべきですよね。
まあ、どこも限界と言うでしょうが、宣伝広告費の他の予算枠となる、
社会貢献費や販売促進費といった、計上科目の違う所を交渉する事もできるはず。
頑張って下さい