http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090813-00000595-san-ent
■概略
野球・サッカー等の人気スポーツとは別に、マイナーな文化系部活の漫画が花盛り。
書店員らが選ぶ賞で大賞に選ばれたり、ドラマ化が予定されたりする作品もある。
こうした作品が話題を集めていることで題材となった競技などへの関心も高まり、
関係者も歓迎している。
書店・漫画担当者による「マンガ大賞2009」の大賞「ちはやふる」は、競技かるたが題材。
平成19年12月から講談社「BE・LOVE」連載中で、5巻まで累計100万部突破の人気。
「ビッグコミックスピリッツ」連載中の「とめはねっ!鈴里高校書道部」は、書道部が題材。
5巻までが累計80万部の売れ行きで、NHKが22年1月から実写でのドラマ化を決めた。
「週刊少年サンデー」で連載された「お茶にごす。」は高校茶道部が題材。9巻200万部。
こうした作品が人気を集めることで、題材の競技等の注目も集まっている。
(社)全日本かるた協会総務部の鶴谷智子さんも「『ちはやふる』を読んだ人がかるたをやって
みたいと聞くことがある。数字として効果が表れているわけではないが、好影響を与えている
という感触を持っている」と手応えを感じている。
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スポーツと直接関係ない記事だが、
ビジネスにおける漫画活用のプロモーションは珍しくない。
企業の商品をいかにマーケットへ浸透させるか・・・というプランニングで、
若手漫画家や人気漫画家に、その商品を入れ込んだストーリーを作ってもらい、
フリーペーパー等で漫画を仕掛ける。
その漫画の連載が続く程に、自然とその商品の認知度が高まっていく・・・という手法。
これは、上記記事のように、
マイナー競技に活用できる手ですよね。
これから少子高齢化が進み、
各スポーツ競技も、いかに若い層を自競技に誘引するかで、
その競技の存続にも関わってくる。
故に、キッズやジュニアに対して、いかに自競技の面白さをわかってもらえるか。
その伝達の媒体として漫画が機能しますよね。
活字離れも相まって、漫画は受け入れられやすい。
では、マイナー競技が競技普及を目指して、漫画で仕掛ける場合、
どうすれば良いのか?
いわゆる漫画雑誌クラスは、漫画家の意向が100%優先に近いので、
漫画家を口説くしかない。
しかし、漫画家もビジネスだから、はい、この競技を題材にして下さいと言われて
すんなりYESとは行かないですよね。
現実的なのは、フリーマガジン等でしょうか。
しかし、これも費用が発生しますから、
選手個人レベルではどうにもならない。
そこで、その責務を担う、各競技の連盟・協会が、財布役とならなければならない・・・が、
大金を使ってまで、競技普及に力を入れるか?
危機感を持っているか?
マーケティングに力を入れるか?
様々なマイナー競技が、競技人口増大を夢見ながらも、資金不足なのは百も承知。
それを脱するには、企業ビジネスと同様の仕掛けも必要。
企業は、新商品をいかに浸透させて、いかにその商品のファン(顧客)を作るかに
日々、人件費・外注費・制作費をつぎ込んでいます。
マイナー競技の仕掛けを、金が無いからできない・・・ではなく、
極端な話、ビジネス的には、銀行から借金をしてでも実行するべき。
しかし、失敗したら誰が責任を取るのか?
効果が出ない場合、どうするのか?・・・と、実行が難しいという事になるのでしょう・・・。
金がないのはわかる。
しかし、金が無いなら、無いなりのやり方もあるはず。
要は、それらを実行しようとする「気持ち」の高さのはず。
心熱ければ、熱い奴が寄ってくる。
熱い奴らが集まれば、金じゃない結束もできるはず。
そこからパワーやアイデアも自然と生まれるはず。
そして、解決策と進化していくはず。
ベンチャースピリットと同じである。
漫画などは、活用手法のOne of themに過ぎない。
手法はいくらでもあるはず。
実行が大事。