■ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090630-00000066-mailo-l19■概略
逆風の中で:社会人スポーツの模索/4 ハンドボール・シャトレーゼ /山梨◇かつてトップ、今は「楽しんで」
4月、甲府市の菓子製造会社「
シャトレーゼ」で「シャトレーゼハンドボールクラブ」の
5人の女性選手が練習。仕事で遅れる人もいれば、7カ月の子をあやしながらの母親も。
かつて国内トップクラスだった元企業チームの現状だ。
練習後は部費の相談。監督だった萩原祐子さんは「実業団チームだったと思えない」と苦笑。
04年度以降、会社支援金が年間350万〜200万円出ていたが、08年度で打ち切り。
選手も減り続け、現在は10人。一度は昨夏限りの活動休止を決めた。
しかし、完全な手弁当でチームを存続させる道を選んだ。
チームはもともと、86年かいじ国体での競技力を向上させようと、県ハンドボール協会
副理事長・平塚さんが、ハンドボール部先輩の斉藤寛社長(当時)に依頼し、84年に創設。
しかし、年間人件費1億円、遠征経費4800万円など、膨大な費用がかかっていたのも事実。
廃部直後の04年、移籍先がない選手が中心に
クラブチームとして再出発。企業チーム時代は勤務なしのセミプロ→クラブ化後は工場勤務しながら夜間に週2回練習。
中川さんは、不況で企業スポーツが衰退するのは「仕方ない」と話す。
「今の時代、地域密着活動をしなければ存続は厳しいと思います」クラブ化後「家が2軒建つほど自腹を切った」と平塚さんは笑う。
「それでも、まだ選手たちが高い意識を持ち続けるならば、
スポンサーを探したい」
シャトレーゼは「ハンドボール部の取材には回答できない」(人事総務部)と話している
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シャトレーゼだけの問題ではありません。
ハンドボールだけの問題ではありません。
今後もまだまだ、同じようなケースが生まれてしまう事でしょう。
そしてクラブ化が進み・・・淘汰の時期が来る。
仮に民主党が政権交代し、自民党が通したかったスポーツ基本法を成立させ、
(注:
スポーツ基本法、成立困難…与野党に深い)
企業スポーツ促進や地域スポーツ基盤整備に注力したとする。
国の法を持ってしても、全クラブ・全チームを救えるとは限らず、生き残り戦は続く。
まあ、経済が復活して、企業経営の安定から企業スポーツがまた増えればいいですが、
熟成の経済も、今後どうなるか読めない。その道のプロでさえ、先が読めない時代。
選手はどうするべきなのだろうか?
私見だが、特に企業スポーツ系の選手は、
企業にオンブに抱っこではなく、(つまり練習命、戦績命だけではなく)
情報武装してほしい。身軽な態勢を取ってほしい。
これは、自分自身をマネジメントする意識を持ってほしいという事です。
◇全ての企業が経営難?・・・・・・・・・・いえ、不況下でも黒字会社はいくらでもあります。
探し方に問題はないでしょうか?
◇不況でスポンサーが獲れない?・・・いえ、獲れる所はちゃんと獲っています。
もっとスポンサー獲りを学習するべきです。
◇どうしたらいいかわからない?・・・・・自己防衛するべきです。自分で情報を得る。
わからなければわかる人に聞く。
◇1社にこだわる?・・・・・・・・・・・・・・・・社会では転職が当たり前の時代です。
現役時代からセカンドキャリアを持つ選手もいます。
スポーツマネジメント会社を駆け込み寺と考えない方がいいです。
依存心ばかりで、自分の情報・能力・対応力になりませんから。
まずは自分で考える。マネジメント会社はその次のステップです。
例え、チームの一員であっても、自分自身について来てくれる人(ファン・後援者等)を
常に意識しなくては。
例えチーム移籍しても、ファン・後援者等を引き連れて行ってしまう位の勢いがほしい。
それには、常日頃から、個人レベルのファンサービス・スポンサー接待も必要。
所属企業が危うければ、情報武装していれば移籍もできるでしょうし、
個人レベルのファンクラブから、生活収入程度の会費を集める事も不可能ではないはず。
(事実、草レベルのアマ選手でも実行している方がいますし)
企業は、基本的には利益追求が最優先の団体。
利益が少なくなれば、コストを絞ってくるのは当然。
真っ先に宣伝広告費や協賛費がカットされるのは常識。
元々の存在が、経済(金)を回して納税するという所にあるので、
(無論、それだけではダメで、CSR等が問われる時代になっていますが)
スポーツが切られるのも無理はない。
それを、企業スポーツの企業サイドが悪い的な風潮は、よろしくないと思います。
(あくまでも、50:50的な責任。無論、経緯がまずい企業も多いのですが)
ですから、どんな状況になろうと、周辺環境がドラスティックに変わろうと、
選手が競技を維持していくには、最後は自分自身の問題であるという事。
(企業や経済の責任にはできません。多少の影響程度と考えるべき)
対処の方法は、常日頃からの情報武装だと思います。PS・多くの選手、チームが、Jを習ったように、地域密着・地域貢献と言いますが、
少し注意した方がいいですよ。地域密着とは何なのか?
何の為に地域密着関係を行うのか?
バルサのような会費運営を夢見て、クラブ=地域密着と考えるならば、
その運営ビジネスモデルをもっと研究した方がいいですよ。
地域民と信頼関係を作り、会場に足を運んで頂き、チケット収入にしたり、
会費収入に繋げる・・・超理想モデルです。反論の余地はありません。
ただ、それを実現する為には、事前に地域密着とはどういう事かを学んだ
方がいい。技術指導や清掃活動や地域民特典を行う事が地域密着なのか?
PS・話を記事に戻して・・・ハンド界は早急な改革が必要でしょうね。
日本リーグもそうですし、上記シャトレーゼに、協会からアドバイザーを
送り込む等して、1チームごとの改革、そして全体の改革を行わないと
手遅れになるのでは?関西の改革家に期待します。