99%の選手がPush型企画書・価格不相応で成約できない→ここを改善すれば獲得率は上がる!
2009年06月27日
大分トリニータ、緊急募金活動
http://www.oita-press.co.jp/localSports/120726999419/2009_124608088283.html
■概略
最下位に低迷する大分トリニータを支援する緊急募金活動の輪が広がっている。
6月中旬に発足した「大分トリニータを愛する有志の会」が取り組んでおり、
これまで約211万4千円が集まった。
リーグ戦11連敗で浮上のきっかけがつかめないチームに県民のサポートが続く。
有志の会は、選手補強に充てる資金集めをしようと発足。
大分市のトキハ本店前(14日)とトキハインダストリーあけのアクロスタウン(20、21日)
で街頭募金活動をし、銀行振り込みを通じても募っている。
個人の最高額は、チームに知人がいるという大阪府在住の弁護士の20万円。
街頭募金では「定額給付金をもらえたので」と1万円を募金箱に入れた女性(60)がいた。
子どもたちは、貯金箱をそのまま手渡すなど、小中高生もバックアップ。
チームスポンサーである大分市の丸果大分大同青果では全従業員が6月から
毎月100円を支援。最初の一カ月分はまず募金に充てる。
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うーん、頑張って下さい。乗り越えないと。
YouTube、新規チームUSF1のスポンサーに?
http://f1-gate.com/usf1/f1_4007.html
■概略
YouTubeが、チームUSF1のスポンサーになるとの噂が広まっている。
YouTubeの共同設立者であり現CEOを務める米チャド・ハーリーは、
先週末のイギリスGPを訪れ、USF1との契約の最終仕上げをしたとされている。
チャド・ハーリーは、2005年にスティーブ・チェン、ジョード・カリムとともに
動画共有サービスYouTubeを設立。
2006年10月にはYouTubeをGoogle社に16億5000万ドルで売却した。
有名なYouTubeのロゴをデザインしたのもチャド・ハーリーだ。
USF1にとって、アメリカ企業のYouTubeをスポンサーに迎えることは、
“メイド・イン・アメリカ”のスローガンに合致している。
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YouTubeをスポンサーに迎えたら面白い。
Googleもついているから、モータースポーツにとっては何か面白い動きが出そう。
なるほどメイド・イン・アメリカですか。
今後、真のメイド・イン・ジャパンは・・・
関西独立L、スポンサーが全席買取
http://osaka.yomiuri.co.jp/sports/baseball/kansai-i/20090627-OYO8T00568.htm
■概略
住之江公園野球場28日、大阪―神戸戦は、
大阪オフィシャルスポンサーの森下仁丹鰍ノよる「仁丹スペシャルナイター」。
森下仁丹が全席を買い取って観客に無料開放、
球団グッズや仁丹製品が当たる抽選会なども企画されている。 ◇
大阪以外にも追い風は吹き始めている。紀州は和歌山県などの地元自治体
からの協力や、地元業者が選手ユニホームを無償洗濯することを申し出るなど
、サポートの輪は広がっている。
神戸にはファン募金が集まり、明石でも球団を支える機運が高まっているという。
リーグもファンを対象とした1000円サポーターを募り始めた。
各球団の監督、選手がスポンサー探しに協力、グッズ販売や募金を呼びかける等、
リーグ存続に力を合わせている。
今後、関西独立リーグはどういう方向性を目指していくのか。
木村は「NPBを目指す選手もいれば、ただ野球に携わりたいと思う選手もいる。
地域愛を持って球団に入る選手もいる。その中で球団として、リーグとして、
どう地域の活性化につなげていくのか」と課題を語る。
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風が吹いてきているのかもしれません。
うまく波に乗って、安定路線に近づけて下さい。
ニューウェーブ北九州、スポンサー獲得
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukuoka/news/20090626-OYT8T01092.htm
■概略
サッカー・JFLのニューウェーブ北九州(NW)は、「TOTO」「安川電機」が共同で
ユニホーム胸スポンサーになったと発表。
スポンサー料は計1000万円で、契約期間は来年1月まで。
NWは2000万円を目標としており、さらに地元企業2社にスポンサー就任を要請中。
NWによると、2009年1月までの1年間は、人材派遣会社「ワールドインテック」が
2000万円でスポンサーを務めたが、後継単独スポンサーが見つからず、
1口500万円で地元企業による共同方式に切り替えた。
Jリーグは、胸ロゴ共同スポンサーを認めておらず、J昇格に単独スポンサー確保が課題。
NWは今年度の広告収入額を1億1000万円と見込んだが、確保したのは約6000万円。
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各競技でスポンサー獲りにも色々制約がありますが、
頑張って頂きたいですね。
交渉は進められるはずですから、単独スポンサーは十分いけるでしょ。
ロッテ、NASA公認「枕」スポンサーで反撃
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090623-00000010-sph-base
■概略
反撃秘密兵器はNASA公認枕…ロッテ
今季敵地で9勝18敗と負け越しのロッテが“宇宙規模”のビジター対策を行う。
NASAに寝具メーカーで唯一認められているテンピュール・ジャパン社から、
50人分の移動用枕を提供された。
テンピュールの枕は体温と体圧で、疲労回復に効果のある形に変化する。
ロッテは今年からスポンサー契約を結び、千葉マリンの一、三塁ベンチに同社製の
クッションを敷い。移動用枕について同社は「遠征先ホテルで使って頂ければ」と説明。
総額100万円プロジェクトに、選手は満面の笑み。
井口はテンピュール抱き枕の愛用者で、長女と取り合いになっているという。
球団関係者が「移動距離の長い遠征もこれで楽々」と、ロッテが巻き返しを図る。
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面白い。
このPR記事で、またテンピュールさん商品が売れるのでしょうね。
へえ、NASA公認寝具でしたか。
掴みはOK、後はどれだけPRがリーチできるか。
良い販促効果が出るのでは?
いいスポンサーメリット(アクティベーション)を得ましたね。
車いすバスケ、スポンサー募集
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090624-00000029-san-l08
■概略
車いすバスケットボールを通じ福祉に目を 茨城・水戸黄門まつり
「水戸黄門まつり」で、車いすバスケを通じ、福祉・バリアフリーを考えてもらおうと、
市内の商店街関係者らが準備を進めている。
車いすバスケットのイタリアリーグ・安(やす)直樹選手(31)がエキシビションゲーム
を行う「REAL+IZM(リアリズム)」というイベントを8月9日に開催。
イベント企画は、車いすバスケ地元チーム「スピニング・フープス・レボリューション
(SHレボ)」の斉藤信之代表(41)。
当日はPRを兼ねて車いすで市内巡回。段差等の場所を探し「バリアフリーマップ」作成。
その後のエキシビションでは、SHレボと、選手権優勝の「宮城MAX(マックス)」が対戦。
3オン3・プロ選手によるパフォーマンスもあり、DJを加えて、観客が体験できる仕掛けも。
エキシビションは泉町・京成百貨店前の特設コートで午後5時半開場。
車いすバスケ普及やリアリズム協賛の「サポートスポンサー」募集中。
個人1口3千円。企業・団体1口3万円。
問合せ=実行委事務局029・350・2557
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集客・情報発信に工夫しようとする姿がよく見えます。
お近くの方は出掛けてみては?
是非、都内でやってほしいですねえ。メディアも引っ張りやすいし。
赤坂サカスとかで、レジェンドやbjと連携するとか?
ロッテ成瀬、スポンサー企業の特命営業係長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090624-00000270-sph-base
http://hochi.yomiuri.co.jp/baseball/npb/news/20090624-OHT1T00027.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090624-00000021-dal-base
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090624-00000027-sph-base
■概略
明るい家族計画!成瀬“特命営業係長”就任…ロッテ
ロッテの成瀬善久投手(23)が、チームスポンサーの建築会社「君津住宅」の
“特命営業係長”に就任。
成瀬は昨年・北京五輪1次リーグ・カナダ戦で勝利投手となり、同社から一戸建てゲット。
同社では、「成瀬御殿」をモデルとした家を7月から販売することになった。
マリーンズ・ファン必見の住宅が誕生。成瀬がこだわった物件の中身とは・・・
〈1〉シンプル=内装は白黒基調のモダン風。外装は赤レンガ。
〈2〉明るい家族計画=家族会話重視の為の、吹き抜け、リビング広めの2世帯住宅。
〈3〉マリーンズ・カラー=玄関を白黒グラデーションにして、所々にロッテらしさを配色。
販売は君津住宅の営業所6支店で行われ、価格は2〜3000万円で、
背番号17にちなんで、各営業所から17軒分が売り出される。
この日、同社CM撮影に臨んだ左腕は「売上げに貢献できるところはしたい」と、
先発予定の30日西武戦(西武D)からヒーローインタビューで宣伝するつもりだ。
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選手活用商品→ヒーローインタビューで宣伝→売上貢献
うん、面白いスポンサーメリット(アクティベーション)、いいですね。
君津住宅さん、17軒売れれば、¥3000万(コスト何%かな)回収以上ですよね。
太っ腹プレゼントというよりも、スポーツスポンサーシップの活用ですよね。
17軒、完売させて下さい。
そして、もっとスポンサーシップを拡大させて、
全国の住宅メーカーをスポーツスポンサーシップに誘引して下さい。
特命営業「係長」と言うのが楽しげ。
10年冬季五輪、特別強化選手に¥1000万
http://mainichi.jp/enta/sports/general/news/20090624k0000m050047000c.html?inb=yt
■概略
10年冬季五輪:特別強化選手に上村ら3人…各1千万支給
JOCは23日、2010年バンクーバー五輪の特別強化指定選手に、以下3人を認定。
◇フリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子(北野建設)
◇フィギュアスケート女子の浅田真央(中京大)
◇スピードスケート男子の長島圭一郎(日本電産サンキョー)
メダル獲得が有望な選手が対象で、各1000万円の強化費が支給される。
又、JOCゴールドプラン委員会内にプロジェクトを設け、2014年ソチ五輪以降
の冬季五輪について、具体的なメダル獲得目標を定める「ゴールドプラン冬季
バージョン」を作成することが了承された。
JOCは夏季五輪の獲得メダル数に関して「2012年ロンドン五輪で5位以内、
2016年五輪で3位以内」という目標を掲げている。
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強化費¥1000万ですか、頑張って下さい。
メディア露出の無い、もっと草の根のアマチュア選手は、資金難に苦しいと思いますが、
特別強化指定選手に負けず、頑張ってほしいですね。
・・・そうか、
2010年バンクーバー、2012年ロンドン五輪まで身近に感じていましたが、
2014年ソチ五輪は、2007年に既に決定していたのですね。
バンディオンセ加古川、不況のクラブ運営
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/soccer/269278/
■概略
「Jのつく場所へ」バンディオンセ加古川 不況の時代のクラブ運営
不況下、チームは崩壊寸前になり、多くの選手が去った。1億円の運営費は10分の1。
放漫経営時代の借金もある。誰でも投げ出したくなる状況だが、
サッカー関西社会人1部リーグ「バンディオンセ加古川」の橋本監督はあきらめない。
かつてG大阪DFで活躍した橋本監督にとって社長業は初。
スポンサーから「それじゃあ、お金は集まらんよ」と言われた事も。
昨年、本拠地を神戸から加古川に移したチームを不況の波が襲った。
元Jリーガー補強など、身の丈を無視した経営、スポンサー集まらず、借金がふくらんだ。
クラブ存続にはプロ契約解除しかなかく、ほとんどの選手が新天地を求めて出ていった。
アマチュアになった事で夜間練習が中心となり、仕事で全員が集まれないこともしばしば。
戦術を改め、とにかく走る泥臭さを前面に出した結果、4連勝。現在は6勝2敗の首位。
リーグ優勝がかかる7月12日ホーム最終戦で今季初のイベントを実施。
観客を千人単位で集め、スポンサーにそれぞれの商品を販売してもらう予定。
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上記を読んで、バンディオンセに限らず、全般論を述べます。
スポンサー営業担当者が、
交渉相手から「その提案では金を出せない」と言われるケースが非常に多い。
これはチームでなく、アマチュア選手のパーソナル協賛依頼の場でも同様です。
何故か?
交渉相手の事をほとんど考えていないから・・・というケースがほとんどです。
つまり、Push型。
ビジネスの基本はPull型。
(スポンサーシップはビジネスである)
ここにギャップが生まれており、それに気付かないからスポンサーが獲れない・・・
簡単そうに思える事なのですが、非常に盲点になっている事です。
アマチュア選手のスポンサー獲りが成功しない99%の理由がこれ。
ここを改善する事で、スポンサー獲得率は大幅に向上します。
スポンサー獲得活動で困惑しているアマチュア選手は、
騙されたと思って、Pull型を試してみて下さい。
(ちなみに、今日も朝から、Pull型に変えて獲得できましたと
アマ選手からメールをもらいました)
企業経営者は、様々な内容で、常日頃からビジネス提案を受けています。
社内企画書に始まり、外部企業から新規事業提案・業務改善提案・販促提案・・・
非常に多くのビジネス売り込みを受けています。
そのほとんどがPull型。
つまり、その企業のメリットを主軸に交渉して、相手の心を引き込む手法。
「相手の立場に立った依頼の仕方」です。これが戦略的な依頼方法。
提案営業というのも、そのOne of themと言えます。
その一方で、Push型は、とにかく自分(自社)を主張するだけ。
金が無いから金をくれという陳情型も、この部類に入ります。
広告露出効果が無いにも関わらず、ロゴ露出するから協賛してくれという、
極端な言い方をすれば詐欺型もこれに入ります。
選手の人望・熱意・情熱から、成約するケースは確かにありますが、
それは超レアケースと認識した方がいいです。確率論になりますから。
そうではなく、
確率に頼らなくてもスポンサー獲得を実現させるのが、Pull型で、
YESと言わせる交渉と、NOと言わせない交渉を行う事です。
(2者は似て非なるもの)
企業経営者の心に刺さるのはPull型が基本。
ビジネス界ではそれが常識。
しかし、スポーツの世界では、いまだにPush型が主流。
プロ野球・Jリーグのスポンサー営業担当者でも、
現在もそれを行っているチームがありますし。
スポンサー獲得とは、スポーツだけのものではありません。
ビジネススポンサー獲りの一部に、
スポーツスポンサー獲りが位置すると考えるべき。
ビジネスの世界では、事業資金・広告協賛・テレビ番組協賛・・・・・
様々なスポンサーシップがあります。
スポーツ協賛はその一部に過ぎない。
であれば、Pull型が王道。成約確率を上げるならばPull型にするべき。
交渉相手から「その提案では金を出せない」と言われるケースは、
魅力あるPull型になっていない提案をしている事例がほとんど。
ここを改善して、スポンサー獲得率の大幅UPを狙ってみて下さい。
頑張れ、アマチュア選手!
増えるクラブチームのスポンサー獲り影響
■ソース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090625-00000606-san-spo
■概略
「真のクラブチームに」アメフト・相模原ライズ
アメフト社会人リーグのオンワードオークスは、07年ライスボウルを制した名門だが、
08年12月18日、前触れもなく解散を告げられた。オンワードの業績悪化が原因。
通告2日後、選手兼、環境関係会社経営の石井光暢氏が中心に事務局を作り、
1部残留を求める嘆願書への署名を始め、新チームのコンセプトを「社会情勢に
左右されない、地域・ファンと共に歩む真のクラブチーム」と決めた。
「この経済状況下、単独スポンサーでアメフトを続けられると
考えていた自分達の認識が、甘かったんです」と石井さん。
約4万人の署名で、ファンの後押しと、「地域に必要とされるチーム」の必要性を感じた。
日本一の仲間とプレーしたいという選手が、3月にクラブチーム「相模原ライズ」結成。
自主的にJR淵野辺駅周辺の清掃活動を始めた。
又、「ルールが分からない」との声に、選手とファンが試合観戦でプレーを説明。
500人のファンクラブとは別に、「ライズメイト」を作った。
チームの一員となり、フラッグフットボールやチアエクササイズのレッスンを受けられる。
将来は「メイト」でジュニアチームを作る計画もある。
入会金を含め小中学生で年間¥4万1000。現在50人のメイト。
昨年度、オークス運営費は交通費・宿泊費・プロコーチ8人の報酬等で約2億円。
今年度は約2000万円。プロコーチは1人に減った。年俸は半額。
6社のスポンサーで2000万円はクリアできたが、
将来的にはライズメイト、ファンクラブ、スポンサーの3本柱で収入で支える。
今季はオンワードの好意で、天然芝グラウンドを無償利用できたが契約は1年。
相模原市に協力を要請しているが、Jリーグ入りを目指す2つのサッカーチームもあり、
「ライズだけを優先する事はできない」と市担当者。問題は多い。
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相模原ライズ、頑張ってほしいですね。
苦境から生まれたクラブチームとして、全国から注目されていますし。
まだまだ資金調達は大変なようですが、
滑り出しは順調に見えます。これからが勝負ですよね。
ここからは、ライズに拘らず、全般論を。
クラブチームが全国で急速に増えており、国の動きも付加されて、今後も増える傾向。
しかし、資金調達という課題は、クラブであろうと、クラブでなかろうとつきまとう共通課題。
クラブが増える程に、資金調達へのバッティングが起こり、困難となる。
会員の奪い合い、スポンサーの奪い合いが発生する懸念。
(既にある地域では、それが発生していますし)
98年NPO法以降にNPO数が急速に伸びる一方で、資金調達などの理由で、
裏側では解散しているケースが多い状況と、同じようにならないように注意が必要。
それと、地域貢献の位置付けをしっかり明確化する必要があります。
地域民に喜ばれる存在になる=ファン(会員)収入とチケット収入増加に結び付きますが、
それに企業を絡める場合、寄付金と協賛金の違いを分けて獲得する必要があります。
大手企業になる程にCSRが必須となる為に、ここにどう関連付けていくか?
これが重要。
日本の寄付感覚は、チャリティ先進国UK、NPO先進国USAに比べて劣る。
昔の、地域の祭りへ資金を出す古き良き慣習も、今は減少。
景気と比例する世界。
そこで、寄付ではなく、スポンサーシップという訳だが、
(無論、スポンサーシップも景気と比例するが)
地域密着クラブチームが、地元企業からスポンサーシップを獲得する為に必要な事は、
やはり、その企業のブランドを上げること。
ブランドUPの先には、必ず売上UPに寄与するということ。
地域民と地域スポンサー企業を深く結び付けるのがクラブチーム
と言っても良いほどではなかろうか?
これを深く追求したクラブチームが生き残り、他が淘汰される・・・
そのような、NPO界と同じような近未来像が予測されます。
地域貢献によって、会員収入・チケット収入・スポンサー収入を一体化させる事が重要。
しかし、多くのケースが、会員&チケット収入と、スポンサー収入が連動していない。
それは、地域貢献の位置付け・意味付けが、バラバラだからではなかろうか?
ここを整理する事で、十分、企業を地域貢献に巻き込む事ができるはず。
クラブチーム運営者・オーナーは、様々な工夫を行い、頑張って下さい。
クラブチームのスポンサーシップ交渉
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090626-00000107-mailo-l19
■概略
逆風の中で:社会人スポーツの模索/2 バスケットボール・クィーンビーズ /山梨
◇支援のすそ野広げ存続へ
4月、日本女子バスケットボール界初のクラブチーム・山梨クィーンビーズ(QB)誕生。
元は半導体製品製造・販売会社「ルネサステクノロジ」甲府事業所の企業チームだった。
「09年4月以降の支援は難しい」。QB監督が会社から告げられたのは07年12月。
不況で98年に廃部の危機にさらされたが、
日立は99年から後援会費や他企業の協賛金も集める「準クラブ」として存続させた。
03年〜日立と三菱電機が統合されたル社が引き継ぎ。
しかし、準クラブとはいえ、08年度もル社が予算の4分の1(約500万)を負担。
ル社は「景気の波で1社で支えるのは難しい」と金銭支援を中止。
炭田監督はスポンサーを自ら探す覚悟を決め、約50の企業に
「地域貢献の為」と説得して回った。
協力的な企業が現れ始めた矢先の昨秋、経済危機が世界を襲った。
年間100万協賛を約束した企業に断られるなど苦労した結果、準クラブ時代の
支援企業15社に5社が新たに加わって20社に。
後援会員約1300人の会費も含め、09年度は予算約2000万円のうち1500万円を
賄える見込みが立った。炭田監督は後援会員3000人、支援企業40社を目標にする。
不況の中、あえて支援に加わった携帯電話販売会社「フォネット」上田取締役は
「イメージアップのメリットの方が大きい」。サッカー等に比べ、負担が少ないのも要因。
QB島立代表理事は「日立・ルネサスを名乗ったままでは、本当の県民のチームには
なれない」と指摘。炭田監督が練習の合間に企業を回る日々は続く。
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企業スポーツはどこも大変。
クラブ化しても、結局のところ、資金難は付きまとう。
資金調達を先に考えなくては、クラブも立ち上げられないのが実情。
そんな中で、監督自ら、一般アマチュア選手と同じように、
50社にスポンサー営業を行っている点は素晴らしい。
(但し、寄付とスポンサーシップを混同していないか、という点で心配。
多くのクラブチームがスポンサー獲りに苦労しているが、
そのアプローチ手法が、スポンサーシップからずれていないか心配。)
上記記事に限らないが、
地域貢献への賛同活動に誘引して資金調達するというのは、
今ではJリーグを習って常識化しているように思えるが、
突き詰めて考えれば、その意義を深くえぐらなくてはならない。
寄付金(寄付)と協賛金(スポンサーシップ)の中間的な要素(ポジション)となるから。
寄付とスポンサーシップの獲得交渉は全く異なる。
(それぞれに求められるものが違うのだから)
考えてみれば、2つの意義が異なるので当然なのだが、
資金を投資される点のみ見れば、同じように映るから、
この2つを混同しているアマチュア選手も非常に多い。多過ぎる。
(プロ選手でも混同している選手がいる位ですし)
確かに、(例えば)地域清掃活動に毎回参加していれば、
地域民からの信用ができて、地域貢献をしている・・・という見え方もある。
地域民にとっては良い事だが、その行為に投資する企業は、
それに対する満足度(納得度)に資金を出すのか、
それによって生まれる何かしら(メリット)に資金を出すのか、、、、大きな違いである。
これが、突き詰めた所の、寄付とスポンサーシップの違いに影響してくる。
寄付はダメと言っているのではない。
アマチュア選手には、スポンサーシップ獲得の前に、
取れる可能性のある寄付は、まず最初に獲ってくるようにと助言しているし、
その次のステップとして、スポンサーシップを獲得せよと伝えているつもりです。
だからこそ、この2つの違いを明確に把握して、
獲得方法を分ける事で、2つの投資を両方得る事を推奨しています。
クラブチームのスポンサー営業担当者は、今一度、ここを再確認して、
寄付金と協賛金の獲得交渉を使い分けて、両方の獲得を狙ってみて下さい。
(ちなみに山梨QBには、日立さん周辺の専門家がついているはずですから、
全く問題ないと思いますから、上記はあくまでも全般論です。)