■ソース
http://sports.goo.ne.jp/soccer/japan/725/20090326-3-1.html■概略
[経営者から見たJ] 溝畑宏(大分トリニータ社長)「地方クラブは今サバイバルですわ」Jリーグにかかわって以来、いろんな経済情勢がありましたけど、これほどの状況は
今回が初めてですわ。個人消費ひとつとっても、チケットを買いたくても買えない。
給与30%カットとか、賞与がもらえないとか、サポーターも生活費で精一杯。
溝畑さんごめん、3万円のシーズンチケット、今年は買えんと。
このご時勢、地方だけでなくどのクラブも並大抵の経営努力では乗り切れんですよ。
親会社が輸出に頼っているようなところにも激震が走るんやないかないう気がします。
親会社の状況が悪くなってきて、それがクラブ経営にも色濃く反映してきている。
今年はJリーグの経営の厳しさが浮き彫りになる年だと思います。
各チームがまさにその存在価値に対してシビアな審判を仰ぐことになるんやないですか。
経営努力しないクラブは確実に振り落とされますよ。今はスポンサーも本当に取れない。もはや広告効果だけでは
難しいんです。あちこち営業に行って言われるのは、野球やゴルフ、
フィギュアスケートのほうがよっぽど広告価値あるよと。
TVも地上波ではほとんど映らない。スポーツ紙も1〜5面が野球で、
サッカーは6、7面の扱いですから。
今回ユニフォームの袖についていただいたネットワンシステムズの社長さんなんかは、
なぜスポンサーになったのかというと、経営方針に感銘したからだと。
我々がチームをゼロから作り上げた事に共感し、一緒にやって
いこうよと。いわゆる費用対効果ではなく、そういうところで踏み込んで
いかなあかんわけです。
チーム数も増えて、マーケットも小さくなっています。地方はまさにサバイバルですわ。
それから、例の移籍金がなくなる問題ですね。育成した若い選手が移籍金なしに
自由に出て行ってしまう。ヨーロッパスタンダードとはいえ、地方クラブにとっていい
潤滑油やった移籍金収入がなくなるのはきつい。
こんなことを言ったら僭越ですけど、
JリーグさんにはFIFAと喧嘩してほしい。
日本の作ったローカルルールの意義を主張してもらいたい。
選手の為でもあります。今のような経済情勢でJリーグの予算はそんなに膨らまないです。
何が起こるかと言ったら、結局、選手の取り合いになって、年俸が高騰する。
ナビスコ杯で優勝したからといって、うちのような地方クラブの経営状況が厳しいことに
変わりはないですよ。うちは社員みんなが営業マンです。
チーム発展の為、スポンサーが取れるんやったら裸にもなります。
大分FCの社長室のメンバーは全員いつでも脱げますよ。Jリーグのたけし軍団ですね(笑)。
それくらい必死やと、生き残りをかけてると。我々がそういうふうに
やっとったら、選手達もファンサービス頑張ろうとなる訳やないですか。
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熱いですね、しかも分かりやすい!
スポンサー獲りに関しては、
裸になって熱意訴求でなく、戦略的な方法で・・・
(まあ、気持ちの表現だけでしょうが)
広告露出効果だけが企業ニーズではないというのは正しいですよね。
ニーズを見極めて、それにマッチしたスポンサーメリットを提示しなくては。
未だに、広告スペース売りをしているプロスポーツもありますが、
スポンサーメリットは多種多様ですから。
ブログ読者のアマ選手も参考にして下さいね。
熱意だけではスポンサーは獲れない。
広告露出(スポンサーロゴをウェアやマシンに貼るだけとか)だけでは
スポンサーは獲れない。
相手(企業)を研究して、相手の望む事を見極める事が重要です。
企業スポーツの崩壊から、地域密着のクラブ化が増えていますが、
クラブ化の先を走るJリーグでもこのような状況なのですから、
地域クラブの創設は、よっぽど注意しながら、収益モデルを計画してから
始めないと。理想と現実はギャップが出ますから、とにかく運営には金が必要。
会費収入だけで食べていくのは大変ですから、事前によく計画を行うべき。
posted by sports777 at 07:46|
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